[No.049] ONE MAN DOG5月10(日)&11(月)。NHKの忌野清志郎特番を観る。いつの時代も最高だ。チラッと映った藤井裕&岡地曙裕とのトリオがあまりにカッコ良く、そう言えばこのトップランナー録画してたわと思い出しビデオ引っ張り出してきた。「トランジスタ・ラジオ」MDに録音してずっと聴いている。 5月15日(金)。元町FOにてザ・スパイダース『アルバムNo.3』('67LP)購入。いつも心にスパイダース、買うものが無ければとりあえずスパイダース。がしかし、針飛び&コンディション悪しで1回聴いただけ。カバー曲中心で、とにかくシャウトが凄まじいという印象。また買い直さないと。 5月18日(月)。新型インフルエンザの猛威真っ盛りの神戸。三宮〜元町は人気少なく、しかもそんな少ない人たちは皆マスクマンで異様な雰囲気。どこの店を覗いてもお客さんは誰も居ない。寂しいったらありゃしないが、こんな時こそレコード買わないと!という意気込みもありつつ、まぁいつも通りレコ堀り。元町HBにてFats Domino『Hello Josephine』('74LP)、The Box Tops『The Letter/Neon Rainbow』('67LP)購入。前者はインフルエンザも吹っ飛ぶ超ゴキゲンなライヴ盤。もうワクワクが止まらない、これ聴いてハッピーにならない奴はどうかしてるよ。あの大きなお腹と太い指には歌心がパンパンに詰まっているんだろうな。後者はボックス・トップスの1stアルバム。大ヒット曲「あの娘のレター」は勿論名曲だが、僕にとってはとにかく「I'm Your Puppet」なのだ。ダン・ペン&スプーナー・オールダムによる男泣きのメロディーとアレックス・チルトンの哀愁漂う渋枯れた歌声がもう容赦なくズンズン涙腺にクる。僕は君の操り人形なのさ。 5月21日(木)。元町HBにてDenny Brooks『Denny Brooks』('69LP)購入。全く素性の知らない人だが、裏ジャケにはヴァン・ダイク・パークスによる紹介文があったりして、ずっと気になっていた一枚。ジャケの爽やかさとは裏腹にスワンプ臭もするやたら暑苦しいポップロック。絢爛豪華なストリングスアレンジはちとうるさいが、「Wherefore And Why」での疾走するストリングスは痛快である(カーネーション「Garden City Life」のあの感じみたいな)。そして、ジム・ケルトナーの変態ドラムについ耳が行ってしまうのは仕方が無い。 5月25日(月)。東京SJRよりBobby Womack『Fly Me To The Moon』('68LP)が届く。清志郎さんのこともあり、よりソウルな気分になってきている今日この頃。僕にとってのソウルは70'sの洗練より60'sの泥臭さなので、コテコテなボビー・ウーマックの1stソロを。チップス・モーマンのアメリカン・スタジオ録音(ウーマックは専属ギタリストでもある)、シンプルな中にもコクがある何とも言えないイナたい演奏がたまらない。そんな至福のサウンドに乗っかるウーマックの歌いっぷりも言うまでも無く全曲グレイトで、中でもタイトル曲や「Moonlight In Vermont」のようなスタンダードナンバーでのちょっとだけ肩の力の抜けた熱唱がやたらグッとくる。 5月26日(火)。NHKで「若気の至りロックフェスティバル」なる番組がやっていた。2月に京都の放送局が主催、学生たちだけで企画して運営したイベントだそうだ。出演者は遠藤賢司、SOIL&"PIMP"SESSIONS、高木正勝、envy、怒髪天、キセルとなかなかのキャスティング(いいな怒髪天)、最近の若者もやるじゃないか!と感心しながら観ていると、最後の最後にどこかで見たことある女の子が喋っていたのでビックリした(笑)。 5月29日(金)。元町HBにてDavey Johnstone『Smiling Face』('73LP)購入。エルトン・ジョンのバンドのギタリスト唯一のソロアルバム。基本的に後ろの人が気になってしょうがない人間なので、普段はシンガーのバックで歌を引き立てるべく演奏に徹している人が意を決して創るソロアルバムにとてもロマンを感じる。で、そんな職人たちのソロアルバムは、元々フロントマン気質ではないがゆえに、得てして地味ながら味わい深い隠れた名盤だったりするのだけど、このレコードもまた然り。英国フォークにルーツを持つ彼らしいフォーキーなポップス集。エルトン・ジョンファミリー勢揃いでもセレブな匂いは全くせず、ひたすら人間味のある音楽でとても気に入った。どことなく西村哲也さんと重なる印象があって、音楽もそうだけどギターだけでなくマンドリンやバンジョーも弾けちゃうところとか。 6月1日(月)。元町HBにてJames Taylor『Mud Slide Slim And The Blue Horizon』('71LP)『One Man Dog』('72LP↑画像)購入。長年欲しかったオリジナル盤がついにお店に並んだ(しかも2作品同時に!)ので、速攻確保。今日行ってマジ良かった(涙)。『Sweet Baby James』を加えたJTのワーナー初期3作品は僕にとってのエバーグリーン、この3枚だけでも生きていけると言っても過言ではない(無論それだけで生きてはいかないけど)。とりわけ3作目『One Man Dog』は曲、歌唱、演奏、サウンド、グルーヴ、ジャケット、タイトルから何から何までド真ん中で座右の銘のようなレコードである。でもって、裏ジャケに写っているセクションとのセッション風景(←画像)こそが音楽のあるべき姿ではなかろうかと憧れの世界。6月5日(金)。