NIGHTWISH


ANGELS FALL FIRST
77点
この作品はKAMELOTの"SIEGE PEROLIUS"同様、この作品が出された以降のハイクオリティ作品を先に聞いてしまった事による過小評価がされている(実質84点くらい)。1曲目の"Elevenpath"は疾走曲でこの作品でも屈指のキラーチューン。サビの高揚感が良い。"Beauty And The Beast"は出だしがいいものの、男性コーラスの貧弱さが鬱陶しい楽曲。3曲目"The Carpenter"はゴシック的な趣が強い曲。地味だが悪い曲ではない。"Astral Romance"もミドルテンポな曲で、ターヤ・トゥルネンの声は言いのだが、その美声に絡む男性コーラスがやっぱり鬱陶しい。しかし、曲展開自体はかなりいい感じ。5曲目、タイトル曲"Angels Fall First"はアコギとシンフォニックアレンジが耳を惹くバラード曲。個人的にはこの作品の中で最も気に入った曲。6曲目は中東的なあレンジが印象的な"Tutankhamen"こういう神秘的な曲を歌わせたときのターヤは無敵。7曲目は最後らへんのシンフォニックアレンジが印象的な"Nymphomaniac Fantasia"8曲目はハードロック的なアプローチの"Konw Why The Nightingale Sings"もいい感じ。最後を締めくくる"Lappi(Lapland)"は4分構成の楽曲。最後を締めくくるに相応しい壮大な幕引きは好印象。
これより後の作品と比較して制作面での低予算ぶりを感じるが、聴く価値はかなり高いよ。

OCEAN BORN
99点
ネット上での好評を見て、購入。再生ボタンを押した瞬間1,000,000ボルトの衝撃がぐふぅ!。1曲目の超悶絶美旋律チューン"Stargazers"いきなりノックアウト状態に。もう細かい説明ができん。あまりにも美しいこの曲はこれ1曲で2,345円(この作品の定価)を払う価値がある(お釣りつきで)。2曲目の"Gethsemane"も曲展開が秀逸。"Devil&The Deep Dark Ocean"はこの手のバンドとしては珍しいツーバスバリバリの疾走曲。ダーティーな男性コーラスが良いアクセントとなっており全体的にスリリングな展開の秀作。適度に疾走しつつも美旋律が耳を惹く4曲目"Sacrament of Wilderness"。ギターの音とターヤのソプラノヴォイスが小気味よい<"Passion And The Opera"。桃源郷の如き美しさを誇るピアノバラード曲"Swanheart"欧州民謡調で印象的なインストチューン"Moondance"8曲目のミドルチューン"The Riddler"も美しいシンフォニックアレンジが耳を惹く。劇的な疾走曲、9曲目のThe Pharaoh Sails To Orion"もかなり強力。そして壮大なバラード曲10曲目"Walking in the Air"で幕を閉じる。ボーナストラックの"Nightquest"ハードロック調のギターから幕を開ける曲で,まぁまぁの曲。
捨て曲無しと軽々しく紹介される作品は少なくないが、本当にそう言える作品は少ない。この作品は本当の意味で捨て曲の無い作品である。史上稀に見る好盤。メタルとかそんなん抜きにして聴いてもらいたい。
WISH MASTER
91点
NIGHTWISHの3rd。今回の作品は基本ベースは前作と大差なし。前奏から悶絶もののオープニングチューン"SHE IS MY SIN"で幕を開ける。続くはヘヴィなギターの音色が耳を惹く2曲目"The Kinslayer"楽曲事態の展開はいい感じなんだけど,サビとか楽曲に山を期待するなら少し希薄な印象。3曲目は包容力溢れる悶絶曲"Come Cover Me"そして、北欧民謡的なフレーバーが漂う4曲目"Wanderlust" 。続く5曲目"Two For Tragedy"も物静かで美しいバラード。この作品の中では3、4、5曲目が最も印象に残った。6曲目"Wishmaster"はなかなかインパクトのある出だし。適度に疾走しており,聴き応えのある楽曲。7曲目の"Bare Grace Misery"はハードロック色を前面に押し出した曲。歌メロはとく印象に残らなかったが,間奏部分はなかなかこだわりがあって興味深い。キーボードソロから始まる疾走曲、8曲目"Crownless"正直キーボードの音色などが今一つ気に入らな い部分もあったが、即効性がありなかなか良い。ターヤのソプラノヴォイスと彼らのアレンジセンスが光る9曲目Deep Sient Completeも秀逸。10曲目のバラード曲"Dead Boy's Poem"も良い。そして本編最後を飾る"FantasMic"は特段疾走曲というわけではないが,彼らの楽曲の中では攻撃的な楽曲。長めの楽曲で,間奏部を除いて結構同じような展開が続くので,聴いていて疲れるかも。ボーナストラック"Sleepwalker"もボーナストラックとしての役割以上のものを果たす作品
今回もラストまでNIGHTWISH節は健在。NIGHTWISHファンの期待を裏切らない好盤である事は間違いない。ただ、完成度はました感じなんだけど、衝撃度は薄いんだよなぁ。やっぱり前作の1曲目の"STARGAZERS"と今回の"SHE IS MY SIN"ではあきらかに前者の方が「きたぜよぉ〜」って感じだったし、全体的にみても前作の衝撃度には及ばないかなぁ(まぁ2発目だからってこともあるかもしれないけどね)。前作との比較がなければ文句無しの悶絶盤なんだけどね。
CENTURY WOLRD
87点
NIGHTWISHの4thにして問題作。ベースのサミ・ヴェンスケの脱退に伴い後任ベーシストにえらばられたのはヴォーカル兼任のマルコ・ヒエタラ。で内容の方なんだけど、楽曲自体は作品を重ねるごとに衝撃が薄れていってます。ややアレンジの面などで、マンネリ化が見られているような気がします。特にもろだなぁと思えるのがオープニングチューン。前々作は超悶絶。前作はまぁまぁ悶絶。今作はそれなりの曲という風に刺激が尻すぼみになっちゃってるんだよね。全体を見回してもNIGHTWISHのレベルの高さを随所に見せながらも、歴代の作品に比べるとスケールダウンしている感がある。ただ、この作品でメッチャ冒険しているのは、前述のマルコ・ヒエタラの加入。この野太い、半ばデスヴォイスの超強力ヴォーカルの加入は、NIGHTWISHのファンの中でも賛否両論だが、あっしは肯定派。ターヤは本当に上手い人だと思うんだけどソプラノヴォイスで通しているからやや刺激が足りない部分があるような気がする。そこにマルコのあの声がいいアクセントになってかなりいい感じだと思う。DEAD TO THE WOLRD","SLAYING DREAMER"などの掛け合いなんかはまさに新機軸だなぁと思うんだけど。ただ、2人はハモらずに別個に歌った方がいいかなぁ。だって、マルコの歌って、ターヤより上手い下手は抜きとしてその有り余るパワーでターヤのソプラノヴォイスをもみ消しちゃうからねぇ。このあたりはサブ・ヴォーカルの域を超えちゃってあんまりよくなかったかも。