陰陽座

鬼哭転生
84点
陰陽座のインディーズ盤。彼らのメジャーデビューアルバム「煌神羅刹」が好感触だったため購入。"眩暈坂",等のオドロオドロシイ曲が続くが、正直あまり心に響かなかった。ただ後半はいい。シンフォニックな泣きバラード"氷の楔"この曲はききますぜ。雪女の悲しみを歌っているが、これがマイツボにどんぴしゃ!疾走曲鬼斬忍法帖などもなかなかいいが、このCDの山は陰陽師。これがめっちゃはずかしいぞ(笑)このマニアなアニソンをメタルにしたような台詞交じりの曲は、普通の神経なら赤面ものだ(笑)。これをデート初日かけると8割の女性からフラれる(鋼鉄好きのヲンナノコは別だけど)。ただ、ここまで恥ずかしい曲を作ってくるのも陰陽座の魅力だ。まぁ内容的に手放しではお薦めできない。でもマニア的なものが好きなら、これは買いですよ。
煌神羅刹
92点
陰陽座のメジャーデビュー盤にして、彼らの曲を聴いたのはこれが初めて。このバンドを聴いてまず驚くのは、女性(vo)の黒猫の歌唱力。ロリロリヴォイスからソプラノヴォイスまでこなす表現力の広さは日本音楽界でも屈指の存在。その黒猫と対を成す瞬火のヴォーカルもなかなか味があって◎ギターコンビはそこそこのテクニック。十分メタル耳に響いてくるレベルだ。リズム隊のレベルも結構高いしね。楽曲面ではオープニング疾走チューン"羅刹"黒猫のヴォーカルがいい感じの"朧車"、ポップな要素も盛り込みつつもメタル的な展開の美しい月に叢雲花に風、ちょっとおっかない展開の組曲「黒塚」(黒猫の語りがいい感じ)そして、ラストの黒猫が萌え萌えの"おらびなはい"などバラエティも富んでいる。彼らの古式ゆかしい音楽は聴いていて、実に新鮮。メタルとかそんなん抜きにしても楽しめるバンドだ。
鳳翼麟瞳
93点
前作まで漂っていたドゥーミーな楽曲から、ジューダスプリースト的な正統派メタルへの変貌を遂げた今作品。なにやら期待を煽る焔之鳥からいきなり、その正統派メタルへの変貌を見せつける鳳翼天翔が流れるあたりから掴みは◎。3曲目のファストチューン麒麟もよいが、やっぱり4曲目の妖花忍法帖がいい。サビの出だしの”妖かしの花乱れ咲く宵は魔的で虚ろな悦楽さえ”という歌詞が最高。黒猫のお色気艶ヴォーカルは悶絶物。聞いててマジそそるぞ。その後もピアノとソプラノヴォイスが印象的なバラード星の宿りB級アイドルティックなポップチューン舞い上がるなど黒猫の魅力が際立つ曲が多いが、対を成す(vo)&(b)の瞬火のヴォーカリストの成長も著しい。特にあたりのヴォーカルは最高。完全に「ヴォーカルは黒猫だけでよいという」という巷の声を払拭する成長率の高さには驚き(前から結構好きな声なんだけど)。最近結構人気が出てきているみたいだが、できればメジャーになっても、独自の音楽世界を貫いて欲しい。このバンドの魅力は他じゃ絶対得られないものねぇ。