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アニソンの、隠れた名(迷?)フレーズについて頼まれてもいないのに語るコーナー

「銀河漂流バイファム」

vifam

人類が宇宙に進出し、遠く44光年離れたイプザーロン系まで開拓の手を伸ばしていた時代・・・。イプザーロン系第3惑星クレアド、地球人が第2の故郷として入植したその星は、ある日突然、異星人の電撃作戦により陥落。クレアド星からからくも脱出した最後の避難民を乗せた宇宙練習艦ジェイナスは、地球に向けて出発するものの、度重なる異星人の攻撃により、大人達は一人、また一人と死亡し、ついには乗組員は子供13人だけとなってしまった。誰にも頼れず、13人の子供達の旅が始まる・・・。
1983年に放送がスタ−トした本作は、「ガンダム」人気により盛り上がったSFロボット・アニメ・ブームの中、あまた存在した従来のロボット・アニメとはひと味もふた味も違う異色作と言えた。
まず、主人公達が13人の子供達であると言う事。
最年長のスコットが16歳で、最年少のルチーナやマルロが3歳と、いわゆる視聴者層に感情移入しやすい年齢のキャラ達で、しかも13人全員がそれぞれ個性的で、いきいきと描かれていた。一応それまでの作品でも、こう言った年齢設定の作品がまるでなかった訳ではないが、バイファムの場合は全員が主人公、と言えるくらい各々のキャラが立っていたのだ。

そして主役ロボット(劇中では『ラウンド・バーニアン』と呼称される)に主人公が乗り込むのは1クールも終わりか、と言う頃。通常は第1話で好き嫌いを問わず乗り込むハメとなり、敵を撃退する・・・なんてぇのがお約束だった為、当時観ていて「オイ!まだバイファムに乗らんのかい!」と思ったものだった。
しかしこのお話の柱となるものが、「ロボットに乗って悪いヤツらを倒す!」とか言うモノではなく、「かろうじて生き延びた13人の子供達だけで宇宙をサバイバルしながら、無事に両親と再会できるか、否か」であったため、むしろ自然な流れで有ったのかもしれない。

だから劇中もメカ描写よりも、子供達の友情や反目などの心理描写に時間を割いており、それが未だに熱狂的なファンを持つ事となっている要因のひとつと言えるだろう。
事実、本放送時には同時間帯の裏番組が関東では「ドラえもん」とあだち充の「みゆき」で、視聴率的には苦戦を強いられていた為に、スポンサーから打ち切りを勧告されるも、膨大なファンの嘆願書が届き、結局放送時間の変更はあったものの、無事に最終回を迎える事が出来た、というエピソードがあるくらいだ。
さらには、番組のひとつの顔とも言えるオープニング・テーマでは、歌詞が全部英詩だった。
今でこそそれほど珍しくもない事では有るが、20年も前の作品としては、異例中の異例だったのではなかろうか。

今回はそのオープニング・テーマである「HELLO,VIFAM」を取り上げてみたいと思う。

「HELLO,VIFAM」 作詞:J.Tsujino 作曲:D.Mann 編曲:TAO

Wipe Away All Your Tears
Together We Will Conquer Fear
Come And Give Us A Hand
In Search Of A New Land
I Wonder Where You Are My Friend
Tell Us What Is Left In The End

Give Us Your Courage(VIFAM)
You Are Our Image(VIFAM)
United We Must Fight(VIFAM)
Uncertain Of Your Might(VIFAM)

TAOとは80年代初頭から国内で活動していたグル−プで、メンバーにバイオリニトがいる一風変わった編成だった。この曲のエンディングでもエレクトリック・バイオリンにワウを掛けてソロを弾いたりしている。昔は最初ギタ−・ソロだと思い込んでいて、「何でいきなりバイオリンの音になるのだろう?・・・」等と厨房丸出しな事を考えたものだ。この「HELLO,VAIFAM」以外にエンディング・テーマの「NEVER GIVE UP」や、CMソング等を手掛け、バンド解散後も元メンバ−で構成されたEROXは同じくサンライズ作品「ガリアン」の主題歌を担当していた。

この曲のイントロは最初静かにピアノが流れ、それをバックにラウンド・バーニアンのパイロットとコンピューター、基地管制官との会話が(もちろん英語で)入っている。映像の方はバイファムのコックピットで、直後にドラマチックな白玉フレ−ズにのって出撃していくサマは当時の厨房達のハ−トをガッチリと鷲掴みにしたものだ。
で、この曲なのだが、実は番組で使用されているものとサントラに収録されているモノはまったくの同一ではなく、曲の構成などが一部違っている。

サントラ収録バージョンだと、イントロからAメロに入った時、コ−ドチェンジの時だけ白玉でジャジャ〜ンと鳴らしていたりするし、サビ直前に4小節のバイオリン・パートが入っている。TVバージョンはその辺をエディットしてあり、スッキリしていて個人的にはこっちの方が好みだったりする。

また、最近気付いた事なのだが、サントラ収録バージョンよりもTVバージョンの方がベースが良く聴こえるのだ。エディットついでにミキシングも変えたからなのか、ハッキリ言ってそれほど聴こえなかったサントラ版と違って、Aメロ・バックのフレーズが聴こえる聴こえる。

ガキの頃TVで観ていて、「確かあんなフレーズだったよなぁ」と後々にサントラを聴いた所、昔あれ程聴こえたはずのベ−スが聴こえない!と軽くパニくったのだが、先日某所でTVオープニングのムービーを観た所こっちはバッチリだった・・・なんて事が有り、このような事実が判明したのだ。


さて、そんな訳でまずはAメロバックのフレーズ(EX-1)。

バスドラとスネアで作っているメインとなるリズムに合わせたスラップのフレーズ。
フレ−ズ自体は難しい事はないのだが、ちゃんとリズムに合わせて、キッチリ弾く事が大切だ。
しかも、音を聴く限りではオクターブ上の、プルで出している音は伸ばさず、スタッカ−ト気味である。
反対にサムで弾いているオクタ−ブ下の音をテヌ−ト気味に弾く事で、グル−ヴを作り出しているのだ。
プルの音をミュ−トする時は、左手の押弦していない他の指も使って、不要な音が残ってしまわないように。
押弦している指だけでミュ−トすると、完全にミュ−トさせる事が出来ないし、ポジションによっては不要なハ−モニクスが出てしまう事が有る。2フィンガーやピック弾きとは違い、スラップだとミュートのほとんどを左手に頼らざるを得ないし、単なるミュ−トだけでなくフレ−ズを活かす「空ピッキング」でも左手のミュ−トは重要な役割を持つので、キッチリできるように練習してみると良いだろう。

次はサビのバック(EX-2)。

打って変わってラテン調と言うか、4分音譜でのランニングを基本としたフレーズになっている。
こういうフレーズは走り気味に突っ込んで弾くとかなりカッコ悪く聴こえるので、あせらず落ち着いて弾いてみて欲しい。ちなみに、作成ソフトの所為でタブ譜ではオクターブ上のGが開放弦になってしまっているが、2弦5フレットの方で弾くのが正しい、というか弾き易いと思う。
さて、今回はこの辺で。次回が成るべく早く更新できますように・・・。

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