NHK『おかあさんといっしょ』の6月のうたは加藤千晶さんの「ほっとけーきはすてき」。もうとんでもない名曲で涙チョチョ切れてます。歌っているのはうたのおねえさんとおにいさんですが、演奏は加藤千晶バンドでニューオーリンズR&Bめちゃくちゃ渋いです(最近ファッツ・ドミノのライヴ盤に盛り上がっていたところなので、こりゃドンピシャですわ)。リズム隊のウキウキスイングに乗せられて加藤さんのピアノはコロコロ転がり、鳥羽さんのスライドはメープルシロップのごとくネットリとろけ、松田ARI幸一さんのブルースハープはヤンチャに吠えるガキ大将。そんな素っ頓狂だけど実に旨味のあるサウンド&リズムはおとなも踊らせます。いやホント、こどももおとなもみんな口ずさんじゃいましょうよ。 6月7日(日)。姫路で大学時代の友人の挙式&披露宴。めでたい。しかし、何度行ってもあの雰囲気はどうにも落ち着かないので、ついつい飲み過ぎて酔っ払ってしまう。幸せそうな二人を見ていると自分にもこういう日は来るんだろかと想像してみるが・・・どうしても『One Man Dog』な人生しか浮かんでこない(笑)。【'09/06/07 レコ掘り日記】 |
[No.048] 春一番の風は4月20日(月)。元町HBにて、James Taylor『Sweet Baby James』('70LP)購入。言わずもがなの名盤なので勿論CDで持っていたけど、『One Man Dog』の素晴らしさに目が眩み過ぎて、意外とこの作品はちゃんと聴いていなかった。今回改めてアナログでじっくり聴いてみて、今更ながら感動してしまった。僕は基本エレキ人間なので、こういうアコースティックなものって途中で飽きちゃったりするんだけど、このアルバムは最後まで夢中で聴いてしまう。クールな語り口に洒落たギター、ほのかにグルーヴィーなリズム。流行り廃りをサラリとかわす飄々とした身のこなし、だからJTの音楽は色褪せない。 4月24日(金)。元町RKにてGuthrie Thomas『Lies And Alibis』('76LP)購入。リンゴ・スターが参加しているレコード。でも、今聴きたい音楽とはちと違っていたので、また今度。 4月27日(月)。元町HBにてBrethren『Brethren』('70LP)、Patrick Sky『Reality Ie Bad Enough』('68LP)購入。ブレスレンは何と言ってもスチュ・ウッズ&リック・マロッタによる切れ味鋭いグルーヴが最高!ダンサブル。泥臭い中にも都会的な洒落っ気がある、こういうロックに僕は滅法弱い。ちなみにドクター・ジョンが参加、裏ジャケットには推薦文も。パトリック・スカイはふざけてんのかシリアスなのかよく分からない謎のフォーク、おもろい。「Like A Rolling Stone」をヘロヘログダグダにしたような「I Don't Feel That's Real」を聴くと、いつだってめちゃくちゃハッピーな気分になれる。 5月1日(金)。大阪KKよりJesse Frederick『Jesse Frederick』('71LP)が届く。ベアズヴィル産スワンプ・ロックの隠れた名盤。渋枯れた男汁溢れる歌声にゴスペル風の分厚い女性コーラスが重なり合い、やたらドラマチックで熱くなる。そして泣ける。ミックスがトッド・ラングレンってのもミソ。 5月2日(土)。忌野清志郎さんが天国に行ってしまった。心にポッカリと穴が開いた。 5月3日(日)。祝・春一番2009@服部緑地野外音楽堂。昨日の今日だから、いろんな想いで会場にいた。あちらこちらで清志郎さんの話をしているのが聞こえる。福岡風太さんは右肩に喪章を付けていたけど、清志郎さんのことは一言も話さなかった。そう、始まってみればいつもの春一だった。出演者は、アーリータイムズストリングスバンド、安宅浩司、有山じゅんじ、いとうたかお、エルキュール上野・アフターアワーズSHOW、大塚まさじ、小谷美紗子、かんたろう、光玄、ZOUND SYSTEM、C-RAG兄貴、NOTALIN'S、林亭、ふちがみとふなと、松田ARI幸一、モーガンズバー、ヤスムロコウイチ、良元優作。あと、飛び入りで加川良さんがふらふら出てきた。エルキュール上野・アフターアワーズSHOWには関テレの名物アナウンサー山本浩之(ヤマヒロ)さんがいた。さすがに切れのいい喋りっぷり。ヤスムロコウイチさんがしてくれた面白話、この前ライヴに来てた外国人がしていた日本語のタトゥーが何と“永谷園”だったそうな(ホンマかいな!?)。彼の意外とロマンチックな歌も好き。割と早い段階で出てきた大塚まさじさんは大好きな「サーカスにはピエロが」や「アフリカの月」を歌ってくれ、最後はもちろんお約束の「プカプカ」。あと、一人芝居のかんたろうさんの時にも、ラストシーンに長田タコヤキさんと一緒に出てきて「男らしいってわかるかい?」(「I Shall Be Released」の日本語カヴァー)いやぁもうたまらない。アーリータイムズストリングスバンドも観れて幸せ。唯一無二の無国籍カントリーロック、超ゴキゲン。今井忍さんのジェントルな歌声とポップなメロディーはなんて素敵なんだと惚れ惚れしていると、突如として渡辺勝さんの狂気を孕んだ強烈なギターが唸りを上げた。はちみつぱいの「僕の倖せ」だ!そんなもん言葉にならない、ただただ落涙。遠藤ミチロウ率いるNOTALIN'S(ピアノはロケット松さん!)の痛々しいパンクは会場を何とも言えない微妙な空気にする、これも春一名物。ふちふなはいつでもどこでも誰を相手にしても自分たちの世界に引き込みハッピーにしてしまう、やっぱりスゴイや。