ROYAL HUNT

ROYAL HUNT・1996
93点

新日、蝶野のテーマ曲を作ったことで有名なネオクラシカルバンド、ロイヤルハントのライブ盤。このバンドは今までに3人ヴォーカリストが存在したが、このライブアルバムは2代目ヴォーカリスト、D.C.クーパーが歌っている。3人のヴォーカリストの中で最も音域の広いD.C.クーパーは、やや感情が希薄な歌い方だが、そのローからハイまでの歌唱力は壮絶の一言。バラード曲の"Crown In The Mirror","Epiloge"などは初代ヴォーカリストのヘンリク・ブロックマンの方がいい味を出しているが、Flight等アップテンポの曲はやはりD.Cが上。D.Cの凄いところはライブ再現率。このてのジャンルのヴォーカルはライブで失望させる人が多いが、彼はライブにおいてもその類稀な歌唱力を見事に披露している。(ラストのTIMEだけはちょっとやヴァめだけど)やっぱこの作品の中で一番いいのは"Last Goodbye"だよなぁ。この反則的な哀愁と美旋律が漂うこの楽曲はほんとに名曲だなぁと思うわ。珠玉の美旋律が縦横無尽に駆け巡る楽曲衆はどちらかというとテクニカル至上主義の多いこのジャンルの中においては、楽曲重視である。ツーバスドコドコとかはないので、メタルリスナー以外でも楽しめるんじゃないかな?

ON THE MISSION
91点
ロイヤルハントの2枚目のベスト。彼ら最大の傑作"Last Goodbye"は収録されていないかわりに、新機軸"Surrender"が収録されている。このアルバムでは歴代3人のヴォーカルの歌声が楽しめる。初代、ヘンリク・ブロックマンの細めだが、哀愁漂うバラード向きのヴォーカル。2代目の最大音域を誇る、最もスター性のあったD.C.クーパー、3代目のゆったりした暑苦しめのヴォーカルだが抜群の歌唱力を誇るジョン・ウエスト。三種三様の歌声は実に聴き応えあり。
ライブの定番曲で、美旋律が乱舞する疾走曲Flight"。3曲目のかっちょええインストMatial Artsシンフォニックなバラードに泣きギターが絡む哀愁たっぷりの美しいバラードClown In The Mirror""Epiloge"の2曲。阪神大震災の被害者に捧げられた荘厳な楽曲"Farawey"。 美しくもダークな展開の"Massege To God"。キーボード中心の楽曲が多い彼らの中で、ギターが前面に出ている"Lies","World Wide War"。現在の彼らの音楽の魅力が詰まった。"Surrender"一歩間違えるとTMN風(苦笑)にも聞こえかねないほどキャッチーなこの曲は、今までクラシカルな楽曲が多かった彼らが一転して、近未来的なアレンジを施した曲。 ポップだが、ギラリと光る鋭さを持つ疾走曲。
まぁ全体的にこんな曲ベストに入れる必要があるん?と思う曲も数曲あるが、彼らの歴史を総ナメしたいなら、いい作品である。