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(C) Kodai Yamase.

お気に入りの1本を紹介させていただくコーナー

Gibson Thunderbird

2004年11月に新たに使用機材に加わったベース、ギブソン・サンダーバードです。
色はブラック、ピックガードは白。奇しくも10数年前に所有していたOrville製のサンダーバードと同じカラーリングです。

まずは全身像。

モデルとしては90年代に入ってギブソンが再生産して現在に至るタイプのもの。中古で入手したので、細かいキズ等が残っていますが、そこは歴戦の勇士たる風情を醸し出してヨシ。ネックに大きなトラブルさえなければ、どうという事はないのですよ、私的には。

新品のベースを「フフ、この生娘を俺色に染め上げてやるぜ」という愉しみも有るとは思いますが、それなりに酸いも甘いも経験豊富な手練に挑み、見事組み伏せる愉しみというのも存在する訳で。

で、主な仕様ですが、ボディ、ネックともにサンダーバードではおなじみのマホガニー。柔らかく、弾性が有り独特のトーンを生み出す大きな要因の一つをになっています。
そして、多くの悲劇の要因でもあり・・・・。

それはともかく、ピックアップはフロントとリアに2つ、コントロールはそれぞれのピックアップのボリュームと、トーンが1つ。非常にシンプルです。

フェンダーやミュージックマン・スティングレイと違い、ギブソンの・ベース(ギターもですが)の殆どはセットネック、またはスルーネックとなっています。

セットネックとはネックとボディの接続を強力な接着剤にて行うもの。スルーネックはネック材がボディ・エンドまで続き、それを挟み込む様にボディ材が接着されているもの。一般的にセットネック、スルーネックはサスティンやハイポジションにおけるプレイヤビリティの点でネジ止めのデタッチャブル・ネックに勝っています。逆にネックやボディに何らかのトラブルが有った際、デタッチャブルほど簡単にリペアが出来なかったり、製造コストがかかったりする、等の欠点も有ります。

サンダーバード特有の問題点で、「ヘッド側の重量のせいで、ネック側に比重がかかる」というものが有ります。
これはフェンダー等と大きく違うボディ・デザインにも起因しています。フェンダータイプと比べて4弦側のストラップ・ピンと同じ位置にピンを取り付ける事が不可能で、ボディ・サイドに取り付けるともう、弾きにくくて仕方有りません。ボディ裏のネックジョイント辺りにピンを取り付ける事で、多少はその問題も軽減して入るようですが・・・。
まあ、そこはサンダーバード弾きの一生引きずる問題でもあり、そこは「気合いと愛」でカバーですな!

ヘッド部分。
70年代に発売されていたオリジナルバージョンはペグがオープンギア・タイプの大きなもので、ヘッドストックも現行品よりも大きいです。それによってヘッド側の重量が増し、バランスが悪くて弾きにくい、という問題が生じたため、現行品ではペグ、ヘッドストック共に小型化されています。

見にくいですが、ギブソンのロゴが入ったプラスチックのカバーがネジ止めされていて、これを外すとトラスロッドが出てきます。
プレベやスティングレイと比べるとナット部分が物凄く細いです。
ちなみに、写真では見えにくいですが、ヘッド裏にシリアルナンバーが刻印されています。

音に関してですが、アンプで鳴らすと「まさにギブソン!」という音がします。
具体的に言うとアンサンブルの中でクッキリ、ハッキリ、ハイファイに、と言うよりは、アンサンブルの中でまず低音がドッシリあり、ブンブンとブリブリの中間(全然具体的じゃないね)がある感じ。

もうね、これぞパッシブ!電池なんぞで音出すベースなんぞ弾いてられっか!と思ってしまうくらいです(Stingrayよ、スマヌ)。

アンペグに突っ込んで、コンプでややオーバードライヴ気味にブーストしたりして、フロントのみ、ピック弾きでガシガシ弾いたりすると、もう堪りません。
やれボディー・バランスだの、右手が角に当たって痛いだの、細心の注意を払わないとネックが折れたり大変な事になるだのと言ったマイナス要因など、このベースの音とルックスにヤラれてしまった人間にとってはミジンコのため息並みに些細な事なのです。

思えば自分の好きなベーシストは皆サンダーバードを使っていた、または使っている人達だったりします。Aerosmithのトム・ハミルトンといい、Motley Crueのニッキー・シックスといい、元Hanoi Rocksのサム・ヤッファ、70年代のデヴィッド・ボウイのバックを務めたトレヴァー・ボルダー等々。

そういった自分にとって偉大なるベーシスト達が惚れ込んだベースが、悪いワケがない!という訳で、これからガンガン弾き倒し、ライヴで愛用する事間違い無しの一本です。

願わくば、先代サンダーバードのたどった悲劇は二度と繰り返したくないものです・・・。

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