林亭の未だ高校生のような初々しさも印象的で、大江田さんのピュアな歌声に心洗われた。そして、クライマックスは有山じゅんじさん&藤井裕さんによる「デイドリーム・ビリーバー」、天国の清志郎さんに届けと言わんばかりに皆で大合唱。急遽演奏することになったと思われ、息が合わないところも多々あったけど、そんなことはどうでもいい、とにかく想いが込められた歌と演奏に会場が一つに。最後に“キヨシロー、ええ歌ありがとう!”と有山さん。ホント感謝しかない。ここで終演と思いきや春一はまだ続く。後は若いもんに任したということで小谷美紗子さん(切な過ぎて泣いちゃう)、トリは良元優作さん(大健闘!)でお開き。今日は来て良かった、少し気分が軽くなったような気がする。 5月4日(土)。一日、次の日筋肉痛になるくらい京都をぶらり。 5月7日(木)。元町HBにてNorman Greenbaum『Petaluma』('72LP↑画像)、P.P.Arnold『Kafunta』('68LP)購入。前者はジャケ通りのひたすら長閑なグッドタイムミュージック。暮らすなら都会じゃなきゃヤダと言い張っているが、やはり根は田舎もん。心地良いったらありゃしない。ライ・クーダーの変態マンドリン炸裂。後者はアイケッツ出身でモッズ野郎どもから愛された女性ソウルシンガーのソロ2作目。ビーチボーイズ、ビートルズ、ストーンズのカヴァーあり。アレンジやアルバム構成もよく練られた完成度の高い作品、聴き応え十分。夢見心地にじわんとクる。【'09/05/08 レコ掘り日記・ライヴレポ】 |
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[No.047] カーネーション@心斎橋ルイード 行ってきました!キャパ300人ギッシリ満員御礼もちろんオールスタンディングで終盤腰にキましたが、ここ最近のカーネーションでは一番楽しめたライヴでしたね。初めて行ったルイードの音はクアトロよりもカーネーションに合っていたような気がします。気持ちイイ爆音でした。 いつもカーネーションのライヴで楽しみなのは開演前の直枝さんが選曲したBGM、今回はソウルっぽいので何曲か気になるのがあったけど、メアリーJブライジ(だよね?)の「Hello It's Me」は確かに良いなぁ。夏のシネマと青山さんどっちを取るか悩んでいる(頭痛い)うちにシナトラ流れ始めるが、メンバーなかなか出てこないのでヤキモキしていたら、突然ドラムソロが!後方で観ていたので中原さんの登場に気が付かなかった。カーネーションの中原さんとしては関西初お目見えなので名刺代わりのドラムソロという演出だろうけど、こりゃ修行だなぁ(笑)。タマコウォルズや青山陽一 The BM'sという超難題を超男前にクリアーしていく中原さんを何度も観ているので、カーネーションでも間違いなくやってくれると信じきっていたけど、全くその通りだった。素敵な声でコーラスもキめてもうカッコ良すぎ!どういう経緯であれ中原さんが加わったことで、新鮮な風が吹いていた。 で、今回は選曲も僕寄り(?)だったのが嬉しかった。終始ノリノリというよりもミドルテンポの横ノリ系の曲が多く(特に前半)、何となく春っぽい印象だった。やっぱり大好きな『LIVING/LOVING』から5曲も。「春の風が吹き荒れているよ」は聴いたことあるっけなぁ?この前青山さん@ムジカジャポニカでジェームス・テイラー版の「How Sweet It Is」が流れていてそれ以来ずっと心に残っていたので、その曲を下敷きにしている「春の風〜」はジャストだった。「OOH!BABY」(涙)や「Black Coffee Crazy」はかなり久しぶり。特に「Black Coffee〜」はリビラビ出た頃は毎回演っていて“またかよ〜”なんて思ってた(笑)ものだけど、いつの頃からか全く演らなくなって“なんだ演んないのかよ〜”と寂しく思ったりして、僕とは妙な恋愛関係のような曲だったり。何回聴いても間奏のギターソロは発明だ。「愚か者、走る」は何だか最近大田さんの持ち歌みたいになっていて、とうとうカーネーションでも半分歌っちゃってるし(笑)。でも、大田さんの歌声と風貌によく合ってる曲だなぁと思う。また、メトロトロン時代の痛々しい曲もいくつか演奏してくれて、どれもこれもグッときてしょうがなかった。この大不況時代にプー太郎讃歌「Walk On」を演奏する心意気はロックとしか言いようがない。コロムビア時代だと、「ローマ・函館」なんて超ポップな飛び道具が出てきたり。中原さんのちょっとノリづらい奇妙なドラムパターンが面白かった。ほぼアカペラ状態から始まるまさにスウィートな「Sweet Baby」は今宵もっとも心奪われた瞬間だったかもしれない。そして、やっぱり新曲があるというのはイイネ!そうでなくっちゃ。新作『ジェイソン』からは全曲。「ジェイソン」は間違いなくライヴのハイライトとなる曲だった。もちろん会場一番の盛り上がり。こういう疾走タイプの曲って僕はそんなに得意ではないのだけど、それでも抗しえないパワーと魅力がある。闇雲に突っ走るだけではつまらないが、あの中盤のクレイジーな展開はさすがカーネーション。ただ、ラストのしつこいエンディング、20回くらいやるのかと思っていたけど、割とあっさりしていた(笑)。それと次のアルバムに収録されるであろう「Willow in Space」はかなりの名曲。不思議な艶のあるメロディーと力強い歌唱に初めて聴いたのにウルッときた。本編ラストはついに聴けた「愛のさざなみ」でメンバー燃え尽き、僕も灰に。アンコールの「夜の煙突」はこの流れだとちょっと余分だった気もするが、最後の最後が「ごきげんいかが工場長」ということでスカッと気分晴れやかで会場を後にした。【'09/04/20 ライヴレポ】 |
