by Kodai Yamase
私が高2のころデビューしたバンドがありました。
ワルそーで、薬屋で売ってない薬とかガンガンやり、酒も当然飲みまくる、「ロックかくありき」というライフスタイルと、「カンケーねぇよ」とでも言うかのごとくラフで、パンキーで、それでいて横ノリのキモチ良いサウンド。
ストーンズも、エアロもヘルシー志向となり、チャートではBON JOVIを筆頭にアメリカ好青年がにぎわっていた、1986年ごろの事でした。
そんな時にドーンと現れたのがこのバンド GUNS N' ROSES だったのです。
1stアルバム「APPETITE FOR DESTRUCTION」リリース時にTVで『WELCOME TO THE JUNGLE』のプロモビデオを観てすっかりハマってしまった私は、アルバムを買い、コピーしまくり、ついでにストラップを長〜くしました。
それほどまでにベースを低く構えて、ステージではアクセルやスラッシュとはまた違った佇まいのダフのカッコ良さにやられてしまったのです。 それまで2フィンガーだったプレイスタイルも「指でなんてチマチマやってられるかーっ」と、ピック弾きに変わり、思えばこの人と NIKKI SIXXがいなかったら今の私はないのではないか!?というぐらいに影響を受けました。
ダフのプレイはというと、結構オーソドックスなパンクスタイルで、こ難しいことはあまりやらない(やれない?)ベーシストの様ですが、スラッシュとイジーのギターや、初代ドラマー、スティーヴンの妙に横ノリなドラムと絶妙にマッチする骨太で、時にメロディックなプレイは派手さはないものの、実にカッコイイ ベースだなあと思います。
そのくせ曲の要所要所ではチャッカリ粋なフレーズを弾いたり、ライヴなどでは曲のセクションが変わる時に合図となるフレーズを弾いたりと、このバンドの『裏番』はコイツなんだと思わせるベーシストです。
180cm以上あり、ブロンドで長身のダフが股間の辺りまでストラップを下げたフェンダープレシジョンを弾く様は「男クサイ美形」という形容詞がピッタリで、特に初期のGUNSではAXLと並んで『銃とバラ』というイメージがピッタリだったと思います。
そんな彼も88年ごろに結婚するもスピード離婚し、1stアルバムのツアーが終了してから、酒のむカネは腐る程あっても体は動かすヒマは無かったと見え、見るも無残に太ってしまいました。
ソロで来日した時など、よせばいいのに上半身裸となり、ぷよぷよの二の腕と腹&パンパンの顔を公衆にさらすという真にパンクな事をやってくれました。このときベースマガジンの表紙を飾ったのですが、本屋で見た時はダフだと気付かなかった程です。
なんでも、この時期はベッドの横にウォッカのガロン・サイズ・ボトル(焼酎でよくあるデッカイ奴)を必ず置いて飲んだくれていたそうです。そりゃぁ太るわ。
最近では長髪をバッサリ切り、ジョン・ライドンみたいなヘアスタイルで、アルコールも断って、さらにダイエットにも成功したようです。何でも、マーシャルアーツ(格闘技)を習っているそうで、先生はあの!ベニー・ユキーデ!!(この名前にときめきを覚える時点で歳がばれるな)。VELVET REVOLVERのライヴでも、これ見よがしに上半身裸になって、鍛え上げたボディを見せつけております。
1993年にソロ「BELIEVE IN ME(なんちゅうタイトルだ)」、95年には同じく私のベ−ス・アイドルDURAN DURANのJOHN TAYLER達とNUROTIC OUTSIDERSを結成、アルバムをリリ−スと、本家GUNSとは対照的に精力的に活動します。
ついに、というかようやくというかGUNSを1998年に脱退してしまったダフですがその後はイジーと行動を共にし、アルバムのレコーディングだけではなくツアーメンバーとして来日していたりします。
