お気に入りの1本を紹介させていただくコーナー
今でこそグレコというと、初心者〜中級者向けのベース中心のメーカーというイメージが(俺だけか?)あるのですが、70年代〜80年代中ごろのグレコはフェンダーをコピーした結果、フェンダーと同等あるいはそれに勝るとも劣らないベースを作ってたりしました。
高校の時の友人は親戚のおじさんからもらったグレコのプレベを持ってましたが、こいつがまた重い!
ホワイトアッシュかと思いますが、そのボディの鳴ること!結構ビックリしたのを覚えています。
さて、問題のGO-B2、こいつは私の通ってた高校の近くの楽器屋にひっそりと置いてあったのです。
「そろそろ2本目のベースが欲しい」とナマイキな事を考えていた私の目に止まったのが、そいつでした。
ナチュラルフィニッシュのプレベシェイプボディにメイプルネック、P.Uは真ん中にどーんとハンバッキングみたいなサイズの(おそらく)シングルコイルのものが1個、人をなぐったら血のでそうなゴッツイブリッジ、と、実に男気あふれるデザインとルックスだったのです。
(ちなみに私は男塾みたいな体育会系の男子校だった)
試奏させてもらったところ、これがまた実に男気あふれるサウンド。
マーカス・ミラーではなく、ダック・ダン!
ベルギーワッフルではなくミソカツご飯大盛り!
NWO武藤ではなく橋本!というカンジでした。
…が、当時の私は今よりビンボー。
すぐにそのベースを買える金などなかったのです。
そして、今思えば実におろかな事ですが、当時の私は「ナチュラルフィニッシュでフェンダーシェイプのベースは、なんかオッサン臭い」
という考えにしばられていたのです。それ故に店の人の「良かったら、しばらくとっておこうか?」の声にも即答しないありさま。
「まあ、でも、あんな地味なベース、すぐには売れまい」と思った私は、それでも毎日の様にその楽器屋へ足を運び、GO-B2を1時間は弾きたおしてから帰宅する、という毎日を送っていたのでした。
ところがある日、不穏なウワサが、
「あのベース、先パイが買うらしい」と友人に教えられたのです。
OH.なんてこったい!
事実、GO-B2は1年先パイのパンクバンドをやってた人の手に渡る事となったのです。
まるで、自分が秘かに目をつけていた地味だけど実はカワイイ女の子が、モタモタしているスキに他の誰かに告白されてしまった様なものです。
後日、その先パイのバンドを観に行った時、GO-B2のボディには派手なペイントがほどこされていました。
ラフィンノーズの「GET THE GLORY」をプレイする、そのバンドの音と共に、私の頭の中では「ドナドナ」と「赤いクツをはいてた女の子」がエンドレスで鳴っていたのさ。
教訓「ホレたなら、その場でつかみとれ!!」みんなも良きベースライフを!
アディオス