by Kodai Yamase
さて、ベースを手にしてこれからさあ弾くぞ、と言う時皆さんはまず何をするだろうか?
ストラップの調整?ピックをおニューのに替えてみる?
色々ありはするだろうが、少なくとも、避けては通れない事の一つにチューニングがあると思う。
音楽を、少なくとも自分以外の他人とプレイする時、決して無視してはいけない事。
それは、自分の楽器と一緒に演奏するプレイヤーの楽器のチューニングが合っていなければいけない、と言う事である。
アバンギャルドな事をあえて前提にしているのならともかく、それは「音楽」という手段でコミュニケートする際の、最低限のルールと言っても良いかもしれない。 自分が日本語で「好きです」と言ってみた所、相手に英語で「What?」なんて言われた日には、そりゃぁ困ったもんです。
まさにCommunication Breakdown。
何てったって、チューニングの合わない楽器を弾く事程キモチ悪い事はない。
濡れたままのパンツをはき続けねばならん罰ゲームをさせられている、と言うか 股間の所にポン酢を思いっきりこぼしてしまったジーパンのままバイトをしなければいけない状態(実話)、と言うか。
とにかくキモチ悪い。
微妙に合ってないくらいなら、チョーキングで誤魔化すという手も無い事はない。
しかし開放弦を交えた複雑なリフとかをを弾かねばならん時とかはもう殺すなら殺してくれ!という気分になる。
さらには一緒に演奏しているギターをはじめとしたメロディ楽器とも全然噛み合わないとなると、目も当てられない。
これがライヴだった日には、メンバーだけでなくブッキングの人に冷たい視線を送られてしまう事必至だ(実話その2)。おそらく、その日の打ち上げで飲むビールの不味さはハンパでは無いだろう(実話その3)。
基本としては、音叉やチューナーを使ってチューニングしていくのが一般的だ。
これも、もしベース音が本来合わせるべき音よりも下がっていれば良いのだが、逆の場合にそうとは気付かず オクターブ上の音に向かってガンガンペグを回し、「もうちょっと」と思うやいなやバチ〜ン!!と弦が切れてしまって呆然とした事は無いだろうか。
しかも、弦を取り替えようと思って、決して安くは無い新品の弦でやらかしてしまった。
もう少しで「THE CLASH/LONDON CALLING」のジャケみたいにベースをブチ壊し「BASS諸行無常」に新たな1ページを書き加えるとこだった。
それとは反対にもし合わせようとした音よりも、高くなってしまった時どうするだろう。
ペグを緩め、音を徐々に下げていく事だろうが、下げていく過程でジャストになったのに少し弾いただけでズレたり、という経験は無いだろうか?
これは、ストリングポストに巻かれた弦が弛んでしまいその時はジャストに思えても、弾いていくうちに弦が伸びて音が下がってしまうのだ。
こういう時は、一旦ジャストより気持ち下げた後、ゆっくりとペグを回して本来の音に合わせて行けば良い。
また、家で1人でベースを弾く時チューナー引っ張りだすのがメンド臭い時、またはチューナーの電池が切れたりするなどしてチューナーがない場合どうすりゃ良いか?
一番ポピュラーなのは、一度自分がコピーした曲のフレーズに合わせてチューニングする手段だろう。
ハードロック系ならば、EやAでルート弾きするフレーズが多いから、やり易いと思う。
「DEEP PURPLE/Smoke on the water」みたいなミドルテンポの曲だとなお良いだろう。
間違ってもDEATHメタルやインギーや昔のRACER-Xではやらない方が良いだろう。追いつけません。
後、意外と知られてないのが「117に電話する」という裏ワザ。
言うまでも無く、時報を知らせてくれる所だが、あれの「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン!」の「ポーン」は実は A=440HZなのだ。
受話器を片耳に当て、「ポーン」の音に3弦開放を合わせていけばお手軽にチューニグ出来てしまうのだ。3弦12フレットのハーモニクスでもOKよ。
これなら、もし外で「チューナー忘れた!!」ってな非常時にも携帯電話さえあれば対応できる。
ライヴの時でも、バックステージでならなんとかなるだろう。って言うか、そんな時はメンバーにチューナー借りれば良いか。
まあ、そんな機会はめったに無いだろうし、大体チューナーも貸してくれないヤツとは一緒にバンドやるこたぁない。
チューニングなんて最初はメンド臭い事だろうが、楽器をやる上で決して外せないことも事実。
せっかくのカッコ良いフレーズを生かすも殺すもまずはチューニングなんだし。
チューニングに関しては、語らなければいけないことはまだまだあるのですが、こんな所で今回はこの辺で。
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