私にとっての真理(vol.7)

このページでは、私が実際に聞いたJ-POPのなかからいくつかをとりあげ、

いろいろ書いていくものです。


硝子の少年(KinKi Kids)

少年時代は誰もが経験しています。しかし、時が移るにつれて、少年ではなくなっていきます。

「少年」という言葉が表すものは、「子供」という言葉が表すものとは違うようです。

「子供」の場合、「少年」には許される恋愛感情の存在が許されないのです。

 

少年時代の恋愛は、すぎてから思い出すとたいてい甘美で魅力的なものです。しかし、もうその時は

過ぎたのですから「古き良き時代」の思い出でもあります。過去を語るときに特有の美化が加わって

いるのですから、そこには特別な美が存在するのです。

 

この歌では、男の目の前で、女は見せつけるように(たぶん結婚相手に)抱かれます。男はそれを見て

立ちつくすのです。その時の感情はとても哀しいものです。しかしもう女にとっては過去のものなのです。

 

男の頭には、女との思い出がいろいろと出てきます。映画館(やほかの場所)であれほど

愛を誓い合ったのに、彼女のことをたくさん知って、信じてもいたのに、彼女の癖で

愛が離れていったことを知ってしまって、(たぶんそれが原因で)分かれてしまったのです。

彼女の愛を自分だけで独占したくて、でもその愛は他の人にとられてしまった。

少年にとってこれほど哀しいことはほかにあまりないものです。

 

自分で封じた少年時代が心に痛みを与えます。しかしそれを踏みにじって彼は大人への道を

あゆみ始めるのです。自らの意志で。それを祝福するのはただ月だけ。誰も知らないうちに

少年は大人へと変化していったのです。

 

私個人の経験をいうと、少年時代がそんなにいいものだったかどうかはわかりません。

しかし、そこには確かに「古き良き時代」があったように思います。過去を美化しているのが

事実だとしても、そこにはたしかに美があるのですから。

作詞 松本隆 作曲 山下達郎 編曲 山下達郎

ジャニーズ・エンターテインメント 1997/07/21 JEDN-0001


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