by Kodai Yamase
思えば今から15年程前、友人が自ら編集して作ってくれた「BEST OF HEAVY METAL」みたいなテープに入っていたのが最初にモトリーを聴いたキッカケでした。
その後「ミュージックライフ」等でグラビアを観て「うわーケバい」とそのルックスにビビリつつもちょっと心ひかれたのでありました。
モトリー・クルーはアルバム発表ごとにそのサウンドやルックスもガラリと変えることが特徴で、1stから2ndまでのバリバリメタル路線から3rd「シアター・オブ・ペイン」のグラム志向、「GIRLS〜」〜「DR. FEELGOOD」のワイルドアメリカン志向と変化に富みつつエンターテイメントとしてしっかり成立しているバンドなのです。
さて、ここのボトムを支えるのがニッキー・シックス。シンプルなプレイとドハデなアクションでバンドの顔となっています。
この人の演奏は、本当にシンプル。アメリカンHRの典型とも言えるGとリフをユニゾンとか、ルートをひたすら8分弾きとか、ベース初心者でも十分コピーできる難易度です。しかし、4弦のみ1音半下げチューニングとか、ちょっと変わったチューニングをしてバンドサウンドにドシッとした低音をブチ込んでもいるアイデアマンでもあります。
そして、何よりこの人のステージアクション。
VOのヴィンスには悪いが、武道館ではズーッとニッキーのみ観てしまいました。華があり毒もあり、カッチョイイの一言。ただスゲー大酒飲みでスゲードラッグ好き(こっちはやめてるらしい)で、たまーに顔も体もパンパンになってしまうのが玉にキズ。というか、何故私の好きになるベーシストはみんな太るのだろう・・・。「Dr.Fellgood」ツアーではかなりシェオプアップされていましたが、「Summer Sonic2004」でのBrides Of Destructionでは「ガタイの良い」を通り越していたような・・・でも、ワン・アンド・オンリーな存在感は健在でした。
2005年11月にはなんとオリジナルメンバーで来日。さいたまスーパーアリーナではサーカスをイメージさせるセットで、パイロや花火満載の、「これぞMOTLEY CRUE!!」という極上のロックンロール・エンターテイメントを見せつけてくれました。
使用機材ですが、メジャ−デビュ−以前のショットでは主にホワイトのギブソン・サンダーバードを使用。
デビュ−直前から2nd「Shout At The Devil」あたりはBC.リッチのワーロック等をメインにしています。
続く「Theater Of Pain」ではヘイマーのサンダーバード・シェイプに白と黒のストライプがペイントされた当時のステ−ジ・コスチュ−ムとお揃いのもので、ケーラーのトレモロユニットが付いた物を使用。
「Girls,Girls,Girls」と「DR.Feelgood」ではスペクターのカスタム・モデルで、やはりサンダーバードシェイプの物。
ベスト・アルバム「Decade Of Decadance」リリース後に出演した「Monsters Of Rock」では、黒に白いピックガードのギブソン・サンダーバードを使用。これからギブソン・サンダーバードを再び愛用する様になり、ついには「Blackbird」というカスタム・モデルを制作、一般にも販売される様になります。これはツヤ消し黒のボディにコントロールがなんと「無し」!スイッチOn/Offのトグルスイッチがついているだけ、という実に潔いものになっています。
「ステージの上でアンプに繋いだら、後はフルテン。ちょこちょこボリュームだのトーンだのをいじくるなんて、ロック・ベーシストじゃないぜ!」との事だそうで・・・。
また、ニッキーのベースにはスペクターを使用していた辺りからブリッジ後ろに右手小指を通す革製のグリップが付いていて、これはライヴとかで大暴れする際にピッキングを安定させる為に付けている様です。
レコーディングでは前述のベ−スの他にフェンダー・プレシジョンやヘイマーの12弦ベースもところどころ使っている様です。ちなみに、ステージ最後に床に叩き付けて壊すのは、現在はSquireのプレシジョンベースだそうです。
アンプは基本的にアンペグを使用していますが、最近はキャビネットにBASSONというメーカーのものを使っています。このキャビネット、ニッキーのお気に入りの様で 、試奏した際に”2000 watts of Pure Evil...What more can I ask for?”とコメントしてその場で7台オーダーしたそうです。
思えばサンダーバードを買ったのは、この人とHANOI ROCKSのサム・ヤッファの影響でした。前回のDUFFと並んで私の「外形上の」ベーススタイルにも大きく関わっているこの男、出来れば「Theater Of Pain」〜「Dr. Feelgood」までの映像を観てそのカッコ良さにシビレて欲しい!
というわけで、次回につづく?