チャート研究(vol.13)

このページでは、チャートに関するいろんなことを研究していきます。


シングルとアルバム

アーティストの作品形態には、シングルとアルバムがあります。当然チャートにもシングル

チャートとアルバムチャートがあります。さて、それぞれどういう意味を持つのでしょうか?

 

音楽市場が冷え切った時代を経て誕生したJ-POP市場は、記録を塗り替える売上を記録する

ことからはじまりました(変な言い方)。オリコン8/16・23号によると、アルバムにおいて日本で

初めて初動ミリオンを達成したのは1991年12月2日付「DAWN PURPLE」(松任谷由実)だ

そうです(101,352*10枚)。また、No.1売上記録においても、1991年1月14日付「天国のドア」

(松任谷由実)が10年ぶりに記録を塗り替える売上を達成しました。

 

シングルはA面とB面が存在したアナログレコードの名残で一応曲を売るものです。それに

たいし、アルバムはあるテーマの元に何曲か集めて提供するものです。J-POP市場が成立

する前の音楽市場では、アルバムの曲は全てこのための曲である「オリジナルアルバム」が

当たり前だったのに対し、J-POP市場では「オリジナルアルバム」と言っても何曲かシングルの

曲を入れるのが当たり前になっています。これは、アルバムを買わせるために考えられた

ことですが、なかなか理にかなった戦略ですね。

 

これは私の思いつきなのですが、「リスナーの大部分は、メジャーが話題にしていない曲を

買う気はない」のです。つまり、全くシングルを含んでいないアルバムは買われない可能性が

あるのです。また、それまでに出したシングルを収録していれば、それを目当てに買うお客さん

がたくさんいます。(シングルの高値感を反映しているのかも)

 

今のシングル、アルバムの売れ方を観察していると、シングルは「そのアーティストの熱狂的

ファンが買っている」のに対し、アルバムは「そのアーティストの曲を買ってみようかな、と

考える人が買っている」ようにみえるのです。これは、先に述べたシングル・アルバムの

目的とは矛盾しているようです。しかし、リスナーはそういう目的で買っているのですから、

しょうがないですね。


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