4日目
本日4日目は、宿を変える日である。
3日間お世話になったLuxembourgのプチホテルから、Porte Maillotにあるアメリカ式の巨大ホテルに移るわけだ。
このカルチェラタン周辺ともお別れなので、近くにあるパンテオンを写真に収めに早朝散歩に出かける。
朝のパリの街は前にも書いたが、とってもいい雰囲気だ。水のまかれた道、誰もいない開店準備中のカフェ、
私と同じく朝の散歩をしている伯母さん、朝日に照らされて長い陰を作るビル。やっぱりきれいな街だと実感する。
パンテオンは歩いて2分ぐらいの近所にある。大きな建物が威風堂々建っている。写真を一枚撮ってしばし眺め、少し付近をぶらつきもどる。
さて、チェックアウトだ。部屋をかたずけ、フロントへ。いつものように笑顔で迎えてくれる。「ボンジュー」。
チェックアウトを伝え鍵を渡し、会計はカードで済ませる。いつも自分の部屋にいたから解らなかったが、サロンなんかとってもきれいになっている。
お礼を言って、さようならである。
さて、では新たな宿へ出発だ。宿はメトロ・号線Porte Maillotにあるコンコルド・ラファイエットだ。
メトロを乗り継いでPorte Maillotへ行く。少し電車の込む時間帯で大きな荷物が邪魔ではあるがなんとか到着する。
駅を出ると、コンコルド・ラファイエットはすぐに解る。今までいたカルチェラタンのホテルとは比べものにならないぐらい大きい。
20〜30階建てだろうと思われる、高層ビルだ。チェックインには少し(かなり)早いがフロントに行き一応チェックインできるか聞いてみることにした。
当然のように英語オッケーである。だめなら、荷物だけでも預かってもらおうと思っていたのだが、以外にももうチェックインできるという。
よかった。部屋は11階だ。入ってみると日本にもあるような大きなホテルとほぼ作りは同じ。新たな驚きはないが何となく安心はする。
窓からはエッフェル塔が左に、真っ正面にブローニュの森、右手に高層ビルの建ち並ぶデファンスが見渡せる。
文字どうり違った角度からパリを見ることができる。すこし、休んでから本日の行動開始である。
今日はエッフェル塔・シャンゼリゼ・凱旋門という、これぞパリ!スポットを回る予定だ。
メトロ6号線のBir Hakeimで下車する。細い道を少し歩いて角を曲がると、正面に空を覆うあのエッフェル塔がそびえ立ってる。
「こ、これか!」とその姿に感動し再びお上りさん気分が盛り上がってくる。
「早く下まで行こう、早く行こう!」気が焦る。
さすがはエッフェル塔、観光客も多種多様。アジア系、アメリカ系、アフリカ系、ヨーロッパ系、アラブ系さまざま。
様々な人種の観光客に混じって5分ほど歩くとエッフェル塔に到着する。見上げると立ちくらみがする。しばらく眺める。
展望室に上るエレベーターはやはり150メートルほどの長蛇の列ができておりすぐに諦めた。
エッフェル塔から続くシャン・ド・マルス公園のベンチに座りエッフェル塔やスプリンクラーで水を蒔いているきれいな公園を眺める。
塔は塔でも東京タワーとはずいぶん違うね(あたりまえだ!)。
平和な美しい景色の中でぼけーっとしてから、やっと立ち上がる。
アンヴァリッド方面へ向かい、本に載っていた”プージョラン”というパン屋さんへ行くことにする。
しかし、この店がなかなか見つからない。人通りの少ない細い道がたくさんある界隈で探すのに疲れてきてしまった。
お腹もすいた。そこで、一時探すのを諦めてカフェで昼食にした。まだ、人も少ないカフェに座る。
今日の昼食は”チキン”である。これがやたらとうまい。付け合わせのフライドポテトもこれでもかって位、量が多くて大満足である。
しばらく力を蓄えたあと、再び探しに行く。すると今度はあっけないぐらいにすぐ見つかる。
目立たない小さな店の中にうまそうなパンが並ぶ。カヌレと二、三個パンを買う。
そろそろシャンゼリゼへ向かうことにする。
再びメトロに乗車、13号線Champs Elysees Clemenceauで下車する。地上に出るとすぐ、片道4車線の大きな通りが凱旋門まで続くのが見える。
「これがシャンゼリゼか」。道のかなたには凱旋門が見える。20〜30メートルはあろうかという歩道を世界各国からの観光客が歩いている。
幅の広いのをいいことに、カフェやレストランがテラス席を広げ道を占領している。
緩やかな上り坂になっている通りを凱旋門へと歩いて行くと、だんだんあの凱旋門が姿を大きくする。
凱旋門は道の中に離れ小島状態で建っているので、真下まで行くには地下道を使う。
地下道を通って地上に出ると凱旋門の真下だ。観光客が座って休んでいる。
ここには日本人が珍しく多い。ヴェルサイユ以来だ。日本人を見たのは。
さて、当然、凱旋門の頂上まで登りたいと思い入り口をきょろきょろ探してみるが無い。
階段の入り口はあるがエレベーターの入り口がないのだ。紙がはってある。「エレベーター故障中」。
地球の歩き方には99年1月の時点で故障中だと書いてあったが、今はほぼ8月。半年以上も故障のままにしておくとは。
日本の観光地ではちょっと考えられないんじゃないかなー。
「早く直せよなー」と思いながら仕方なく階段でいくことにする。
この階段、幅の狭い螺旋階段で登っているうちに目が回りそうになるし、急なので結構疲れる。
「まだかいな」と思い始めたころ、やっと到着だ。
「おー、これが凱旋門からの眺めか」360度一回りする

頂上からは、放射線状に伸びる道路とともに、パリの町が見渡せていい気分だ。
高さは思っていたほど高くはない。しばらくあれはあーだ、こーだと見学する。
さて、予定もないのでシャンゼリゼを下りながら店を見るが、歩き過ぎのせいか足が痛い。
体全体がだるい感じもする。昨日までの強行スケジュールのせいか体が相当疲れているようだ。
「今日はこれぐらいにして、体を明日以降の為に休めよう」という事にしてシャンゼリゼを下りながら
メトロに乗りホテルへ帰った。
ホテルに帰ると真っ先にベッドに横たわる。疲れは想像以上のようだ。頭までいたくなってきた。
昨日まで小学生の遠足のようにはしゃいでいた自分が恨めしい。
しかし、ここで無理をして残りの日を無駄にしてはもったいない。
昨日の買出しの残りに少し買いたして夕食にし、今日は早々と眠り疲れを取る。
目をつぶるとエッフェル塔や凱旋門が目に浮かぶが、いつのまにか知らないうちに眠っていた。
疲れを忘れてパリを歩き回ったが、どうやらこの時ばかりは疲れに勝つ事は出来なかったようだ。
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