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発売当時無名の若手フランス人ギタリストステファン・フォルテが率いたバンド。キーボードにリチャード・アンダーソン,
ヴォーカルにディビッド・リードマン、ドラムにELEGYのダーク・ブルイネンバーグ(ベースの人はステファンのお友達)と言う実力者とともに作成されただけに今回のアルバムは実に高品質。主役のステファン・フォルテはわかりやすくいうとイングヴェイのフォロワーなんだけど、マーティ・フリードマン(ex.megadeth)の東洋的な雰囲気、マイケル・ロメオ(symphony X)のプログレッシブな雰囲気を織り交ぜた彼、独特の雰囲気を持っている。そして上に挙げたようなギターヒーロー達の仲間入りを果たすであろう実力を持っている。楽曲面においてもこれがデビュー作とは思えないできばえ。 1曲目Second Sightはどちらかというとリチャードがリードする感じで、ステファン・フォルテのギターソロはゆったりめ。悪い曲ではないが、他の曲に比べて聴き所があるかと聞かれれば微妙。2曲目のThe Inner Roadは攻撃的な出だし。この曲においてはステファンが単にネオクラシカルギタリストではないということを証明しており、彼の才能の懐の広さを感じさせる。3曲目のIn Nomine...はこのアルバム屈指のキラーチューン。アーヴェーマリーア♪というサビが印象的でステファンとリチャードのソロがいい感じ。4曲目のThe Stringless Violinは荘厳な幕開けから、ネオクラシカルかつプログレッシブに展開する楽曲である。緩急がうまく織り交ぜられており、アレンジも緻密で、このアルバムでは最も気に入った曲。5曲目Seven Lands of Sinは10分を超える大作主義の楽曲。即効性の薄い曲だが、シンフォニックなアレンジが素晴らしくボディーブローの様にじわじわと聴いてくる曲。6曲目はOrder of Enlilはインストナンバー。ステファンとリチャードの掛け合いが素晴らしい。7曲目はタイトルトラックSaunctus Ignisコンパクトにまとめられており、本編を締めくくるPanem et Circences(パネム・エタ・シアコンシズ)はディビッドの凄まじい高音とステファンのスリリングな演奏が非常に高ポイント。この曲のシンフォニックアレンジはこのアルバムの中で最も好きだなぁ。 ボーナストラックはインストが3曲。 最初、キーボードにヴィタリ・クープリ、次いでイェンス・ヨハンセン、そしてリチャード・アンダーセンに声をかけたと言うなんちゅう大物ぶった人かと思ったが、その思いを予想をはるかに超越した実力で吹き飛ばしてくれた。また、必要以上にファストプレイをしないあたりが◎。自己中心的になりやすいテクニカルなギタリスト(それはそれで好きなんだけど)の中では珍しいタイプである。リチャードも裏方に徹しており、普段のエゴ魂を見せていない(ある意味見せてほしかった)。そのため、楽曲のバランスが非常によく、聴かせる楽曲となっているあたりがよい。 ただこれといったマイナスポイントは無いが、強いていうならば、ボーナストラックのでき。あくまでもボーナストラックだからおまけ的要素が強いものではあるものだが、ここに結構いい曲が力作がくるのを期待してしまうのも事実。もう少しひねりのあるものが欲しかった。もう一つ欲をいえば、あと1、2曲本編の楽曲が欲しかった。 |