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私はロシアの美人スパイ。 長いブロンドの髪に灰色の瞳のナイスバディ−なお姉さん。 パ−トナ−にジェイムスボンドみたいな色男。 黒髪で背が高く鼻筋の通ったちょっとク−ルなお兄さん。 私たちは敵国の機密文書を手に入れて、空港に走る。 追いかけてくる黒服の追っ手。 私たちはとりあえず空港に逃げこんで。 私も彼も息を切らしながら、逃げて逃げて。 走って走ってやっと敵をまいて。 ほっとしたところで私は追っ手に見つかって。 彼に手をひかれてエレベ−タ−で上の階へ。 そこで彼はこう言った。 「二人だと目立つから一人ずつバラバラになろう。」 それ以外何も言わずに、彼は走って行ってしまった。 私はどうしていいかわからずに、 とりあえず母国へのチケットを取って飛行機に乗り込んだ。 検閲がきびしくなっていたから、自慢の長いブロンドを短く切って。 キュ−トなトレンチコ−トを、そこらへんのじいさんに頼んで、 じいさんが着ていた民族衣装じみたファ−のコ−トに代えてもらって。 まるで男の子のような出で立ちで、飛行機になんとか乗り込んだ。 飛行機の中に彼の姿はなかった。 途端に、私はなんとも言えない気持ちになった。 彼はどうしたんだろう。 つかまったなんてはずはない。 もしかしたら次の飛行機で来るのかも知れない。 でも、もしかしたら・・・ そこで私ははっと気づく。 彼が飛行機の時間指定や、帰ってからのことを何も告げなかったのは 自分はもう帰らない、そういう意味だったのかも知れない。 もう彼には会えない。 何も証拠はないのに、すごく確かな実感。 私たちはスパイで。 ただのスパイで。 たとえどこかで殺されてしまっても、誰にも知らせはこなくて。 待ってる人も、愛する人も、何も持たない。 たとえ殺されて存在がなくなっても、気づく人さえいないような。 それがスパイの大前提で・・・。 でも、やっと手に入れたと思った。 スパイなんて辞めて、二人で生きていきたいと初めて思った。 それなのに。 初めて気づいた恋心。 それなのに。 降る雪さえ凍るこの国では、何もかもが灰色に閉ざされて 本当に愛する人さえも、もうどこにいるんだかわからない。 飛行機の窓からいくら下を探しても、そこには灰色の町が、 まるで何もなかったかのようにとどまっているだけ。 ついさっきまで横にいて、手を握って走っていたのに。 彼は確かに生きていたのに。 生まれて初めて神に祈った。 彼がきっと無事でいますように・・・。 宗教が発達している国にはきっと、 悲しいことがたくさんあるんだね。 目覚めた今、そう思う。 それにしても、現実の世界では私はダ−リン一筋なのに なんで夢の中ではこうなんだろう?? それも不思議な気がするなりね。 |
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2000年1月31日
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自分がこんなに優しく人を愛することができる人間だなんて知らなかった。 自分が誰かにこんなに優しく愛してもらえる人間だとも思っていなかった。 愛する人がいることで、こんなにもやわらかく幸せな気持ちになれること。 すべての人に、そして自分に寛容になれるってこと。 すごく悲しいことがあって落ち込んでも、本当の一番下まで落ちることはないってこと。 目に見えないものでも信じることができるってこと。 空気を越えて伝わるものもあるってこと。 これから生きていくこと、そしてこれまで生きてきたことの意味。 つないだ手のあったかさ。 その手をあなたのポケットに入れられる時の心の跳ね。 愛しい人にするハグ。 甘くて優しいまなざし。 優しいキス。激しいキス。 あなたはいろんなことを私に教えてくれたね。 ありがとう。 あなたに会えてよかった。 あなたという人間がこの世に生まれ落ちたこと、本当に感謝しています。 誕生日、おめでとう。 |
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2000年1月26日
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今年もどうぞごひいきに、よろしくお願いいたします。 えいこ |
