行に行くとなぜか早起きになる。
気持ちが高ぶってるからだと思うが、今日も例外ではない。起床7時。
8時にホテルの地下にある朝食用の場所に行き朝食を済ませる。
クロワッサンとチョコチップの入ったパン。コーヒーとヨーグルト。
シリアルなんかも自由に選べたけどこれだけで十分。コーヒーやヨーグルトはあまり変わらないと思うんだけど、
やっぱりパンはうまい気がする。特にクロワッサンには満足満足。
さーて、腹ごしらえも終わったのでいよいよ本格的にパリ観光にGO!。先ず始めは
ルーブル美術館。ガイドに混むので朝早めに行った方がいい”と書いてあったので開館時間を狙って
出かける。ホテルを出ると、すがすがしい晴れ空にまだ起きたばっかりの町の景色がとってもきれいだ。
カフェの前に水を巻く人、朝食用の長いバゲットを紙に巻いて歩くおばさん、朝の犬の散歩、
ちょっと早足で職場へ向かうビジネスマン。「絵になる町だなあ」とつくづく思う。
ルーブル美術館へはメトロで一本だ。階段で地下へ向かうと自動改札と窓口がある。
ここで、メトロのチケットが11枚綴りになっている”カルネ”と美術館等の入場パスである”カルトミュゼ”
を購入する予定である。昨日フランス語については、かなり不本意な結果だったので、今日はがんばるぞ!と
意気込んで窓口へと向かう。「ボンジュール。アン、カルトミュゼ、アン、カルネ、シルブプレ」窓口の人は
若い女の人。どうだ。通じたか?とおもってると、フランス語でなんか言ってきた。
良くわからないのでじっと見てると、カルトミュゼについて質問されている。
そうかカルトミュゼの期間だ!。そう思って「スリーデイズ」と言ってみると、なんか通じたみたいだ。
値段が掲示に表示され、緑色の切符とビニールにパッケージングされたカルトミュゼが出てきた。
購入成功である。勘があたって良かったよかった。ではメトロに乗るとしよう。
今買ったばかりのチケットを自動改札に入れ、さらに上半身部分を遮断している重いドアを押して中に入る。
乗るのはRER B線で、降りるのはChatelet Lea Halles駅、乗り換えは無し。
パリのメトロあるいはRERは先ず自分が乗る電車の名前(ex.RER B,メトロ1号線)を覚えて、
さらに今いる駅から目的駅へ向かう方向の終点の駅名(ex.中央線で新宿から四谷に行きたかったら、東京駅の名前を覚えるという事)
を覚えて、その駅名の表示を追いかけていけばいいらしい。地球の歩き方にそう書いてあった。
であるから私は”RER B線、Roissy Aeroport Ch.de Gauille”の表示にしたがっていけばいいことになる。
幸いLuxembourg駅はRER B線しか通っていないのですぐに目的のホームにたどり着く事ができた。
何度もこっちでいいんだよなと確認してると何の前触れもなく”ゴーっ”と電車がやってきた。混んではいないが座れるほどではない。
乗り込んで手すりにつかまり回りを観察する。みんな外人(おまえが外人だ!)。静かに座っている(当たり前じゃ!)。
駅と駅の間はとても短くすぐに停車する。が、ドアは自動では開かない。ドアは、ドアについたハンドル(90度時計回りに回転させる)
を回すか、ボタン(4cm×4cmぐらいのボタンがドアについている)押すと開く。
だから、ある駅でそのドアから乗る人も降りる人もいなければ、ドアは閉まったままだ。
(もちろん走っている間はハンドルを回しても開かないようになっている)
私は是非ドアを開けてみたかったので、ドアににじり寄りながらドアの開け方を観察しChatelet Lea Halles駅を待った。
Chatelet Lea Halles駅は驚くほど近くそのチャンスはすぐに回ってきた。電車がホームに入り、徐々にスピードを緩める。
「よっしゃー俺が皆さんのためにドア開けますからね〜〜」恩着せがましく
指をボタンの上にセットしてタイミングをうかがう。まさに獲物を狙う鷹の心境である。スピードが緩やかになり、さあ止まるぞ!
