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(C) Kodai Yamase.

お気に入りの1本を紹介させていただくコーナー

Hohner Headless Bass

そう、あれは私が15才のころ。中学でドラムを始めた私でしたが、日本の住宅事情でドラムはムリ!
栃木はイナカでスタジオもナシ!さあ、どうする!?明日はどっちだ!!

・・・と、約1週間悩んだ結果、私はベースという楽器を選んだのです。
ギターは弦が6本あって何が何だかワカらんし、歌なんてアンタ、とんでもない。ピアノなんてアレルギーがおきそうだしロックじゃない。

ベースなら4本しか弦はないし、コード弾きなんて(フツーは)しないし簡単そーだし、いいかなーというのが、当時の私の理由だった!

近所のおにーさんからもらったフォークギターの太い方4本をベースに見立ててベースの練習を始めながら、お金をチビチビ貯めて本当のベースを買おうと野望をふくらませていったのでした。

生まれてはじめてのベースを手に入れる為、私はコツコツとお金を貯め始めました
実家の果物屋のお手伝い、母親のおつかい(とそのオツリ)、そして父のヘソクリの一部…を、少しづつ貯めること約半年、ついに私は行動に出たのです。
「今日、ベースを買うぞ」と。

さびれて人気のない駅のホームから電車に乗ること40分、ついたのは栃木県県庁所在地 宇都宮!
イナカの高校生の私にとってそこはブライト・ライト・ビッグ・シティ!そこにある某楽器店のベースコーナー、そこにはピンからキリまで沢山のベース達が『私を買ってェ』という顔をして並んでいたのでした。

しかし、自分のサイフと照らし合わせると、おのずとブツはしぼられてくるのです。あとは、自分にとってデザイン的に「カッコイイ」ベースかどうかでしょう。

まずはフェンダージャパン。ルックスがオッサン臭い。(若さゆえのあやまちだ!)よって却下。国産メーカーGやらFやらI…なんかオモチャっぽすぎねーか?なんか…てことで却下。

「どーしよう、欲しいのないじゃん…」と思い始めた頃、私の視野に1本のベースが目にとまったのでした。

そのベースとは……

ホーナーヘッドレスベース!!

…ゴメン、若かったんだよ、オレ…なんかさ、ホラ、80年代っつーと、なんかはやったじゃん、スタインバーガーとか…ビル・ワイマンも使ってたし…カッコよくみえたんだよ、そん時は!
ソフトケースに入れるとゴルゴ13みたいなんだぞ!!

てなわけで私はそいつを手に入れ、私のベース歴がスタートするワケです。しかしまあ、なんつーかこのベース、ヘッドレスなので、専用の弦しか使えない。しかも高い!¥6000くらいしやがるのだ。
そんでもって弦の交換しようと思って1弦を締めすぎて張って1分もたたずに切ってしまった日にゃ、そのベースを握ってロンドンコーリング!とか言いたくなるぞ、マジで。

おまけにネックは太いは長いわ。まるで大リーグボール養成ギプスだよ。
まあ、おかげで握力はついたケド。
結局、以前書いた、ミディアムスケールのベースにスイッチすることとなり、このベースはいつしかお払い箱となるのでした。しかもP.U.を交換したりとかネックを削ったりとか、挙げ句の果てにフレットレスにしてしまったりの、野望はあるが技術のないガキによる大改造が施された挙げ句に、どーしようもない、ベースとはさらに程遠いただの木片と化してしまったのでした。

ああ、青春のホロ苦い思いで。

P.S. 先日実家に帰ったところ、部屋の隅にこいつがひっそりと置いてあるのを発見し、なつかしさのあまり弾こうとしたら、弦が1本もありませんでした。チャンチャン。

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