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2000年1月?日
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そのバイトをしていたとき、えいこがかなりのショックを覚える出来事があった。 その出来事にそって、今日はちょっと真面目な話をしてみたいと思う。 その出来事は、私が「マ○カルカードはお持ちですかー?」と、 孤独に、しかし勇気を持って人々に呼びかけているときに起こった。 私が声かけをしていた場所のまん前にはちょっとしたカフェコーナーがあり、 そこでは一人の女性がくつろいでカフェタイムを過ごしていた。 彼女は一匹の犬を連れていた。ハーネスをつけた、黒いラブラドールだった。 そう、その犬は盲導犬で、彼女は目が見えないのだった。 最初私は彼女と犬(多分男の子だった)を見た時、「あ、盲導犬だ」と思った。 が、ちょっと見て、彼女も彼も別に不便なこと (例えば「○○がどこかわからない」など)もなさそうなので、 私は普通に声かけのバイトを続けていた。 と、そこに一人のおばあちゃんと二人の孫(2〜3歳くらい)が現れた。 おばあちゃんは見た目すごく優しそうで、本当に孫がかわいくて仕方が無いというカンジだった。 孫らは元気にあちこちを走り回り、私はその子たちが迷子になったり こけて泣いたりするんじゃないかとヒヤヒヤしていた。 (もっと真面目にバイトせい!とか言わないように(苦笑)) はじめ、盲導犬を連れた彼女と、おばあちゃんと孫とには、なんの関係もなかった。 と、信じられないことが起こった。 「○○くん!来てみ!ワンちゃんよ!!!」 おばあちゃんが、こう叫んで二人の孫を呼び寄せたのである。 そしてそのおばあちゃんは、それまでてんでんバラバラに走り回っていた 二人の孫を盲導犬のいるカフェの前につれてきて、 「ワンちゃん、ワンちゃん!!!ほら、さわっておいで!」と言って こともあろうに、二人の孫の背中を押すのである。 私はビックリして声も出なかった。 盲導犬は、そこらへんにいる、いつでも触っていいワンちゃんではない。 彼は今仕事中の、彼女の目なのだ。 この店では、カフェコーナーと普通の通路との間に仕切のようなものはなく、 それはつまり、孫らはいつでも、彼に近寄って触ることができるということを意味していた。 しかし孫は、知らない人の連れている犬(しかも黒いラブラドール)に触るのは さすがに抵抗があったらしく、カフェコーナーと通路との間で、ただただ右往左往していた。 またそれは同時に、おばあちゃんのご乱行が、盲導犬を連れた彼女にも オモイッキリまるぎこえだということも意味していた。 私はなんとも言えない気持ちになった。 「仕方ないなぁ」というあきれた気持ち。 「なんでそんなことするの?」という怒りの気持ち。 「あんな風に言われるだなんて、なんて気の毒!」という悲しい気持ち。 私は今にも駆け寄って 「盲導犬はただの犬ではありません。触らないでください!」 と言おうかと思った。 しかし、そういうおばあちゃんのような人が、未だにいるのだという事を知って、 私はすごいショックで呆然としてしまい、何もできなかった。 私にとって、盲導犬に触ったり、盲導犬の周りで騒ぎ立てたりしないということは 当然のマナーであり、常識だった。まさかそれを知らない人がいるとは・・。 私が我を取り戻した時、その女性と盲導犬は追われるように店を出ていこうとしており、 その後をおばあちゃんにかき立てられた孫がついて行っているという情けない状態だった。 そうなって初めて、私は自分がバイト中で、 お客様に意見などしてはいけない身だったということに、気がついた。 情けない、何もかもが情けない出来事だった。 盲導犬を「ワンちゃん」と呼び、二人の孫をけしかけるおばあちゃん。 そんなおばあちゃんに、何も言えなかった自分。 なんとなくだけど、今、やっぱり教員にならなくて良かったと思っている自分がいる。 |
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99年12月7日
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