我が心のベーシスト様

by Kodai Yamase

JOHN ENTWISTLE(THE WHO)

さて、今回は前回、前々回に続き「ジョン」の登場です。

そもそも去年くらいから「ジョン三部作(スター・ウォーズみてぇだな)」と題してやろう、やろうとは思っていたのですが、結局筆者の遅筆によりそれぞれ1人ずつしかもたっぷり更新サボリながらの公開と相成りました。
まあ、そんな内部事情はおいといて、早速いってみましょう。
今回のJOHNは、この方です。

「John Entwistle」

言わずと知れた、THE WHOのベーシスト。
「ベ−スは、太く丸い音でバンドのボトムを支え、決して前に出る存在では無い」という、それまでにあった暗黙のお約束をブチやぶった先駆者と言えるでしょう。

ジョンは1946年10月9日、イギリスのロンドン生まれ。
1961年に税務署に就職。
15才で公務員....。実にカタい選択だ。
その後、ロジャー・ダルトリ−の誘いでバンドに参加、これにピート・タウンゼントが加わり、THE WHOの母体となります。
その後、キース・ムーンがドラマーのオ−ディションに参加し、その場でドラムを破壊するという奇人ぶりを発揮し無事合格、ここに最強のラインナップが揃います。


さて、THE WHOというと、キ−ス・ム−ンの壮絶なドラムとピート・タウンゼントのギタ−・アクション、それと対照的に思春期の精神的内面を描いた作品群というのが、主なイメ−ジだと思います。
そんな暴れん坊将軍だらけの中で小さく納まらない所が、またこの人の変人...いや、素晴らしい所です。
ペンタトニックを主体としたネックの上から下までをフルに使った縦横無尽の指使い、複雑なフレーズを表情も変えず楽々と弾きこなします。
「My Generation」でTV出演した時など、キ−スとピ−トが楽器を破壊し始めアンプが爆発する中で、黙々と「カメラ目線で」ベ−スを弾き倒すその姿はCoolを通り越してある意味超A級ベース・バカといえます。
ちなみに彼は指で弾くこともピックを使用することもありますが、どちらで弾いても一流で、個性的です。

また個性的といえば、何といってもその「ト−ン」でしょう。

ジョンいわく、理想のベ−スの音は「ピアノの様にアタックがあって、豊かな音」だそうで、実際ピック、指に限らずアタックが強く、同時代のベ−ス・サウンドとくらべるとかなりエッジの効いた音です。
しかし、当時のレコ−ディングでは苦労したらしく、「My Generation」のレコ−ディング時にはダン=エレクトロのロング・ホ−ン・ベ−スを2本潰してしまったそうです。
当時は「ベ−ス弦のバラ売り」という物自体が存在していなかったそうで(イギリス限定!?)前述の曲ではベ−スソロの時に弦が切れてしまい、仕方なくもう1本購入したのだとか。
その後メーカーと協力してカスタムのベ−ス弦を作ったりもしたそうです。

また忘れてならないのがそのディスト−ション・サウンド。
エフェクタ−での歪みでは無く、アンプ側でのものだと思われますが、何が凄いって、ギタ−よりも歪んでいて音がデカいというと頃でしょう。ライヴとかで「ギターかな?」と思ったらベ−スだったなんて事も有るくらいで、曲のアンサンブル的にギターをカバーしていたり、ソロを弾き倒したりしています。
やはり、というかライヴ中に「音下げろ」とメンバーにうるさくいわれた事に腹を立て、ベ−スを放り投げて「じゃぁお前がやれ!」とステ−ジから飛び下りた事も有るそうです。

何にせよピートとキースの破壊的爆走にキッチリついて行き、あまつさえそれを煽り、そしてサポート出来るのは彼だけでしょう。

またベースだけでなくソングライティングの面でも貢献したり、「Pictures Of Lilly」などではフレンチ・ホルンを吹いていたりします。

そんなジョンの使用機材ですが、初期はエピフォンやVOX等ハコ物のベースを使用しています。
1968年には、ストーンズ主催のTVスペシャル「ROCK' N ROLL CIRCUS」でフェンダー・プレシジョンを使用して「A Quick One」を演奏しています。
余談ですがこの時のTHE WHOを観て、イマイチ演奏が冴えなかったスト−ンズ側(というかミック・ジャガー)がビビッてしまい、長い事このフィルムが封印されていた、というのは有名です。
あとはギブソン・サンダーバードをリバース、ノン・リバース共に所有。後にプレシジョンのネックにサンダーバードのボディを合体させた「フェンダ−・バ−ド」なんてシロモノを作ったりもしています。
これはサンダーバードの細いネックが嫌いだったからだそうで、そのせいか彼がジャズベ−スを弾いてる写真を観た事が無いような気がします。
80年代に入るとアレンビックにエクスプローラー・シェイプのカスタム・ベースを製作させ、最近ではワ−ウィックのオリジナル・ベースをメインにしているようです。
アンプは主にハイワットやサンを使用しています。

オススメですが、やはりまずはライヴ盤でそのスゴさを味わいたい!という方には「Live At Reeds」。
ベスト盤的内容の「The Kids Are Alright」もライヴ・テイクが結構入っているのでこちらもイイです。
あとスタジオ盤では「My Generation」「Quadrophenia」「Tommy」あたりがよろしいかと。

そんな所で今日はこの辺で。
SEE YA!!

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