NOCTURNAL RITE

THE SACRED TALISMAN
90点

「クサいメタルはすきかぁ〜!?好きであるならこれを聴け!」。こういった台詞を吐きたくなるスウェーデンが生んだクサメタルバンド、ノクターナルライツの3rdにあたるこの作品は、クサメタル好きには辛抱たまらん作品となっている。
失笑もののクサさを誇る1曲目"Destiny Calls"が流れた瞬間。全身の毛穴がパッカリ状態に。これはツボにはまる人にとっては超強力。この曲の他にも、心地よい疾走をかます3曲目"Ride On"、1曲目にも勝るとも劣らないクッサい悶絶曲"Free At Last"、明朗な疾走曲"Hold On To The Flame"。サビの部分で漢くさいコーラスが全開の悶絶チューン"When Fire Comes To Ice"。結構弾きまくってるギターソロも◎。今作数少ないバラード曲であり、イントロのピアノがいい感じで憂いを醸し出している"The Legend Lives On"。バラードから一転して、暑っ苦しさ復活のミドルチューン(いい意味でね!) "The Ring's Command"。今作一のファストチューンとなる10曲目"Unholy Powers(Night of the Witch)"もなかなか好感触 。ボーナストラック"The Journey Through Time"もくささ全開でなかなかよし!本当になんかクサさを求める人のために存在するような一枚になっている。
演奏陣のレベルは総じて高い。ヴォーカルもなかなか伸びのある言い声をしてます。あえてケチをつけるのであれば、ギターの音がもう少し剛健な音色だったらなぁと思うくらいかね。でも十分なレベルに達した人だと思います。なかなか潤いがあるいいギターを弾いてます。
この作品の彼らでいいなぁと思うところは北欧の憂いとジャーマンの明朗さがソナタアークティカなどとは一味違った感じで融合している点。楽曲で勝負した場合はソナタの方が好みだが、純粋なメタルとしての魅力で見るのであれば、こちらが上のような気がしないでもない。彼らはこの作品の後、音楽性とヴォーカルを変えてしまい賛否両論あるが、管理人はこれ以降の作品を聴いていない。どうなんだろう?まぁでもこれだけクサクサな作品を作っていたバンドが脱クサメタルをはかった姿も興味深いねぇ。