DREAM EVIL

DRAGONSLAYER
95点

暗黒メタル界において今、プロデューサーとして不動の地位を気づいているフレドリック・ノルドストローム(g),(key)を中心に結成されたプロジェクト。リードギタリストにはFIREWINDで粗削りながらも、超絶テクニックを聴かせてくれたギリシャ人陶酔系ギタリストガス・G。(ds)にはKING DIAMOND等でプレイしたキャリアを持つ超絶ドラマースノーウィ・ショウが参加している。
個人的には、フレドリック・ノルドストロームが絡んでいる作品なので、メロデス系と思いきや、(vo)ニクラス・イスフェルドが意外にも正統派ヴォーカリストだったのでメロディックパワーメタルに通じる装いだった。まぁ暗黒系といえど、メロデスがらみが多いので、ヴォーカル正統派にしただけともいえる音楽性であるのだけど。
今作で最も耳をひくのが、7曲目の"The Prophecy"。ガス・Gの超絶プレイがおしげもなく披露されており、メタルが何たるかを物語っている。この曲以外も地味と言えば地味なような気がしないでもないが、小粒が揃っており、捨て曲はない。4曲目"Losing You"などのバラード曲も意外なほど充実している。漢クサいクワイアが効果的に聴きとれ、この点も高ポイント。近年のメタルに目立つキーボードによる装飾は無くもないが、必要最小限のもので、純粋にメタルとしての魅力を体感できる作品となっている。
やっぱでもガス・Gは凄いわ。この人のリフ、ギターソロは天下一品。ネオクラ風味の超テクと泣きの二重攻撃によって、聴き手を悶絶の滝つぼに叩きこむ。FIREWINDでのプレイよりもはるかに説得力があり、全メタルシーンを見渡しても彼を上回るギタリストはそうそういるものではない。
当面、非メタルな人から「メタルとは何ぞや?」と尋ねられたらこの作品を聴かせる事に決定。