[No.046] 人間風車だぜ4月7日(火)。元町HBにてSeverin Browne『Severin Browne』('73LP)、The Section『Fork It Over』('77LP)購入。前者はジャクソン・ブラウンの弟さんセヴリン・ブラウンの1st、なぜかモータウンよりリリース。お兄さんのシリアスさは全く感じないひたすら肩の抜けたポップス集、春の散歩にピッタリ。あっという間に終わってしまうのがまたイイ。グルーヴィーな「Stay」「There's A Lot To Be Said」あたりを嫌いな人はまずいないだろうな。後者はフュージョンってやつ、そりゃカッコイイけどやっぱり歌ものバックのセクションが好きだな。 4月13日(月)。レコ屋に向かう途中、阪急三宮西口高架下のえび財天(たぶん)で矢野・兵動の兵動さんがロケをしていた。「旨い!これいくらですか?」「○○円です」「やっすーっ!」というベタなやりとりが繰り広げられていた。元町HBにてThe Talbot Bros.『The Talbot Bros.』('74LP)、Michael Franks『Michael Franks』('73LP)購入。前者は全く予備知識無くクレジットを見てみるとセクションのリズム隊(リー・スクラー&ラス・カンケル)が全曲参加しているので悪かなかろうと買ってみたら、当たりだった。タルボット兄弟のハーモニーが心地好いとてもゴキゲンなカントリーポップ。またしても春らしい一枚。何と言ってもA面1曲目、高速バンジョー炸裂の「Easy To Slip」(リトル・フィート)痛快っす。もうひとつのカヴァー曲、リー・クレイトン「Carnival Balloon」のブルージーな渋味もピリリと効いている。思いがけずお気に入りのレコードに。後者はマイケル・フランクスの1st、ジャジーなオトナの世界ではあるが洗練一歩手前という感じなのが好感。 4月14日(火)。梅田マルビルTRにてカーネーション『ジェイソン』('09CD)購入。仕事終わりにダッシュで駆け込んだ、久しぶりにフラゲってやつ。カーネーション待望のニューシングル!その響きだけで嬉しくなるが、内容がまた最高の出来でニヤニヤしっぱなし。「ジェイソン」のしつこい終わり方に笑いが止まらなかった。もはやロックという言葉自体が死語になってしまいそうなこのご時世、呆れるほどフルスイングでロックをぶっ放したカーネーションはやっぱりカッコイイ!いつの時代にもロックは必要なのだ。 4月17日(金)。東京DMよりCraig Doerge『Craig Doerge』('73LP)、Frankie Miller『Once In A Blue Moon』('72LP↑画像)が届く。前者はセクションのキーボード奏者クレイグ・ダーギーの唯一のソロ作、もちろんセクションのメンバーも全面参加(ダニー・クーチは1曲のみだけど)。ピアノマンらしくメロディアスでドラマチックなバラードが胸に沁みる、歌声も味わい深く素晴らしい。名曲ばかりの中、美しくもちょっと変なメロディーがクセになる「Yellow Beach Umbrella」が白眉。ラス・カンケル&ジム・ケルトナーの強力なツインドラムが弾ける「Red Hot Music」なんてのもあって、これはもう堂々とSSW名盤。後者はフランキー・ミラーの1st、バックバンドはブリンズレー・シュワルツ!彼らの土臭くも小気味いい演奏とフランキー・ミラーの酒ヤケしわがれ声がマッチして、呑まずとも酔っ払える酒気帯びロックンロール。男が惚れる男たち。 【'09/04/17 レコ掘り日記】 |
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[No.045] 青山陽一“Lonesome Invader Tour”大阪〜京都 ★4/3@大阪・ムジカジャポニカ 行ってきました!初めて訪れたムジカジャポニカはグレイトフル・デッドなオリエンタルで怪しいムードがユニークなお店でしたね。お客さんも程よく埋まる感じ(もうちょっと来てもいい気がするけど・・・)で居心地良かったです。何だかこの日ずっと頭痛気味だったので泡盛のお湯割り呑みながら(なんでやねん?)観賞。 ライヴはもういつも通りゆるい感じで。ステージ上で鼻かんだり、プロ野球速報を知らせてくれたりが青山流。セットリストは公式ブログの通りですが、古めの曲を結構演ってくれて僕的にはかなり美味しい選曲でしたね(King of Diving!Million Miles Long Hair!)。カヴァーはクリームにビーチ・ボーイズにライ・クーダー、とりわけビーチ・ボーイズの「Surf's Up」ではループ君による多重録音の醍醐味を存分に生かしとんでもなく美しい世界で今宵のベストでした。軽量化したループ君はもちろんのこと今回は新エレキギターDanelectroが大活躍。いかにもチープな風合いのギターですが、やはり上手い人が弾くと何とも味のある音でとても気持ち良かったですな。歌声の調子も快調だったので、SOLE CAFEも期待できますぞ(二条城に行って喉潰さないでくださいね・笑)。 あと、公式発表されてないのでハッキリ言えませんけど、関西の青山ファンには嬉しすぎるニュースがありまして、これはもう楽しみですよホントに(随分待たされたなぁ・笑)。おっと、その前に今日の京都ですな。では、また後ほど。 ★4/4@京都・SOLE CAFE 行ってきました!