by Kodai Yamase
さて今回は「無くてもベ−スが鳴らなくなるワケじゃぁないが、無いと寂しい」
そんな寝る前のビール、メシ喰った後の一服のたばこ、レンタルビデオ屋のAVコーナーにも匹敵しかねない(あくまで筆者の極めて個人的主観)アイテム「ストラップ」について語ってみようと思う。
皆さんは、ベ−スを弾く時に立って弾くだろうか?それとも座って弾くだろうか?
どちらにせよ、ベ−ス単体で体にフィットさせ、フィンガリングやピッキングを安定させようと思うならなかなか事は上手く進まないと思うのだがいかがだろうか。
もちろん、イスに座ったままただ単に運指の練習をする際にストラップが必要不可欠かと言われれば
である。
むしろストラップを長めに設定している人なんかだと(ツーか、俺なんだが)、行き場の無くなったストラップが「かまってくれよ〜」とばかりに右腕や左腕にチョッカイ出すわ、頼んでもいないのに弦をミュ−トしてるわと逆にジャマ臭い事この上無し。
だが、ライヴ等で人前で演奏する時やスタジオでのバンド練習では、1部の例外を除けば大抵立ってベースを弾く事となるだろう。
そんな時にどうしても必要不可欠なストラップ。
ベ−スを自分にとってもっとも弾き易いポイントに安定させたり、自分の中での「やっぱストラップは長い程エライ」という信念と美学を満足させるためであったりと、ストラップの長さや質の好みについては、ベ−シストの数だけ違いがあると思う。
一口にストラップと言っても、やはり他のパ−ツ同様ピンキリである。
材質も本革やナイロン、硬化ビニールやウレタンを一部に使用したものまである。
価格も1000円でお釣が来たり、ベース買ったら頼んでもいないのにタダで付いてきたりという物から数万円以上の高級品まである。
デザインも単色の物からロゴやイラストが入った物、キワ物ではパツ金ネーチャンのヌードがコラージュされていたり、ガンベルトをモチーフに弾丸がズラっと並んでいるといった、その手のマニアにはもう堪らない物まである。
ただ注意すべきなのは、実際にベ−スを下げた時に肩に当たる部分。
ここの材質や形状によっては、ベ−スの重みと相まって肩が擦り剥けたり、負担がかかって弾きずらくなったりしてしまう。もちろん、幅が広く裏地に弾力性がある物が使用されている方が、肩への負担は軽くなる。
それとストラップの長さを調節する部分。
シ−トベルト等の様な方法で調節する物や、ズボンのベルトの様に行うもの等色々あるのだが、それらの材質が金属ならともかくABS樹脂やプラスチックだと、破損しやすくあまりお勧めできる物では無い。
またストラップ・ピンにネジ込む穴周辺も、材質や厚みによってはベ−スの重みでどんどん広がりピンからストラップが外れやすくなる。
そうなった場合、大事なベ−スを地面に落としてしまう可能性が高く、ライヴとかでガンガン動く人は要注意だ。
ライヴの良い所でストラップが外れてあたふたするのはカッチョ悪いし(実話)、それが気合い入れたライヴの1曲目だったなんて、目も当てられないザマだ(これも実話)。
またその昔シンデレラやデビッド・リー・ロスのビデオ観て「ギタ−廻し」をやろうとしたらストラップが外れ、本番を控えた愛器が大破したなんて事もあったが、今となっては良い思い出...なわきゃぁない。
ストラップの長さに関して個人的な事を言わせてもらえば、どうもジャズ・フュ−ジョン系の人によくいる4弦側のホ−ンが心臓くらいの位置で弾いてる図が、どうもイヤでイヤで(すいません、恨みは無いのだが)よく友人と「あのベース、チクビ掻いてるみてぇ」等と非常に心無い事言ってたりしたものだ。
そんでもってやはり高校生の頃GUNS'N ROSESやらMOTLEY CRUEばっか聴いてた身としては、ストラップは長〜く、ちょうど4弦開放のEを弾いて振動が股間に伝わってブルっとこなきゃ駄目だろ!!なんておバカな事を真剣に考えていたものだった。
確か、その頃やっていたバンドが比較的シンプルなベ−スライン中心でそれこそコ−ド進行にいたってはEだのAだの開放使える曲ばかり。
しかも12フレットより高い音って使ってなかったし。
・・・・24フレットのベ−ス使ってたクセに。
そうなると、もうストラップはどんどん長くなる。
最長でひざ小僧がベースのボディ後ろにガンガン当たるくらいだったと思う。
もう両手とも肘なんか延び切っていて中腰で弾いてるとまるで矢吹ジョ−のノ−ガ−ド戦法みたいだ。
左手にいたっては小指が上手く使えず、スム−ズなフィンガリングなどは実に困難な事になる。
右手もピッキングのやりずらい事は否定できない。ピック弾きだと弦とピックとの角度が斜めになってしまいどんなに強く弾いても芯のある音になってくれない。2フィンガーでも、4弦と1弦との距離感覚がよけい遠く感じるしスラップに至っては言わずもがな(そういう点でもレッチリのフリーは驚愕モノなのだ)。
こんな具合だから「ピッキングの強弱で曲調にメリハリをつける」「確実なピッキングとミュートで、グル−ヴを出す」「ベースだってメロディックなライン弾けるんだぞ」なんて事は不良債券並に一切棚上げ。
「ライヴは大暴れしてナンボ、終わった後のビ−ルがウマけりゃ良いじゃん」などと、よくよく考えれば脳みそにシワあんのかコイツ、と思われても致し方ないバカ・ベ−シスト振りだった。
まあ、今でもあまり変わってない所の方が多いのだが、その後色々なバンド、いろいろなベーシストを観たり聴いたりしていく内にベ−ス・ラインに対してのアプロ−チの仕方や、ベ−シスト観も変化してきた事もあって少しずつではあるがストラップの長さも変わってきてはいる。
自分の中で閃いた「こりゃぁカッチョイイぞ」と思ったフレ−ズがたかだかストラップの所為で弾けないとやっぱムカツクしな。
未だに「4弦開放のEを弾いて振動が股間直撃!」はゆずれないんだけど。
もちろん、ストラップが長い事は悪い事では無い。
やっぱ見た目は大事だし、本人が気持ち良くベ−スを弾けるのであれば何ら問題は無いのだ。
逆に見た目だけにこだわってしまったが為に、いちいちストレスを抱えながらベ−スを弾くはめになるのならそいつは本末転倒。
ストラップを調節するか、長さを問題としなくなる位死ぬ気で猛練習するかはその人次第だ。
最後にストラップ・ピンについて。
ステージでの動きが激しかったり、ストラップ側の穴が広がって外れやすくなってしまった場合は、ジム=ダンロップなどから出ている頑丈な造りのロック式のストラップ・ピンが有効だ。
しかし価格は以外と高く、そんなもんに使う金あったら新しい弦でも...という時のウラ技。
元から付いてるピンを外し、ストラップの穴の上に5円玉をかぶせてネジ止め。
これだけで以前よりずっと丈夫になる。
特に4弦ホ−ン側の形状やピンの位置がフェンダータイプとはチト違う、サンダーバードやワ−ロックなどの変型ベ−スにお勧めだ!
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