という瞬間「今だ!!」ボタンを押す。ガラゴロガーガー。ドアのスライドする音と共に一斉にドアが開く。が、しかし
私の前は開かない「いかん、なぜだー」後ろにはパリの紳士淑女らしいカップルと黒人のおっかなそうな叔父さんが待っている。
「まじかよー」と心の中で滝のような冷や汗をかきながら、少し強めの力でボタンを押す。
すると、約1秒遅れでドカドカガーガーとやっとドアが開いてくれた。「メトロのドア、恐るべし!」である。
”メトロのボタンは強めに押せ!!”心に強く焼きつけられた。
外に出ると、きれいな青い空に歴史的な重みのありそうな建物の前に出た。
「こりゃきっとノートルダム寺院だ」そう思って勇んで写真を撮る。が後日サン・トゥスタッシュ教会であった事が判明する。
で、振り返ると広場にへんてこなオブジェがある。
「こ、これは!」私は驚いた。私の好きな写真家エリオット・アーウィットの写真にもなっている である。
当然、写真家になったつもりで撮影。でもかわいらしいねえ。
さて、いったい自分はどこにいるのだ?ルーブルはどこだ!。とあたりを見回すと地図がある。
見てみるとルーブルまでかなり距離がある。仕方ないので歩いて行く。
10分ほど歩いてルーブルと思われる建物が確認できた。

かなり、すごそうなのが遠くからでもわかる。
歩いて行くと裏口についてしまったらしい。門を入っていくと、ようやく見えました。
透明なピラミッド。ルーブルの入り口。早速入館。荷物チェック(空港みたい)をした後、案内所で日本語パンフを
もらう。まだ朝早い為かそんなに人はいない。とにかく入ってみようという事で、早速買ったカルトミュゼを見せて中に入る。
広ーい空間にたくさんの彫刻が置いてある。「すっげー、すっげー」と一つ一つ見て行くとすごく時間がかかって、
途中で早くも疲れを感じてくる。このままでは体力が持たないので見方を変更、的を絞ってみる事にした。
やはり有名どころを押さえようという事で、ミロのビーナスへ直行する。有名なものの回りはさすがに人だかりができている。
無造作に置かれているヴィーナスの回りを世界各国からの観光客が取り囲み、写真を撮りビデオを撮り記念撮影している。
私も記念に一枚。パシャ。「へー、結構ちっちゃいのね。」って感じ。さあ次はモナリザ行って見よう。
おーやはりすごい人だかり。しかし、ここの人ごみはルーブル一かもしれん。
すごい人。それにモナリザもガラスケースで守られている。「さすがモナリザ。人気のレベルが違う!」。
「でも、やっぱりいい絵なんだな。なんとなくそう思う俺」満足して次へ向かう。次はあのフランダースの犬のネロ少年も
感動したルーベンスの間である。期待して上へ上がるとなんと閉鎖中。「まじーー」しょうがないからそろそろ出ることにした。

それでももう時間はお昼である。外に出てみるとチケットと入り口にすごい行列ができている。
「朝早く来て良かったー」である。さて、お次の目的地はオランジェリー美術館である。
カルトミュゼを買ったので今日は美術館三昧の予定なのである。白い砂利のきれいなチュイリュリー公園を通ると、
右手に観覧車、正面にコンコルド広場から凱旋門と”パリです”という風景が広がる。しかし、やたらと日差しがまぶしい。
しろい砂の道に反射してかつい目を細めてしまうほど。ほとんどの人はサングラスをしている。
夏のパリには必需品のようである。私は仕方なく我慢した。公園を突っ切ってオランジェリーへ来てみると、
な・なんとここも大行列。考えて見りゃあたり前だがルーブルと同じ状況である。
「コリャ無理だ」早くもあきらめ、がっかりしながら腹も減ったので、先ほど通ってきた公園の中にあったオープンレストラン(カフェ?)
