10代アートの考察(vol.17)

私が見るところ、10代が支持する10代が増えてきたように思います。

そういったアーティストを考察するページです。


宇多田ヒカル(2)

宇多田ヒカルはどうして業界の注目を浴びるようになったのでしょうか。最初にメディアが注目

した記録は(私がもっている限りでは)1998年ニッポン放送「荘口彰久のオールナイトニッポンR」

で流されたということです。宇多田ヒカルは1998年12月9日『Automatic』でデビューしている

ので、デビュー直後、ひょっとするとその前にすでに流していることになります。

 

これはとても速いといえるでしょう。企画物アーティストがその番組で流したのならともかく、

デビュー前にすでに業界に注目されるにはそれなりの理由があってしかるべきだと思います。

 

これはおそらくそれ以前の音楽市場が絡んでいると私は思っています。つまり、それ以前の

音楽が画一的かつ業界が望まない方向に偏っている現状にフラストレーションが溜まった

業界人が、「正統的R&Bをリスペクトし、アメリカ在住で、アメリカでデビューしていて、でも

日本人」という経歴を持つ宇多田ヒカルに飛びついていったのだと思っています。音楽メディアは

当然業界の意向を反映しているはずですから、最初は小室哲哉プロデュースやヴィジュアル系

へのアンチテーゼとして大量に流したのでしょう。

 

それに、一曲だけでは才能については何ともいえないのですが、宇多田ヒカルの場合には

アメリカで出したアルバムという楽曲のストックがあるのですから、こだわりなく「凄い才能だ」

といえるでしょう。

 

あとは「デビュー前の情報の流通」→「デビュー即ヒット」→「その情報の流通」→「売れ続ける」

→「その情報の流通」→「さらに売れ続ける」→「新曲発売即ヒット」→「その情報の流通」→

「ともに売れ続ける」→「その情報が社会現象化」→「普段買わない人たちが買っていく」→

「商業的な成功」といった連鎖反応があったのでしょう。途中にテレビ出演で結果的に話題を

作っていったことも助けになっているでしょうし、GLAYやB'zをあっさり抜かしていったのも当然と

いえるのではないでしょうか。


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