(C)Kodai Yamase.
アニソンの、隠れた名(迷?)フレーズについて頼まれてもいないのに語るコーナー
「ガンバの冒険」は児童文学の名作を 出崎統が監督した連続TVアニメ。
シナリオ、演出、美術、作画、音楽、声優、 全てイイです。全話面白いです。
ガンバとボーボーという2匹の町ネズミが、まだ一度も見たことのない 海をみる為に港町にやって来る所から この話しは始まる。 ケンカした港ネズミから聞いた白イタチ「ノロイ」の話し。 ノロイのいる島から、ひとり助けを求めに来たチュータ。 力持ちのヨイショ、ド近眼のガクシャ、キザなイカサマ、詩と酒好きなシジン 泣き虫のチュータ、食いしん坊のボーボー、がんばり屋のガンバ。
七匹の侍たちがシッポのもと、力を合わせ、時にはケンカしたりして 笑い、泣き、怯え、怒り、励ましあって 強くて悪賢い巨大な敵、白イタチ、ノロイと戦うまでのロードムービー。
もともとは52話での完結予定が、後半ノロイの描写が余りにも怖くて(確かにメッチャ怖い) 観ていた子供がビビッてしまい視聴率が落ちた為途中を端折って20数話で完結した,なんて噂がたったくらいだ。
最近地上波では再放送もなかなか無いので 機会があったら是非見て欲しい素晴しい作品。
さて、ガンバというと、オープニング・テーマを思い浮かべる方々がほとんどだと思う。
もちろん俺もあの陽気で勇まし気な曲と歌詞は大好きなのだが、今回はそれ以上に好きなエンディング・テーマ「冒険者たちのバラード」でいこうと思う。
確かにこの曲、OPに比べると知名度的にかなり差をつけられている。しかも、子供向けアニメのエンディングはたいてい「暗い」のがセオリーでもあるのだが、それにしても暗い。
OPが「冒険者たち」の喜怒哀楽でいう「喜」と「楽」を体現しているとすれば、この曲でのそれは間違いなく「怒」「哀」であり、幽かに見える「希望」であろう。
参考までに1番の歌詞を見ていただければ分かると思う。
冒険者たちのバラード
歌/すぎうらよしひろ 作詞/東京ムービー企画 作編曲/山下毅雄
逆巻く波と ひらめく空が ガンバと仲間を うちのめす
旅はもうこれまでだ 冒険を打ち切ろう けれどガンバは指差した 小さな島を
カモメは歌う 悪魔の歌を 帆柱に朝日は登る
けれど 夕陽はおまえと仲間の ドクロを映す
...暗いでしょ?
歌い出しからいきなりマイナー調だし。
「カモメは歌う〜」からサビで、コーラス付きのメジャー展開になるのだがそれもつかの間、「けれど〜」からまたマイナーに。しかも、夕陽はお前(ガンバ)と仲間のドクロ(ええっ!!?)を映す、とか言われちまうし。
昔観てた時、ガキながらも絶対ハッピーエンドには終わらないんじゃぁ・・・とか思ったもんなぁ。
まあ、実は2番ではもっと希望に満ちた歌詞で終わるんだけど、TVじゃ絶対1番で終わるからね。
そんなこの曲のベース・プレイだが、8分の6拍子でダーン、ダッダーンというリズムを基本にした所謂王道パターンがメインだ。
モータウン・サウンドにおける、ジェームス・ジェマーソン節と言おうか。
音質はマイルドなフェンダー系のトーン。あくまで推測だがフラットワウンド張りのジャズベースかと思われる。ベーシストは残念ながら不明。
ラインはルートと5度、オクターブを中心に構成され、展開によって経過音を絡めている(EX-1 ニュアンス込みの譜割りとおもってくれぃ)。


この経過音をセンスよく使うことでコード進行をスムーズにできるし、曲の盛り上げにも大きな役割を果たす。
例えば、Cm-Gという進行の時に、C-D#-F-Gという上昇形のフレーズを間に入れることでルートのみで弾くよりもコード感や進行のスムーズさが出てくる。
まあ、これは経過音と言ってもかなりベタな方なのでナンだが、ポール・マッカートニーとかは経過音の天才だと思うので、興味のある方にはかなり参考になると思う。
またこの曲のサビ前やエンディングにでてくるオカズがいい。1〜2拍目に16分音符を絡めたフレーズで
ダダッダ〜ン、ダーダーダーってな感じ(言葉で書いてるとバカみてぇなのでEX-2参照)なのだが、基本パターンが前述の通りゆったりとしたシンプルなものなので、こういう細かい譜割のフレーズが実に効果的なのだ。
特にサビ前など、他の楽器(ここではストリングスや管楽器)も比較的白玉だったりするので緊張感を醸し出すことができ、よりサビの開放感を高めることができるのだ。


さて、今回はこんなところで。
まずは今回協力いただきました「ミナサン ケンバンワ」のヒデに大感謝。
またよろしく〜。
「シッポを立てろ!!」いや〜名台詞だな!!
さて、次は何にしましょうかね!
次回に続くと共に御意見御感想、リクエストお待ちしてます。