で昼食にすることに。なんかパスタ食べたいという事でパスタとコーラの昼食。明るい雰囲気の中でなかなかいいところだった。
さて、腹ごしらえもした。本来なら、オランジェリーの次はオルセーの予定だったが(かなりの強行スケジュール)
オルセーもきっととんでもない混雑が予想される。しょうがないのでマドレーヌ教会へ行ってみることにする。
マドレーヌ教会付近はサントノレ通りも近く、洒落た店がある。
ふときれいな小道があったので入って行くと、きれいなカフェが。入りたいけどなんかフランス人らしき人でいっぱいなので
弱気になり見るだけ。すぐ近くにAGATHA(アクセサリーショップ)があったので(アガタはパリ中にある)
早くもお土産を物色。ここの店員サンがかなりかわいいパリジェンヌで入って良かった!。
さて、マドレーヌ教会は太い道に挟まれながら、どっしりと建っている。
中に入ると「しーーーん。」と静まり返っていて、窓から入る光に照らされて広ーいホールに神秘的な雰囲気が漂っている。
シャッター音もうるさいので撮影禁止だ。椅子に座って深く息を吸うとなんとも言えない落ち着いた気分になる。
しばし瞑想し満足、満足。次はオペラ座だ。マドレーヌからオペラ座へのマドレーヌ大通りにも良さそうな店がたくさんあり、
買い物気分が盛り上がって来た。左手にあったコンランショップ(後日イギリス物と判明)で買い物をすると
「今日は美術館も入れないし買い物でもいいかな」と思いだし、
「オペラ座は後日ね」と素通りしてギャラリーラファイエッットへ直行。
ギャラリーラファイエッットは日本のデパートとほとんど同じ。私のパリでの買い物の目的が靴(日本にはサイズが無い)
だったので靴売り場へ行ってみる。あるある、良さそうな靴が。しかも安い。
クラークスのワラビーなんか600Fぐらい(1F=約20円)。ほかにもいろいろ。
しかし、ここはフランス。店員サンとのやり取りが怖い。ここはリサーチと称して一通りじっくり見て撤収する。
パリの町は東京ほど蒸し暑くはないが、気温は30度近くまで上がる。
乾燥しているせいで、やたらとのどが乾くからエビアンのボトルを持ち歩いて時々水分補給する。
日差しが強いのでみーんなサングラスをしてる。実際、私もかなり日焼けした。
強い日差しの中を次はシテ島へ向かう。ノートルダム寺院を早く見てみたいのだ。
シテ島には他に、コンシェルジェリーとサントシャぺルという見所がある。
どちらもカルトミュゼOKなので先ずこちらに立ち寄る事にする。メトロでchateletで降りると
ちょうど「勝利の泉」に出る。噴水のような泉を見た後、振り返ると両替橋(Pont au Change)
を正面に下にはセーヌ川が見える。なんかすごくパリっぽい風景だな!と疲れもしばし吹き飛ぶ。
橋の上から見えるセーヌ川とその上にかかるポン・ヌフ、ノートルダム橋、を見ていると、
セーヌ川はパリの風景にはかかせないのがよくわかる。
両替橋を渡るとすぐ右手にコンシェルジェリーがある。入り口には警官が立っていて荷物チェックも物々しい。
カルトミュゼを見せ中に入ると、中は全体に暗くなんか重ーい雰囲気だ。
それもそのはず、ここはフランス革命時代には革命家の独房だったらしい。
日本の歴史資料館なんかでよく”金山で働く労働者”なんて題して人形が展示されているけど、
そんな感じで独房に入れられた革命家を展示している。そんなに広くはないのですぐに見終わちゃう。
「暗ーい気分」である。さて、外に出ると打って変わって青空にセーヌ川。
次はサントシャぺル、きれいなステンドグラスがあるらしい。行って見よう。
サントシャぺルはコンシェルジェリーと裁判所を挟んで反対側にある。
またしてもカルトミュゼを見せ中に入る(もう元は取ったね!)。
中に入ると一瞬息を飲む光景だ。正面に一面のきれいなステンドグラスだ。
脇に座って疲れた足を休めた後2階へ上がってみると、さらにすごい!。
「こりゃすげー!すげー!」きっと10秒ぐらいぽかーんと口を開けて世界にアホズラを披露していたと思うが、