あいにくの雨でしたが、それでも結構たくさんのお客さんで盛況でしたね。西村会の面々も今日は勢揃いでした(この日、西村さんは東京でワンマンLIVE)。大阪はワイワイ賑やかでしたが、京都はやはりはんなりしております。 コテコテのブルース、フリートウッドマック「Oh Well」から「Bonanza Boogie」へ繋げる気合い入りまくりな幕開け。セットリストを見比べてもらうと分かりますが、前日の大阪と被っているのは4曲のみ(インプロ除く)という大盤振る舞い。大好きな「怪しげな恋」や「ベッドが走る」(客席の反応も一番あったかも)が聴けて涙、ちょいトラッド風味なブルース「Highnoon」が痺れるほどカッコ良くて個人的ハイライトでした。がしかし、前日に比べて全体的にややグダグダ感が・・・サンプラーの操作に随分苦しんでおられました。前半は音量が小さくてあまり効果を為していなかったような気がするし、何といっても最大の見せ場「Surf's Up」はあんなもんじゃないのよもっと凄いのよと言っておきます。あと、この日はギターソロがほとんど無くてちょっと寂しかったかなと(その代わりにスライドギターが聴けましたが)。でも、インプロは京都の方が強力だったなぁ。とか何とか言いながら、やっぱりとっても楽しい2日間でした。色んな意味でこれぞ“LIVE”なのです。Tourはまだまだ続くので、お近くの方は是非観ておいた方がいいですぞ。【'09/04/05 ライヴレポ】 |
[No.044] とても長い橋を僕は3月24日(火)。WBC日本優勝、おめでとうございます。しかし、ほとんどの試合が見れず、私的にはもうひとつ盛り上がりに欠けたけど。MVPは岩隈でしょうやっぱり、最も安心して見れたもんなぁ。イチローは本当に最後の最後で一番美味しいところを持っていった。何より内川がブレイクして嬉しかった。 3月25日(水)。元町WHPにて憂歌団『憂歌団』('75LP)購入。ここにきてブルースの古典中の古典を。言うまでも無く大傑作。 3月27日(金)。大阪SRより岡林信康『1973 PM9:00→1974 AM3:00』('74LP)、西岡恭蔵『南米旅行』('76LP)、V.A.『jam』('75LP)が届く。岡林信康のは2枚組年越しライヴ盤。'07年9月のカーネーション@心斎橋クアトロでの開演前にかかっていた「いくいくお花ちゃん」があまりに強烈に脳にこびりつき、それ以来ずーっと探していたレコード。松本隆(Drums)、細野晴臣(Bass)、矢野誠(Organ)、鈴木慶一(Piano)、伊藤銀次(E.Guitar)と言うはっぴいえんど+はちみつばい+ごまのはえの混合バンド、まさにオールスターなメンツによる演奏が死ぬほどカッコイイ。死んでますか死んでません。そりゃもう岡林さんも気合い入りまくりで熱演に次ぐ熱演、アンコールの「I Shall Be Released」では感極まり泣きじゃくりながら歌う圧巻のライヴ。夜、MステでOASISが出ていたが、この岡林バンドの方がはるかにロックだ。『南米旅行』は岡林さんの熱を冷ましてくれる穏やかなレコード。浪速のファンクバンドSOOO BAAD REVUEが涼しい風を吹かせてくれる。またしても石田長生さんのイイ仕事、彼の弾くギターのフレーズがいちいちグッときて堪らない。「アフリカの月」「ポートメリーのスー」は大塚まさじさんも歌っているので、聴き比べてみると面白い。『jam』は演劇人による音楽集団jamのライヴ盤。大津彰「この長い橋を僕は」は泣かざるを得ない名曲、キーボードは坂本龍一教授エレキギターは鈴木茂さんかな。中川五郎さんの忘れがたきラヴソング「25年目のおっぱい」弾き語りも聴ける(“ぼくはいつまでも乳離れができない”のところで拍手が起こる・笑)。ラストは佐藤GWAN博さんの「あんた」、春一番コンサートで何度か聴いて印象に残っていた曲で聴けて嬉しい。ひたすら繰り返される“街には女が女が女が女が”という秀逸すぎるサビをみんなで合唱、笑顔が止まらない。 4月1日(水)。今年一発目の釣り@淀川。雨は降るわ風は冷たいわの最悪のコンディション、当然一匹も釣れるはずも無く・・・トホホ。夜、大阪SRより西岡恭蔵『街行き村行き』('74LP)、佐藤博『青空』('76LP)が届く。『街行き村行き』は恭蔵さんと細野さんとの温かな交流のドキュメント。僕のくたびれた心を癒してくれるのは恭蔵さんの大らかな歌しかないのかもしれない。気が優しくて朗らかで、でもそれがゆえの不器用さを感じる人間味溢れる歌声はスーッと滑らかに溶け込む。はちみつぱいの土の匂い芳しい演奏も素晴らしい。『青空』は坂本龍一教授の最初期アレンジ仕事、フォークとシティポップとのちょっと強引とも言えるような融合が実にユニークな逸品。先述の「あんた」も収録。【'09/04/03 レコ掘り日記】 |
