私が聞いた意見(vol.17)

このページでは、J-POPに対する意見をあげて、それについて考えていきます。


何万枚売れなければ…

 以前、TWO-MIXのWebサイト”Little Station”での永野氏の発言に「何枚売れなければ即解散という条件は、実は殆どのアーティストに当てはまる」というものがありました。元々こうした不文律を敢えてテレビの企画にするのは、実力があっても注目度が低かったり、窮地に陥ったりしたアーティストにスポットライトを当て、本人たちにもやる気を出させる為だったはずです。(後略)

(オリコンウィーク ザ・1番 8月9日号より抜粋)

この投稿を読んで、すぐにそのWebサイトに行ってみました。

 

 

いろいろ考えさせられることはありましたが、いちいち書くことはやめます。ただ、TWO-MIXの永野さんの

発言は、彼が「画家と画商モデル」(詳しくは「私が聞いたこと第4回」に書いてあります)における

画商側の事情をよく知っていて、彼のプロデュースしたアーティストのプロモーション活動を有利に

進めようとしていることを示しています。

 

最近、バラエティー番組で、何万枚売れないと活動終了とか、解散とかいう企画が
よくありますが、それらの事は実は音楽業界では当たり前の事実で、年間300組もの
アーティストがデビューして、その大半が半年も経たないうちに人知れず活動を
終了しています。殆どの人が夢を実現しても、維持出来ずに終わってしまうのです。

(Little Stationにおける永野氏の発言から引用)

 

何万枚売れないと活動終了というのはバラエティーでは主に初動売り上げを基準においています。

何万枚レベルで売れなければ企業としての収益を確保し、新たなアーティストを発掘することは困難なこと

になります。また、最初に一千枚程度しか売れなければ、(演歌を除いて)その後に売上が飛躍的に

アップすることは不可能となっています。なぜかというと、いまはメディアの情報のスピードや

インターネット経由での情報の伝わり方を考えると、情報の伝わり方が遅いことによる売上のタイムラグ

や発売後に情報が伝わり始めたりすることはもはや考えられないからです。

 

いま、J-POPを支えるリスナー層はそれ以前よりも広がっています。オリコン8月16日・23日合併号に

載っていた歴代アルバムベスト100には、80年代発売のアルバムは75位(164.6万枚、1981.04.05発売)

寺尾聰・リフレクションズを最高位に5枚しか載っていません。このことは、90年代にアルバムを中心に

音楽を支えてくれるリスナーが増加していることを示しています。しかし、だからといって会社が

新人を悠長に浸透させていくという余裕がとれるほど成長してはいないのです。また、主なレコード会社が

外資系であることも性急な結果を求める一因になっているのかもしれません。


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