そのぐらいすごい。こんなにたくさんのステンドグラスに囲まれた事は無い。
それぞれが物語の一節を記しているらしいが、日本語解説を読んだけどよくわからなかった。
でも、きれいだった。
シテ島を横断する形で次にノートルダム寺院へと向かう。
ディズニー映画でみたあのノートルダム寺院だ。さすがに、歴史を感じさせる。
上のほうへ上るための入り口には長ーい行列ができており、これはあきらめる。
正面の入り口から中に入る。中に入るとまず感じるのが大きいという事。
すごい大きさ。天井は2、30メートルあるんじゃないかと思うくらい。
こりゃ確かに大聖堂だわっと納得、納得であーる。
中は暗く、ろうそくがともり、上のほうの丸い大きなステンドグラスからはきれいな光が差し込み
なんとも言えない神秘的な雰囲気がある。「ここにカジモドがいたのか」と思うと一瞬、映画の世界のなかにいるような感じがする。
「やっぱり、さすがノートルダム。なんか好い感じだね。」ヨーロッパの歴史を肌で感じる事が出来たような気がした。
ノートルダムを後にしてフラフラしていると、橋を渡りとてもきれいな町並みの中に出た。
地図で確認すると、ここがサンルイ島らしい。観光客もそれほど多くなく、建物がきれいだ。
「こんな所に住んでみたーい」と思う。ルイフィリップ橋を渡り右岸へ戻り、
近くにマリアージュ・フレールという紅茶屋さんがあるというので行ってみる。
これはお土産にする予定だ。細い通りの右側にひっそりと店を構えている。
中には私と同じ目的と思われる日本人の女の子二人が「これは、おばさんでー、これ部長。っえーそんなに買うの〜」
と楽しそうに買い物をしてた。お土産をゲットして付近の店を見てみると、このあたりは靴屋さんが多い。
カンペールなんかがかなり安かった。
さーて、結構歩いて疲れてきたけどまだまだ明るいし、このまま帰るのももったいない気がする。
そこで、サンジェルマン・デ・プレにあるボン・マルシェに向かう事にした。
ボン・マルシェは惣菜を豊富に扱っているデパートらしい。今日の晩御飯を手に入れようという寸法である。
メトロに乗ってサンジェルマン・デ・プレで降りてベンチで一休み。かなり、疲れてきたようだ。
サンジェルマン・デ・プレ教会のとんがり屋根が見える。カフェ・ド・フロールも見える。
エビアンのボトルを飲み干してボンマルシェへ向かう。
サンジェルマン・デ・プレはいろんな店が所々にあり、ウィンドウを見ながら歩くのが楽しい。
10分ぐらいでボンマルシェだ。ボンマルシェは2つビルがあり、向かって奥側が私の目指す惣菜売り場のあるビルだ。
広い店内にいろんな物が売っている。オレンジジュース、エビアン、ヨーグルト、パンを籠に入れ、惣菜売り場へ行ってみる。
時間が遅いせいか残りがすくない。
ここでは店員のお兄さんと交渉をして買わねばならない。
フランス語は大丈夫か?うむ。少し腰が引ける。しばらく品物を悩むふりをしてぶらぶらする。
しかし、こうしていても晩御飯にはありつけない。
ウィンドウに並んでいるものの中から個数で注文できるやつを、見繕って指差しで注文する。
「THIS,,,,Yes,One,,,Yes」といって具合である。お兄さんは別にやな顔もせずに売ってくれる。
最後には「メルシー・ボークー!」と笑っていってくれた。「いい人だ。」うれしくなる。
結局、サーモンで出来た前菜様のものと、キッシュ様の惣菜を入手できた。
外に出るとそろそろ夕焼け空になりそうなところ。晩御飯も買ったし今日は帰りましょうという事で
メトロに乗って宿にもどった。
宿に着いてシャワーを浴びると、今日一日の疲れがどっと押し寄せる。
考えて見れば、今日一日でかなりの場所を歩き回っている。
どうも、あれもこれもと欲張りな気持ちが出てつい無理してしまうのだ。足も相当いたい。
せっかく苦労して買った晩御飯もそこそこに(実はあんまりうまくなかった。かなり脂っこい惣菜だった)
テレビでやっていたMTVを見ながら自然とまぶたが落ちてきて、からだ中の疲労にどっぷりつかるように眠ってしまった。