10代アートの考察(vol.3)

私が見るところ、10代が支持する10代が増えてきたように思います。

そういったアーティストを考察するページです。


安室奈美恵(1)

安室奈美恵、彼女は1988年に沖縄アクターズスクールに入学して、1992年に『恋のキュート

ビート』でスーパーモンキーズの一員として歌手デビューしています。1994年に安室奈美恵

withスーパーモンキーズと改称して第1弾『PARADISE TRAIN』を発売しています。そして

1995年の『Stop the music』でソロとなり、同年東芝EMIからエイベックスに移籍(彼女も東芝EMI

だったんですね)し、シングル『Body Feels Exit』でブレイクしています。

 

ダウンタウンにサル顔といわれたことからテレビに出ていましたが、ソロになる前はごく普通の

歌手という感じでした。それがソロになった頃から「アムラー現象」を巻き起こし、中森明菜や

松田聖子のように髪型だけはやるのではなく、服装や色黒だったところまでまねる人たちが

続々と出てきたのです。

 

いったいなぜ、安室奈美恵はアムラー現象を生み出せたのでしょう。

 

ここで真似する側を見ていくと(女子高生とか)、ある興味深い事実が浮かび上がってきます。

それは、彼ら彼女らの書く文字が変体少女文字から長文ヘタウマ文字に変わっていると

いうことです。変体少女文字は、山根一眞著「変体少女文字の研究」で定義された文字で、

いわゆる丸文字です。長文ヘタウマ文字とは、アクロス編集部「ヘタウマ世代−長文ヘタウマ

文字と90年代若者論−」で定義された、今の女子高生などが書く文字のことです。

 

つまり、1990年頃にそれまでの世代とは異質の価値観を持つ世代が台頭しているのです。

 

話に聞いたところによると(自分が学生だった頃の記憶は全くないので)、中森明菜や

松田聖子の髪型や振りつけをまねたのもそのころの学生だったようです。私が思うに、

彼ら彼女らは自分たちの世代の最先端を追っていたのではないか、という可能性があるのです。

 

1993年には新人類とヘタウマ世代との世代交代が行われています。新人類たちには彼らと

同世代のアイドルやアーティストや芸能人が続々と出てくることになります。しかし、このころの

ヘタウマ世代にとって、自分たちと同世代で、しかもあれだけの実力を見せる安室奈美恵は

最先端にみえたのかもしれません。

 

まだ書きたいことはいろいろありますが、また長くなってしまうみたいなので次回に回したい

と思います。


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