(C)Kodai Yamase.
アニソンの、隠れた名(迷?)フレーズについて頼まれてもいないのに語るコーナー
バイストン・ウェルの事を覚えている人は幸せである。
心豊かであろうから・・・。
私たちは、その記憶を印されて、この地上に生まれてきたにもかかわらず、思い出す事のできない性を持たされたから。
それ故に、ミ・フェラリオの 語る次の物語を伝えよう・・・。
「聖戦士ダンバイン」はこんなナレ−ションから始まる、当時としては異色なファンタジ−色の強いロボット・アニメだった。
その世界観はともかく、主役メカを初めとする「オーラ・バトラー」が人の持つ「オ−ラ力」を増幅してそのパワーを発揮し外観は昆虫の外殻をモチ−フとしたデザインというものであった。
当然「オモチャ」としてのガキ受けは芳しく無く、「バンダイ」から出ていたプラモは悲惨な出来でオモチャの方を担当していた「クローバー」はいわずもがな。
「機動戦士ガンダム」でもスポンサーを勤めていた「クロ−バ−」だがあの「ガンダム」も本放送時は低視聴率とオモチャの売り上げ不振で打ち切りの憂き目を見ている。
もはやキャラクタ−商品が「オモチャからプラモへ」移行していた時代とはいえ、その負債の傷も癒えていなかった「クロ−バ−」の息の根を止めてしまった程だ。
聖戦士ダンバインは、海と陸の間にある世界、バイストン・ウェルでの物語。
フェラリオ(いわゆる妖精みたいなもの)のシルキー・マウによって地上からバイストン・ウェルに召喚されたショウ・ザマは、増大するオーラ力の奔流の中、オーラバトラー・ダンバインを駆って聖戦士としての戦いに赴くのであった。
しかし、地上人によってつくられたマシン、オーラバトラーによって巻き起こる戦乱は、バイストン・ウェルに住む人々全てを巻き込み、やがてそれは地上にも拡大する...。
製作は日本サンライズ、監督は富野由悠紀。
かつて「ザンボット3」や「イデオン」で登場人物をガンガン殺す事から「皆殺しのトミノ」等と言うニックネ−ムがついていたが、今回でも最終回では気持ちが良いくらいの人員整理をやっている。
リアルタイムで観ていた時は終わりに近付くにつれイヤ〜な雰囲気はしたのだがやっぱり、というか「あ〜、やっちゃったよ」というカンジであった。
もっとも冒頭で述べたナレ−ションが実は最終回ラストで生きてくる、と言うカラクリがキチンとある為か作品としては破綻も無く、くり返して観る気になれる(エヴァンゲリオンは....いや、言うまい)。
さて、肝心の歌の方だが歌っているのは前回取り上げた「エルガイム」同様MIO。
番組としては「ダンバイン」の方が先にあたり、さらに「ダンバイン」の前番組「戦闘メカ ザブングル」の
挿入歌がMIOのサンライズ作品デビューとなっている。
作曲は綱倉一也、作曲は井荻麟(富野が作詞を手掛ける際のペンネームである)。
ダンバイン飛ぶ
作曲 綱倉一也 作詞 井荻麟
オーラロードが ひらかれた
きらめく光 俺をうつ
オーラの力 たくわえて
ひらいた翼 天にとぶ
恐れるな 俺の心
悲しむな 俺の闘志
のびる炎が 正義になれと
雷はねて ソォドがはしる
海と大地を つらぬいた時
オーラバトラー ダンバイン
オーラシュート ダンバイン
アタック アタック アタック 俺は戦士
まずはイントロ。
ホーンとドラムによる連譜の後にブレイク。
ここにベースがスラップのフレ−ズを入れている。
フレ−ズ的にはナンてことない、ル−トとオクタ−ブを16分音符を絡めて弾いているもの。

ただちゃんと弾かないとこの手のフレ−ズはカッコよく聴こえない所がミソだ。
結構スラップと言う事で力が入ってしまい、リズムがヨレたりする事が意外にある。
しかもここはブレイクで楽器はベ−スのみとなる。
ここで音使いの面でもリズムの面でも、ブレイク後Gからの展開にうまくなだれ込める様にしなければいけないのだ。
ちなみにベ−スのみ良く聴いてみると分かると思うがメインは親指でのサム・ピッキングで行われている。
ふつうスラップで4分や8分のル−ト弾きなんてやるとウルサいのだがコンプレッサーをかなり強めに掛けて音を潰す事でそれを防いでいる。
次は大サビ前の辺り。
歌詞的には「海と大地を〜」からちょっと後のものだ。

Aをこれまたオクターブとのスラッピングの後、Eへ行くのだがここで出てくるフレ−ズ(おそらくここは2フィンガ−)がまた良い。
3弦7フレットのEから始まって4弦開放のEから一気に上昇していくもの。
途中のフレ−ズは聴き取りが困難だったのでかなりアバウトだが、最後の方、2弦14フレットと1弦12フレットを使ったものがキモ。
ここのフレ−ズは、それぞれをキッチリミュ−トしてから移動するよりも気持ち音がカブるくらいで弾いた方がアジがでる。
特にサビ前等で「これから盛り上がるぜ〜」といった時にやると効果的ではないかと思う。
さて、この曲みたいにスラップがメインと言うのは珍しいが、とにかくこの時代のアニソン(だけじゃ無いけどな)にはスラップがバシバシでてくる。
しかも結局は「歌モノ」であるから、曲の中で歌や他の楽器のジャマにならずに効果的に入っているフレ−ズが多いので、決して複雑であったり高速なものでは無いにしても「ベ−スだけ浮いてる」と言う事のない、良いネタ元になるだろう。
さて、今回はこんな所で。
ここ2回がサンライズ物だったので、次回はもっと昔のやつやろうかな,,,等とおぼろげに思ってます。
では!