このページでは、J-POPに対する意見をあげて、それについて考えていきます。
CDと価格弾力性
| 最近CDデビューをするアーティストがかなり増えてきていると思う。あれもいい、これもいいと言っているうちに金がなくなる。せめてCDが500円くらいに統一されれば…。 (オリコンウィーク ザ・1番7月12日号より抜粋) |
まず、CDデビューをするアーティストが最近増えていると言った事実はないです。
宣伝の量や異分野からのデビューが増えただけです。しかも大部分はあわよくば大儲け
の世界ですから、実質失敗に終わることがよくあるのです(だれとはいいませんが、
記憶にはあるでしょう)。
CDが500円になったらいいとは思います。消費者の立場からは。しかし、CDの値段を
1000円程度から500円にしたら売上は増加するのでしょうか。売上が2倍は増えなければ、
利益は減るのです。果たしてそんな効果が出ているのでしょうか。
世の中には、価格弾力性が高いものと低いものがあるのです。簡単にいうと、カラーテレビ
やビデオカセットレコーダーなどは、価格が10%下がるとそれ以上売上台数が伸びるケースが
しばしばあります。このとき、価格弾力性が高いと言います。それに比べて、テープ、
ヘットフォン、マイク、その他コード類などは高めのマージンをとってもマージンを押さえて
低価格にしてもあまり売上に影響がないのです。この時、価格弾力性が低いといいます。
(この部分は、「ソニー海外ビジネス最前線」植山周一郎著(講談社文庫)を参考にしました。)
さて、CDはいったいどっちになるのでしょうか。一般に、ソフトはほしければいくらでも買う
という人が多いように思われます。いくら安くても悪いソフト(と判断したもの)は買わない
というのが普通の人でしょう。ハードだと安ければ売れ行きが伸びたりすることはよくあります。
PlayStationは39,800円から出発しましたが、いまや15,000円くらいで売るようになりました。
これは、安くすることで売上を伸ばそうとしておこなったもので、そのとおりの効果が
でました。しかし、PlayStationのソフトがベストにはいって2,800円になっても売上が倍増した
なんて話はとんと聞きませんよね。
CDも同じような状態になるでしょう。つまり、500円にしたところで売上は伸びず、
利益は確実に減るという事になりかねません。お金を取るか取らないかでは大きな差が出ますが、
いくらとってもあまり大きな差は出ないようです。ということは、今の1,000円程度というのが
会社にとっては妥当な線なのです。この線は、販売方法が劇的に変わらない限りきっと
変わらないでしょう。ちょっと残念な気がしますが、早く聴きたければそれなりのお金を払う
しかないということです。
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