私にとっての真理(vol.10)

このページでは、私が実際に聞いたJ-POPのなかからいくつかをとりあげ、

いろいろ書いていくものです。


強く儚い者たち(Cocco)

「強く儚い者たち」とはだれのことでしょうか。最初はそれがわからないままなんとなく

聴いていました。でも、このレビューに書くために聞き直してみて、今ではわかったように

思います。

 

この歌には最初に冒険者が出てきます。彼は大切なものを守るため荒波をものともせず冒険に

出るのです。彼は愛の強さを信じて航海をするのです。

 

しかし彼が信じた相手であるお嬢様はあれほど堅い誓いをしていたにもかかわらず

ほかの誰かと腰を振っているのです。それは彼女がほかの男へ乗り換えたことを示しています。

 

彼女はいったいどんな経験をしてきたのでしょう。「人の愛なんて強く儚い」とあれだけの

自信を持って宣言しているのです。愛が強いということはけっこう知る機会が多いと思うのですが、

儚いなんていうことはなかなか信じられないと思うんですがねえ。それがシャーマンたる

彼女に降ってきた真実なのでしょう。

 

あれだけ歌声が痛々しいのにも、歌詞の世界が人が知るにはあまりに残酷な真実を

突きつけているからでしょう。そしてそれに立ち向かって一個の芸術品にすることができる

Coccoもまた、J-POPの枠を大きく広げる役割を果たすのです。時に足から血を流す、

イエス・キリストのように。

 

頭に茨の冠がついてたら、まるで求道者のようです。

作詞:こっこ 作曲:柴草 玲 編曲:根岸孝旨

SPEEDSTAR(VICTOR ENTERTAINMENT.INC.) 1997/11/21 VICL-35010


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