[No.043] 風が吹いていた3月6日(金)。元町WHPにてNeil Young『Time Fades Away(時は消え去りて)』(LP)、元町HBにて『Crosby, Stills & Nash』(LP)、赤と黒『Mr.DJ』(EP)購入。呆れるほどフォークロックな気分丸出しのセレクション。赤と黒は京都のグループ、このシングル1枚だけ出して解散。まぁこれじゃあ売れんわな(笑)。とはいえ、このバンドのリーダー長戸大幸は後に音楽事務所ビーイングの創業者、エフエム滋賀の取締役なんですねPさん。緒川たまきとケラリーノ・サンドロヴィッチが結婚。あらまぁ。 3月11日(水)。大前チズル生誕50周年感謝祭@RAG。西村さん以外では、何と言ってもこじまいづみさんが素晴らしかった。芯の強い何処までも伸びてゆく歌声の存在感たるや圧倒的でした。彼女のソウルフルは、流行のアール・アンド・ビーなディーヴァではなく、キャロル・キングやローラ・ニーロのそれであって、僕はグッときてしょうがないのです(曲調も70'sしてるし)。ちょっぴりレゲエ風にアレンジされたPerfume「マカロニ」でのかわゆい歌声にもヤられちゃいました。今年は何やら花*花も復活するそうで楽しみですね(西村さんは手伝わないのかな?)。確か、うちの母ちゃん花*花好きでした。 3月12日(木)。元町FOにてザ・スパイダース『明治百年 すぱいだーす七年』(LP)購入。全曲バンドのオリジナルおまけにメンバー全員のボーカルも聴けちゃうスパイダースの魅力満載の大傑作!サイケロック、ラグタイムから本気のジャズまでこのバンドの懐の底知れぬ深さに舌を巻く。マチャアキの「オツム・コン!コン!」めっちゃ最高だけど、何よりも「白い波の少女」でのカッペちゃんの前代未聞の下手くそな歌声に泣いた。 3月13日(金)。元町WHPにて大塚まさじ『風が吹いていた』(LP)購入。ジャケットの彼の写真は演歌歌手みたいだけど、内容は目から鱗が落ちる素晴らしさ。ワンカップ大関的な泥臭い大阪ブルースが洗練されたムーディーなジャズと溶け合う月夜のポップス。トム・ウェイツより沁みる。まさじさんのアクの強いへばりつく歌声を優しく包み込むバックの歌心の塊のような演奏に感服。4曲で直枝さんが感銘を受けたと言うGAS(ドラマーは違うけど)が演奏、日本にもザ・バンドがいた。この見た目と老成した歌世界にすっかり年上だろうと思っていたけど、当時まさじさんは27歳(バンドメンバーもだいたい同世代)、僕より全然若いじゃないか。今で言うとチャットモンチーがそれくらいだろうか、随分と若者の音楽は変わったな。まぁチャットモンチーは結構好きだけど(笑)。 3月17日(火)。元町FOにて大塚まさじ『遠い昔ぼくは・・・』(LP↑画像)、三宮RBにて加川良『駒沢あたりで』(LP)購入。『遠い昔ぼくは・・・』はソロデビュー作、2nd『風が吹いていた』と同様に素晴らしすぎてどうしよう。田川律さんの詞が素敵な「うた」は最近の僕の鼻歌。“小便臭いプラットホームは道の下にある”と強烈だが穏やかに歌いだす珠玉のバラード「天王寺想い出通り」のアレンジは細野さんだったりする。この2枚のアルバムで、石田長生さんが私的名ギタリスト殿堂入り決定。あ、そう言えば、大学院時代に一緒に授業を受けていたKさんは石田長生さんの娘と友だちだと言ってたなぁ。『駒沢あたりで』はバックがレイジー・ヒップでとても風通しの好いカントリーロック。「女の証し」を聴いていると長渕剛がいかに加川良さんの影響を受けているか分かる。 3月21日(土)。仕事終わった後、急に大学時代の友人Sに呼び出しを受け京都三条で飲み、恩師N先生も交えて。何年ぶりか忘れるくらいご無沙汰してしまっていた先生には「とりあえず、生きていてよかった」と言われる(笑)。情熱を持って立派に教師をやっているSに比べて今の自分と言ったら泣けてくるしかないが、それでも生きている。久しぶりに日本酒を呑んだ。 3月22日(日)。一日中、雨。【'09/03/22 レコ掘り日記】 |
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[No.042] 木屋町通三条上ル ふぅー・・・最終バス&最終電車で何とか帰れましたよ(汗)。 てなわけで行ってきました、大前チズル生誕50周年感謝祭@RAG!豪華メンバー大集結で3時間あっという間の濃いぃライヴだったので話すことはたくさんありますが、取り急ぎ西村哲也コーナーの話だけでも。 西村さんは2番目に登場、大前さん(Piano)&中島かつきさん(Bass)と一緒にGREEN PORK PIE HATS。おめでたいパーティーなので終始ハッピーなムードが漂い、客席もいつもとは随分違う顔ぶれ(夜の匂い)、そんな中でも西村さんは相変わらずの暗い歌(笑)。この日の選曲は大前さんとかつきさんが決めたそう(なので私には責任はありません、と西村さん)ですが、初っ端が「Little Horses On The Moon」という輪をかけてダークな曲で、いいんだろうかこれで(爆)。でも、この曲を選ぶあたり、お二人は本当に西村さんの音楽を愛しているんだなぁと伝わってきて嬉しくなるのです。演奏が終わった後の何とも言えない静寂に、かつきさん「たまらないですねぇ、この空気」。次は大前さんが大好きだという通称バカラック「Lost Sunday」。大前さんのエレガントなピアノが実に映える曲で、レコーディングするなら是非ともこのメンバーでお願いしたいです。後で西村さんがこれはアル中の歌だと説明すると、客席から失笑。元ネタはハリウッド映画『失われた週末(The Lost Weekend)』だそうで、今度観てみよう。3曲目は二人の黒いグルーヴ感がキラめくお馴染み「ひまわり」、かつきさんの煽りでお客さんの手拍子も入り、盛り上がりましたよ!ラストは、ボーカルにこじまいづみさんも加わって演奏するのは勿論「キッチン・ミュージック」。今まで数え切れないくらい聴いてきましたけど、こじまさんと一緒にやるのを観るのは初めてで、オリジナルはやはり格別でした。この歌の持つゴスペル的な広大で深遠な世界を表現し切れるのは、こじまさんしかいないような気さえします。いやぁ・・・いつにも増して泣けました。私的にはこれが観れただけでも元が取れましたよ(ていうかホント、大前さんの言うとおり、この盛りだくさんな内容で3000円は安すぎ!)。渋いソロコーナーの後も西村さんは度々登場し、MAKOTOさんの時とか数曲ギター弾いておられました。