実際にシェフィールドへ行かれた際の報告頂きました

BACK / HOME

睦実さんからのレポートです

 わたしは97年の6月、機会があってSteveのお墓参りへ行くことができました。彼が眠っているのは、 彼の故郷シェフィールドの郊外にある"Wisewood Cemetery"という墓地の一画です。

 行き方なのですが、ロンドンのセント・パンクラス駅から出ている特急電車で3時間半でシェフィールド駅に着きます。(サヴはかつてここで働いていたんですよね)その駅を出て、少し坂をあがっていくような感じで右方向へ2分ほども歩くと、大きなバスターミナルがあります。

 で、どのバスに乗るかということなのですが、行ったことのある友人にも言われていたとおり、その辺りを走るバスはどうも、よく路線の変更や統廃合があるようなのです。そこでわたしは念のため、友人からもらっていたお墓の最寄のバス停の写真を見せて、「ここに行くには何番のバスに乗ればいいのか」と、そのへんにいる運転手さんに聞きました。(ですので、乗るバスについてはその都度確認したほうが無難みたいです)

 ちなみにお墓の最寄のバス停は「LOXELY Rd.」沿いの「Rodney Hill」といいます。わたしはたまたまたずねた運転手さんのバスがそこへ行くバスだったのでそのまま乗り込みました。

 運転手さんには最初「ここから(駅前から)10分くらいかな」と言われたんですが、実際は20分近くかかりました。(^^; だんだん街中をぬけて、景色がどんどん変わっていくんですよ。。。初めは一緒に乗っていた人達がどんどん途中で降りていってしまうので、いったいどんなところへ連れて行かれてしまうのだろうと少し不安になってしまいましたが、着いてみるとそこはほんとうにバス停の名前どおり、緑の広い広い、風のふきぬける丘、でした。 辺りには家もまばらで。。なんだか思わず大きく息をすいこみたくなるようなところでした。(Steveの実家はここの近くにあるそうです。。。)

 バスを降りて、来た道を少し戻ると、すぐ右手にお墓への入り口(大きな黒い鉄の門)が見えます。そこを入って、辺りを木々に囲まれた道なりにそって歩いて行くとまもなく視界が一気に広がります。 目の前に視界いっぱいに広がる、深い緑色のゆるやかな丘、そして足元は緑の短い芝に覆われた広い原っぱ。お墓だらけのいわゆる「墓地」を想像していたわたしはその思いがけない風景にびっくりしてしまいました。

 視界の開けるあたりから左側にお墓がいくつも固まっている付近が見えました、きちんと舗装されている道なりに歩いていくとその付近まではすぐ。墓標はきっとどんどん増えていると思うので、どの辺り、とは言えないのですが探せばすぐに見つかると思います。

 わたしが行った6月はイギリスのいちばんいい季節だったせいか、お墓のまわりに植えてある黄色いバラやベゴニアなどの花たちも満開でした。生けてある花も枯れているものなど1本もなく、とてもきれいにされていることがわかって嬉しくなりました。額に入ったSteve のイラストやさびついてしまったアクセサリーなどがいくつか置いてあり、ここへ自分と同じく訪れたたくさんのファンがいるんだろうなあと思わずにはいられませんでした。

 そしてその時、その広い場所には、わたしひとりしかいませんでした。たったひとりで彼のお墓と向き合っていたら。。夢の中にいるような反面、故郷のこんなに美しくて静かなところで、今は何も苦しむことなくSteveは眠っているんだ。。という実感がこみあげてきて、そのことについては少しだけ明るい気持ちになれたほどでした。

 Steveが亡くなったことはつらすぎる現実でした。長い長い間、ビデオの中の動く彼の姿を見ることができませんでした。でも、亡くなって何年も経って、彼のお墓の前に立った時にようやく、今自分が立っている目の前、足元の、その土の下に彼が眠っていることをはっきり実感したことで、訪れる前は予想もしなかったような、不思議な安らぎを得ることができました。

 彼がいなくなった悲しみが完全に消えることはないけれど、それまで行き場のなかったSteve への思いがようやくおさまる場所をそこに見つけたような気になれたのです。

 ああ、これからいつでもここへ向かって彼の冥福を祈りつづけることができるんだ、と思えました。 そこで得ることのできたこの気持ちと、彼のお墓とその周りの風景の美しさと静けさに、わたしはずいぶん癒され、なぐさめられたのだと思います。そこには何の言葉もなかったけれども。。。わたしはSteveが目の前にいてくれるような気がしてならなく、Steveの墓標に長いこと触れていました。

 そこで過ごした時間は、ここへ来られてよかった、ほんとうに心からそう思えた、一生忘れられない時間になりました。そして、行く機会を与えれられたことに今でも深く感謝しています。。。

 墓標にはSteveがギターを持った姿とDEF LEPPARDのロゴ、そして、下記の言葉が刻まれています。

 "MEMORIES ARE TREASURES,FRAGRANT AND SWEET,TO CHERISH,TO HOLD,FOREVER TO KEEP"

睦実さんコメント

(もし秋から冬にかけて行かれる方がいらしたら、その時期イギリスは日没時間がかなり早いので(夕方4時にはかなり暗い)その点を考慮されて、できるだけ早めに行ったほうがいいと思います。バスもそれほどたくさん通っているようではなさそうでした。それからわたしも女性ひとりでしたし、実際は特にキケンは感じませんでしたが、人の行き来の少ないところではありますので、女性は特に周囲の様子には少し気を配ったほうがいいかもしれません。)

(ちなみに彼が亡くなっていた自宅はロンドン市内のチェルシー地区にあります。最寄駅は地下鉄"SLOANE SQUARE"、その駅前から伸びるKING'S ROADという有名な通りのすぐ裏とは思えない、静かなたたずまいです。)

 HPにMalvinさん直筆の地図がありますが、"Wisewood Cemetery"の前の通りは、"Wisewood Rd."ではなく、"Loxery Rd."だと思うのですが。。。?

わたしの持っている2年前のシェフィールドの地図もそうなっていますし、バス停の看板にも"Loxery Rd."って書いてありました。 地図によると、お墓からHillsborough方面へ行く途中に "Wisewood"という地区名はありますが、通りの名前ではないようです。 う、もしかして、Malvinさん、間違えたのかな。。?(^^;

Kumaコメント

これを読んだときに、何年かぶりに彼のことでウルウルしてしまいました。もしかして、今なら行っても大丈夫かもしれない・・・そんなことも考えました。きっと行ったら混乱してしまいそうで、行くのが怖くて、考えないようにしていたところがあったかもしれません。でも、このレポートを読んで、イギリスに行ったら必ず立ち寄りたい、と今は強く思っています。どうもありがとうございました!

BACK / HOME

DEF LEPPARD
Steve Clark tribute site