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LUCA TURILLI

PROPHET OF THE LAST ECLIPSE
88点

ラプソディーの御大(g)ルカ・トゥリッリのソロプロジェクト第2弾。(vo)にDIONYSUSのハイトーンヴォーカリストオラフ・ヘイヤー、(b)本業ギタリストのシンフォニックメタル界にこの人ありの名プロデューサーサシャ・ピート、(key)にサシャの右腕ミロ、(ds)に本業ベーシストのロバート・ヒューネケ(リズムギターまでこなす器用な人)という、凄いメンバーながらもリズム隊が本業ではないため、その演奏力が心配だったが、それほど問題なし(ドラムはちょっと色気に欠けるけど。何で本業の人雇わんのかね?)。
で、まず楽曲の方だが、ラプソディーとは随分と異なった印象。「テェッ、テクノォ〜!?」と思わせるオープニングは今までオペラティックメタルの印象があった彼の楽曲との印象と大きく異なった。どうやら今回の舞台は宇宙らしい。オープニングのインストと楽曲が続いているような印象のあるクワイヤ全開のWar Of The Universeが始まる。テクノになろうが、何になろうがルカ節は健在でその馬鹿馬鹿しいまでの高揚感は唯一無二だ。3曲目"Rider of the Astral Fire"は疾走曲。この曲でも電子音が多く使用されているが、サビのメロディーとかよく聴いているとラプソディーっぽい感じの曲。4曲のインストを挿み5曲目の"The Age of Mystic Ice"はこの作品の中で最も宇宙っぽさを醸し出している曲。タイトルがその手のジャンルが好きな人以外にとってはイタすぎる6曲目"Prince of the Starlight"ファンファーレに絡む女性コーラスから始まるこの曲は最もラプソディー敵なアプローチの疾走曲。7曲目"Timeless Oceans"は壮大なバラード曲。8曲目は先行シングルでも出された疾走曲"Demonheart"攻撃的なアプローチの曲で、サビの出だしのクワイアが印象的。9曲目はNew Century's Taratella"は笛系の楽器から始まる何か調子の狂う曲。出だしだけ聴いてるとバラードかなぁと思うが、以外に疾走曲だったりして驚き。風変わりで面白いけど、煮え切らない。ラストはタイトル曲Prophet of the Last Eclipse"。このアルバムの集大成といえる11分47秒の大作系疾走曲。ちょっとクワイアがくどいような気がするが、殺傷力は高い曲。
全体的に見て、ラプソディーファンの中でも賛否両論の作品となっている。ルカの音楽的な懐の深さを評価するか、御大のオイタがすぎた作品ととるかは聴く人次第。まぁクオリティー自体は御大が作っただけに高いレベルにある事は間違いない。御大のギタープレイは正直、水準以下(どのラインをもって水準と言っているかは謎だけど)だと思うんだけど、コンポーザーとしての実力がそれを補っちゃっててあんまり気にならなくなってくるのが不思議。
蛇足だが、あんまりジャケットって気にしない方なんだけど、一昔前のガチャポンで手に入れられそうなロボットジャケがすっげぇ微妙。それから歌詞カードの中身で半ば罰ゲームの布をかぶせられている御大以外のメンバーがパペットマメットの集いみたいな感じで笑えた。(メンバー楽しんでんのかなぁ?)