STEP1『ヨシ』
愛情いっぱいに、喜ぶ部分を撫でてあげよう。
犬をしつけるとき、まず最も重要なことは゛愛撫”といった愛情表現。犬はほめられることによって、悦びと安堵感を覚え、次第に命じたことを喜んでするようになる。愛撫の与え方は、静かに撫でる方法と軽くたたくという二通りがあり、犬の気持ちを落ち着かせたり、高めたりという効果がある。
●ほめるときの心がまえ
ほめるときは、何といっても心から愛情を注ぐことが大切。普段から接する時間を多くしよう。犬が喜ぶ場所を撫でながら、大きな声で「ヨーシ、ヨシ」。正しい習慣をつけるには、確実に従ったときだけほめる。中途半端はけじめのない犬になる。
愛撫のポイント
頭・・・ちょっとほめるときに撫でる。のどもとと一緒に撫でると目を細めて喜ぶ。
のどもと・・・ネコと同じように、のどもとは最も気持ちよさを感じる所。
胸・・・快い喜びを覚えさせる所だが、あまり撫ですぎると興奮する。
背中・・・毛並みにそって、やさしく撫でたり、軽くポンポンとたたいて喜ばせる。
STEP2『イケナイ』
賞罰はハッキリ、最初は少々しかりすぎるくらいが効果大。
しつけに大事な°ほめる”に対して同時に°しかる”ことも重要なポイント。犬の勝手な行動や悪い生活習慣などを改めるために必ず教え込まなければならない要素だ。賞罰の意味をハッキリさせることは犬にこちらの気持ちを理解させるということである。
●しかるときの心がまえ
犬が望ましくない行動をとったときは、その場で即座にしかること。また、特にひどく悪い行為をした場合は、思い切り感情を込めてしかるべきである。気迫いっぱいに犬の目をじっと見つめ、犬の目の前で手を開き「イケナイ」と命令する。
しかるポイント
何といってもしかる場合は最初が肝心。思い切り大声で「イケナイ」と怒っても効かない場合は、犬の顔を手でたたいたり、新聞紙をまるめて固くしたもので肩や背中をたたくという体罰も必要である。しかしあまり限度を超えると、過敏で感受性の強い犬などには、ただ恐怖心を抱かせるだけになる。体罰は瞬間的に行うことが大切で、いつまでもしかり続けたり、いじめ的行為は絶対にさけるべきである。
STEP3『スワレ』
座るという行為は犬に服従心と期待を抱かせる。
初めての犬同士が顔をあわせたとき、弱い方の犬は強い犬に対して恭順の意を表して、自ら座ることがある。このような服従心は本来、犬にそなわったものではあるが、「スワレ」を教えることにより、いつでも主人に対して従順な気持ちや期待感を抱かせることができる。この動作は、食事のときをはじめ、すべての基本になるので必ず覚えさせよう。方法は、右手の人指し指を上げて、声符「スワレ」を命令。座らせる位置はふつう、人の正面か、左側。要するに定位置を決めることが大切。慣れて来たらジョジョに距離を離していく。
しかるポイント
●「スワレ」をスムースに教えるテクニック
食べものやボールなど、犬の好きなものを上にかかげるのはとても効果がある。これは犬の視線が上向きになるため、意識しなくても自然に座りやすい姿勢になってしまうからだ。また正しく座らない場合、くずした方の腰を軽くたたいてやると正しい姿勢に直る。座ったら必ずほめよう。
●なかなか座らない犬は、腰を強く押してあげよう。
声符だけでは、なかなか座らない犬の場合は、少々強引な策が必要である。まず右手で犬のひも、又は首輪を上に引き上げ、左手は犬の腰に当てる。大きな声で声符「スワレ」を命じながら、瞬間的に腰を強く押す。または、左手で犬の後足を折るようにし、押して座らせる。この状態で座ることを覚えたら、ひもを引き上げないで軽く腰に手を当てるだけにする。
STEP4『ツケ』
脚側の一刃犬にとっても最も安心な場所。
犬と一緒に散歩をしたり、色々なしつけのラストにさせる体勢として、主人の左側につける脚側という動作がある。これを覚えると、ひもなしでも連れて歩ける。声符は基本的に「ツケ」だが、「アトヘ」という方法もある。女性なら、やや優しく「ツイテ」といってもよい。このとき、自分の左太腿部をたたいて犬がつく位置を教えよう。
STEP5『マテ』
「マテ」はしつけの中で、最も服従心を高める。
しかるポイント
●犬が前に出すぎの場合は、ひもを強めに引く。
散歩の犬で、よく見かけるのが前に出すぎているタイプ。こんな張り切りすぎの犬を脚側につけるには、ショックを与えて、犬にとって一番安全な場所を覚えさせることが効果的。ひもを一旦ゆるめ、そして次の瞬間にグッと強く引き戻す。これを5〜6回くり返すと、犬は前に出るたびに強いショックを受けるので、出てはいけないということを覚える。
●遅れてしまう犬には、何かの原因がある。
出すぎの犬に対して、遅れぎみの犬は、無気力とか臆病といった原因があり、それを察してあげることが大事。なるべく犬を喜ばせるように、行く先(右手)にボールなど興味をそそるものをもって見せ、左手でひもを引っ張ってやる。そして脚側につくたびにほめてあげよう。