決して弾きまくるのではなく、ここぞという時に切れ味鋭いファンキーなカッティングをキめるという僕の大好物なギタープレイでしたね。でも、せっかくだからもっと目立ってもよかったのに!とも思いましたけど。まぁそれもシャイな西村さんらしいのかな(偉そうな)。 あ、そうだ。MCで西村さんこんなこと喋ってました。大前さんにおめでとうを言った後、「実は私も今年で生誕50周年を迎えるんですけど(大前さんとは同じ高校の同級生)、今日リハーサル観てたら、私も感謝祭やりたくなってきましたよ。12月26日に50歳になるので、もしやることになれば是非お越し下さい!」。おおっ言っちゃいましたね、これは楽しみですなぁ。そして、大前さんに「その時は西村会の皆様全力でプロモーション活動お願いします!」とステージ上から頼まれたので、そりゃもうやりますよ。 何よりも音楽で人が繋がって行く素敵さを実感した夜でした。大前さん、ありがとうございました!これからも凛々しい弾きっぷりで楽しませて下さいね。 とりあえず、今日はこのへんで。【'09/03/11 ライヴレポ】 |
[No.041] はあどぼいるど町2月18日(水)。鈴木茂、大麻所持で逮捕。二度見三度見して、嘘やろ!?と軽くパニック。少し前にたまたま『シングルスはっぴいえんど』を買ってたり、前日は久しぶりにユリイカはっぴいえんど特集号を引っ張り出してきて安田謙一さんによる茂さんへのインタビューを読み直したりしてたので、タイミングが良いと言うか何と言うか・・・虫の知らせだったのか。でもなぁ、ちょっと格好悪すぎではないかい?茂さん。まったくロックじゃない。うーむ。鈴木茂という名前がこんな事件で有名になるのはファンとしても悔しすぎるので、復帰してきたら最高に男前なソロアルバム作って目に物見せてやって下さい。 2月21日(土)。元町RKにて岡林信康『それで自由になったのかい』(EP)購入。はっぴいえんどがバックじゃないオリジナルバージョン。長尺フォークロック「それで自由になったのかい」はおそろしくカッコ良いけどラストで針飛び、ガーン・・・。 2月24日(火)。元町RKにてJethro Burns『Jethro Burns』(LP)、吉田日出子『かま猫のブルース』(EP)購入。このお店はいつ行っても客は自分ひとりということがほとんど(多くても三人くらい)でこの日もそう、おまけに三日前に訪れたばかりなので、気になったのか店主が声をかけてきた。僕が今まで買ってきたレコードを分析してこういうの好きでしょう?と薦められたのが、アコースティック・スイングものだった。おお、そうきたか。BGMもそれ系の音楽に変えたりして熱心に薦められたので、たまには人の言うことも聞きましょうと一番気になったジェスロ・バーンズのソロアルバムを。マンドリンの名人だそうで、58歳のおっちゃんと言えども素晴らしくゴキゲンでお茶目なレコードだった。教えてくれてありがとう。吉田日出子さんの「かま猫のブルース」は佐藤GWAN博さんによる名曲、ラグタイム調なアレンジととぼけた味わいのある歌がとっても素敵。B面のしんみりフォーク「たんぽぽのお酒」も結構好き。 2月28日(水)。元町HBにてトニー谷『This is MR.TONY TANI』(LP)、岸部シロー『ポケナン ポケタン ポケット』(EP)、リリィ『心が痛い』(EP)、ペドロ&カプリシャス/立木リサ&愛川欽也『青いはばたき/コロン・オア・ティ』(EP)購入。何と言っても、岸部シローのソロシングルが素晴らしすぎる。両面ともクニ河内が作詞作曲編曲した超名曲。岸部シローのほのぼのした哀感漂う歌声(羨ましいくらいにイイ声!)とクニ河内の才気溢れるストレンジなアレンジ(マジ天才!)が見事に融合し、何とも不思議な心地好さ。僕にとっては、これこそが泣ける歌。夜、ミュージックフェアに和幸&ムッシュかまやつが出ていたので観る。和幸の「タイからパクチ」が面白かった。タイトルは勿論はっぴいえんどの「はいからはくち」のパロディなのだけど曲は「かくれんぼ」という、そのヒネリ具合がさすがだなぁと唸る。日本のロックやポップスを色々聴いてきて、加藤和彦とムッシュの才能は本当にスゲェと思い知る今日この頃なのだけど、世間的にはもうひとつ評価されてないような気がする。コロコロ変わりすぎる音楽スタイルとあんまり苦労して無さそうなボンボンぽさのせいなのかなぁなんて偉そうにも分析してみたり。 3月1日(月)。帰りの電車で、隣りの女性が爆睡し僕の肩に寄っかかってきた。美女ならば嬉しいだろうなぁなんて想像していても、実際に起こるとあれはなかなかに辛い。眠りっぷりが本気なのでガシガシきて、どうしたらいいのか分からない。我慢できず次の駅で脱出し隣りの車両に移った。 3月3日(火)。朝、よ〜いドンを見ていたら、京都伏見の「たまごかけごはん なかま」が紹介されていた。大学時代によく通っていた大衆食堂で、懐かしくてちょっとウルッときた。確かにあそこの卵かけごはんは感動的に美味しい。昼、いつものように三宮へ阪急電車で向かう途中、王子公園駅で幼稚園児が大挙乗り込んできた。長イスの真ん中に座っていた僕はあっという間に子どもたちに取り囲まれ、微妙にドギマギ。でも、みんなホントかわいくてiPodから流れてきたボブ・ディランまでがかわいく思えてきた。子どもってスゴイ。そんな自分もこういう時代があったんだよなぁとその頃のことを思い出してみたけれど、ほとんど覚えていない。初めて双子を目に前にした時の衝撃と幼稚園で使っていた糠雑巾の香ばしい匂いくらいか。元町HBにてRoy Orbison『The Classic Roy Orbison』(LP)、ザ・ゴールデン・カップス『長い髪の少女』(EP)購入。スタンダードの強さよ。【'09/03/06 レコ掘り日記】 |
