我が心のベーシスト様

by Kodai Yamase

KIP WINGER

KIPP WINGER(WINGER)

さて、キップ=ウィンガー。言わずと知れたWINGERのリーダー兼ヴォーカリスト兼ベーシスト。
初めてこの人をみたのは、MTVでオンエアされていたデビューシングル「Seventeen」でした。 所謂アメリカン=ハードロックの曲にあわせて、この人ぁ踊る踊る。クラシックバレエをかなり勉強していたらしくしなやかなその動き。
フツーいくら口パクのプロモとはいえ、ちょっとは、ちゃんと弾いてるフリをするものなのに、ベースなんてほとんど弾いてるそぶりもしない。

さらに、ドアマットのような胸毛とキザな流し目攻撃。こりゃあ年頃の若いオネーチャンは見事ノックアウトされたことでしょう。そんなもので表向きは「なんでーチャラチャラしやがってよー。どーせ俺は歌えねーし胸毛もありませんよーだ。」などと硬派ロックファン気取りで言っていたものでした。

ところが、実はアルバムはこっそりとけっこう聴いていたのでした。WINGERの曲はポップでキャッチーなメロディを持ちつつ音はハードでメンバーは皆テクニシャンぞろいでした。また、ポップといってもお子さまチックなものではなく、特にバラードでは所謂オトナの雰囲気がプンプンしていたのです。

それでもこの人に関してはヴォーカリストやコンポーザーとしてはともかく、ベーシストとしては、別にたいした興味は持っていなかったのが正直なところでした。しかしある日、ラジオでWINGERのライヴを聴く機会がありこの人のテクニシャン振りを初めて実感する事となったのです。

思えば、トリッキーなオカズをバシバシきめるドラマーとリズム隊を組みボトムを支えつつ歌ってなおかつパフォームするのは並み大抵のベーシストにはできないことです。

またバンド解散後ソロとなり来日した際とあるイベントで彼のギター弾き語りを聴いたのですが、 これがまた素晴らしく、やっぱベースがどうのと実に狭い見方で音楽に接してはいかんな!と思い知らされたのでした。音楽と言うものはやはりまず「何を表現したいのか」であり、「どんな楽器をどう弾くか」はそのずっと後に考えりゃいいことではなかろうか、と思うのだけれどいかがなもんでしょうか。

オススメは1st「WINGER」。シングル向きの佳曲揃い。個人的には「Hungry」や「State of emergency」「Poison angel」あと他のアルバムでも「Easy come,easy go」等が好きだったりします。

てなところで、次回に続く。

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