そうした活動が続いた後、2002年にベネフィット・コンサートで久々に共演したのがきっかけとなり、スラッシュ、マット・ソーラムら元GUNSのメンバーにSTONE TEMPLE PILOTSのスコット・ウェイランド、DAVE NAVARRO'S BANDのデイヴ・クシュナーを加えた新バンド、VELVET REVOLVERを結成します。
当初は曲作りにイジーも参加していたそうですが、ダフ、スラッシュ、マットとの作業ではスラッシュ曰く「この曲でGUNS N' ROSESのアルバムを作ったら最高のものになる」ほどのものだったようですが、1stアルバム「Contraband」には結局収録されていない模様。
来日公演も実現し、精力的に活動しています。
使用機材についてですが、やっぱり初期からGUNSを見ているものとしてはパールホワイトでヘッドが黒いフェンダー・ジャズベースSPはハズせません(写真参照)。
これは、ジャズベースと名はつけどプレベタイプのボディにPJレイアウトのPU、ボリューム、トーン、PUセレクターが付きネックはプレベよりどちらかと言うとジャズベに近いシェイプのものです。
10年以上前のフェンダーUSAのカタログに載っていましたが、現在は製造しておらず、入手は困難な様です(現在カタログに載っているものとは別モデル)。
ダフはこれと同じ仕様の黒いフェンダーを「USE YOUR ILLUSION」のツアーから使用し始め、現在もレコ−ディングで活躍中だそうです。
ちなみに、ツアーでのスペアとしてこのベ−スをオ−ダーした際に白い方とネックの握りが違っていて弾きにくかったそうです。 不思議に思い、カスタムショップへ持っていった所白のプレベのネックは実は製造不良品で、本来左右対称の円錐であるはずのネックが1弦側が薄く削られており、ダフにとっては逆に弾きやすいベ−スとなっていたと言う物でした。その後、黒いベ−スのネックも白いものと同じ形状にしてもらったそうです。
その後USE YOUR ILLUSION TOURを経てGET IN THE RING TOUR辺りからギブソンのレスポール・ベースを弾いていたりしましたが、ソロでのメインはアクティブ・サ−キットを取り外したア−ニ−ボ−ル製のスティングレイをライヴ、レコ−ディング共に使用しています。
しかし、VELVET REVOLVER結成に伴い、メインがこれまたチェンジ。フェンダー・ジャズベースの新モデル、「エアロダイン」とGUNS時代に愛用していたジャズベースSPを使用しています。
ダフ曰く、「スティングレイでは結局、好みのサウンドが出せなかった」そうで・・・。
変わりダネではギブソン・サンダーバードや、メイプルネックのフェンダー、部屋の片隅にギブソンEB3が立て掛けてあったりするのがGUNS初期の写真で確認できます。 また「APPETITE〜」の頃にMTVで放送されたRITZでのライヴでは、1曲目の「It's So Easy」のみ黒いスペクターを弾いています。
この海賊版ビデオを観ていて不思議に思ったのが、曲の最後のパート辺りで急にベースの音が出なくなり、リピートが後1回あるハズが強引に終わってしまっている点。
インタビューで以前「アクティヴのベースを使った事もあるけど、ライヴの最中に電池が切れて音が出なくなったから、頭に来てブン投げた」という発言をしていたのですが、どうやらそれは正にこの時だったようで、それ以来ダフはアクティブ・ベースは信用していないらしいです。
アンプは初期にトレース・エリオット、おそらく「USE〜」のレコーディングあたりからギャリソン・クリューガーで、内臓のコ−ラスもONにしているようです。
エアロみたいにオリジナルメンバーで復活して欲しいもんだ。
ちなみにオススメは1st「APPETITE FOR DESTRUCTION」、ミニアルバム「GNR LIES」あと今は廃盤だけど「LIVE FROM THE JUMGLE」。
「USE YOUR ILLUSION」?あれはドラマーが…。
というワケで第1回でした。
SEE YA!