[No.040] たどりついたら いつも雨ふり2月3日(火)。元町HBにてリタ・リヴァーネ『トマト・ジュース乾杯!!』(EP)、ムーンライダーズ『M.i.J.』(EP)、はっぴいえんど『シングルスはっぴいえんど』(LP)購入。「トマト・ジュース〜」はおきゃんなカンツォーネ、第三の男のテーマでお馴染みアントン・カラスのチター演奏。『シングルス〜』収録の細野晴臣「福は内鬼は外」を聴いて、ああそう言えば今日は節分だったのね。 (まさかこの後あんなことが起きてしまうなんて・・・茂さん・・・嗚呼) 2月7日(土)。元町WHPにてGARO『吟遊詩人』(LP)、キャロル・キング『イッツ・トゥ・レイト(心の炎も消え)』(EP)購入。先月グランドファーザーズがカヴァーした「木馬」(実はあれがベストパフォーマンスだったりして・笑)の影響でガロの7枚目、「木馬」は入ってないけど。全曲、阿久悠作詞で松任谷正隆編曲の青春コンセプトアルバム、バックはティン・パン・アレーというよりシュガー・ベイブ豪華。阿久悠の世界は少々暑苦しいけど一気に聴かせる、とても力強い作品。キャロル・キングのは超有名な曲なので買う必要は無いかと思われるが、日本盤のジャケットがあまりにも素敵だったので。改めてじっくり聴いたら、やはり名曲中の名曲で唸ってしまう。ダニー・クーチの艶やかなギターがたまらない。 2月8日(日)。拾得へふちがみとふなと+上野茂都のライヴを観に行く。お客さん満員で、上野さん曰く「私の一年分のお客さんの数」(笑)。ふちふなはもういつも通りのマイペースで肩の力が抜けてるのに強力なステージ、幸せにしかなり得ない。とは言え、この日の主役は上野さん!三味線を弾きながら食べ物について飄々と歌う謎の音楽。合間の可笑しすぎるお喋りといい、美味しいところ全部持って行ったという感じ。してやられた。この日のハイライトは上野さんがふちふなに提供した初披露の新曲「渡り鳥、職場に帰る(仮)」、誰もが心の内に秘めている職場の愚痴をそのまま歌にしてしまった爽快なナンバー。みんな初めて聴いたはずなのに会場大爆笑!同じく上野さん作の「いとしのロール」と共に音源化希望。ホクホクした気分で帰宅。漬け物ピラフと請福お湯割り、上野茂都 ふちがみとふなと『流行歌 ふなとべーかりー』(CD)購入。 2月9日(月)。元町WHPにて小林啓子『ちょっと気分をかえて』(LP)、元町HBにてリトル・エヴァ『ロコ・モーション』(EP)、神崎みゆき『ゆう子のグライダー』(EP)購入。『ちょっと気分をかえて』は最後の方に演歌みないな曲があるけど、これはシティポップの隠れた名盤でしょう。「ロコ・モーション」はご存知キャロル・キング作のポップス金字塔、問答無用にウキウキさせるパワーがスゴイ。神崎みゆき(男)のは子供がはしゃぐ愉快なフォークロック、B面の「季節風の行方」もイイ曲。フォーク嫌いな近田春夫氏も参加しているそうな。 2月12日(木)。元町FOにて、スライ&ザ・ファミリー・ストーン『エブリボディ・イズ・ア・スター』(EP)、ジョージ・ハリスン『ギヴ・ミー・ラヴ』(EP)購入。当たり前だがスライかっこいい、B面は「サンキュー」。「ギヴ・ミー・ラヴ」は好きすぎて心のベストテンに入る、頼りなさげな歌声とスライドギターの響きがグッときてしょうがない。 2月13日(金)。ザッピングしていたら金スマに山本潤子さんが出ていて手が止まる。彼女が歌う「翼をください」に涙する。サビの歌詞は覚えていた。久しぶりに赤い鳥のファースト『Fly With The Red Birds』を引っ張り出して聴く。朝妻一郎さんのライナーによると赤い鳥は武庫之荘出身のグループだそうだ。通勤にいつも通っている。 2月14日(土)。ああ、バレンタインデーか。 2月15日(日)。元町FOにてドノヴァン『サンシャイン・スーパーマン』(EP)、元町HBにてザ・ゴールデン・カップス『ルシール』(EP)、松尾ジーナ『気ままなジーナ』(EP)購入。何よりカップスの本物度にビビる、外人より外人。ルイズルイス加部のベースの太さったら!「気ままなジーナ」の最後の最後でキズがありエンドレス状態に・・・無念。 2月16日(月)。梅田MDにてエルヴィス・プレスリー『ボサ・ノヴァ・ベビー』(EP)購入。大阪駅前ビルを散々歩き回って1枚、レコ掘りは気力体力が結構要る。お財布との葛藤とか。「ボサ・ノヴァ・ベビー」は全くボサ・ノヴァではないけど、最高に痺れるロックンロール。ちょっと間の抜けたキーボードのフレーズが猛烈にイカしてる。ちなみにこの曲、タモリ倶楽部の空耳大賞受賞曲。お酢を下さい♪ 2月17日(火)。元町HBにてザ・ゴールデン・カップス『本牧ブルース』(EP)、元町RKにてイーディ・ゴーメ『恋はボサ・ノバ』(EP)、モップス『たどりついたら いつも雨ふり』(EP)、GARO『一本の煙草』(EP)購入。カップスは歌謡曲でもグレイト。「恋はボサ・ノバ」は陽気でいいですな、って趣味がなんだか大瀧詠一化してきたような。無性に聴きたくなった名曲「たどりついたら〜」、ああこのけだるさは何だ!ガロは『吟遊詩人』があまりにも気に入ったので、そのシングルを。荒木和作作曲の「一本の煙草」はカラオケで歌いたい名曲、B面「吟遊詩人」はシングル用ショートバージョンとは言え変わらず大袈裟(笑)。 レコード買った帰りの電車でいつも溜め息をつく。これでいいのか・・・。【'09/02/24 レコ掘り日記】 |