by Kodai Yamase
デヴィッド・ボウイは'64年にデヴィッド ・ジョーンズの名でレコード ・デビューしEPを数枚発表するも成功に恵まれず、67年に「DAVID BOWIE」なるアルバムも発表。しかし不遇の時代は続きます。
そんな彼が注目されるきっかけになったのが'69年発表の“Space Oddity”。
'70年にはグラム化してくボウイを感じ取ることのできる女性用ドレスを身にまとったジャケットが騒がれた「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」を発表。
本作からSPIDERS FROM MARSの前身となるHYPEなるバンドがバックをつとめることになります。
'71年には「HUNKY DORY」を発表しユニ ・セックス的イメージや時代を先取りしたようなパフォーマンスが話題になり、'72年発表のコンセプト ・アルバム「THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS」でブレイク。架空の主人公ZIGGYをボウイ自身が演じミック ・ロンソン(G)とセクシャルなアクションで絡むパフォーマンスのライヴなど一躍、時代を象徴する存在に、そしてT‐REXらと共にグラム ・ロックを代表するアーティストとなりました。
余談ではありますがこの少し前に「バイセクシャル宣言」をし世間をあっと言わせたのですが、この時彼の奥さんであったアンジー・ボウイが'73年にTHE ROLLING STONES発表の「ANGIE」のモデルではないか、と言う説があったりします。また、アンジ−が寝室にいってみたらボウイとミック・ジャガ−が一緒のベッドにいた・・・等のネタを暴露本を書いたりした事にインスパイアされて前回取り上げたSKID ROWが作ったのが「PSYCHO LOVE」だったりします。
翌年「ALADDIN SANE」を発表し、まさにボウイはキャリアの絶頂を極めたこの時期に自らが演じていたZIGGYなるキャラクターとの決別を告げます。同年にカヴァー ・アルバム「PIN UPS」を残しTHE SPIDERS FROM MARSは解散。ボウイはその後も音楽的変貌を遂げながら時代の先端を歩むことになり現在に至ります。
この時期SPIDERS FROM MARSでベーシストをつとめていたのがトレヴァー・ヴォルダーです。
フロントのボウイとミック・ロンソンがどちらかというと繊細なイメージと音楽性を持っていたのに対し彼のベ−スはもうなんというか野性味溢れる男臭いニオイがプンプンします。音質は太く、アンプとピッキングの強さによって実に心地良くオ−ヴァ−ドライヴしています。「SAFFRAGET CITY」や「HUNG ON TO YOURSELF」でのそれはまさしく野獣全快です。
しかも単に力押しで行くだけでなく絶妙な経過音をランニングさせて行く事で楽曲を盛り上げています。「SPACE ODDITY」や「CHANGES」「STARMAN」「FIVE YEARS」辺りが代表的な例でしょうか。
「ALADIN SAINE(これはALAH INSANE、つまり狂気に堕ちたアラ−をもじったそう)」リリ−ス後のハマースミス・オデオン最終公演でボウイはZIGGY STARDUST&THE SPIDERS FROM MARSの解散を突然発表します。
しかしバンドメンバーであったミック・ロンソンとトレヴァー・ボルダーは引き続き「PIN UPS」でもレコ−ディングに参加しています。
その後ミック・ロンソンのソロアルバムに参加したり1977年にはなんとURIAH HEEPに参加し、その後出たり入ったりしつつ活動しています。
また1999年にはDEF LEPPARDのジョー・エリオットとフィル・コリンと共にSPIDERS FROM MARSの再結成プロジェクトとも言えるCYBERNAUTSを結成してアルバムをリリース、来日公演も果たしています。
さて、使用機材ですがフェンダーのムスタングやギブソン・サンダーバードのノンリヴァースモデルをメインにしているのが写真やライヴビデオで確認できます。アンプに関しては資料がないので不明ですが、時代を考えるとアンペグかマ−シャルをノン・エフェクトでオ−ヴァ−ドライヴ気味に使用しているかも、といったところです。
お勧めは「RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST&THE SPIDERS FROM MARS」と先日リリ−スされたBBCでのスタジオライヴ「BOWIE AT THE BEEB」またビデオでもリリースされている「ZIGGY STARDUST THE MOTION PICTURE」。
そんな所で今日はこの辺で。
SEE YA!!