私にとっての真理(vol.29)

このページでは、私が実際に聞いたJ-POPのなかからいくつかをとりあげ、

いろいろ書いていくものです。


特別編−BLACK OR WHITE?(浅倉大介expd.西川貴教)

なんで特別編かというと、このCDの詞を考察しようと思って取り上げたからです。

しばらく、この場所で詞を考察してみたいと思います。

 

このCDを開いて詞を見ると、まず気づくのが英語がほとんど見あたらないということです。

これに関して言えば、題以外には『EVERYDAY』という言葉があるのみです。このことと、

西川さんの歌い方でもって、「詞の内容をリスナーにたたきつける効果」が表れてきて

います。1つの音符に対して(普通は)1つの音しかのせられない日本語の制約は、

ルビの使用で回避しているのです。ここでは、瞳《め》、時代《あした》、強者《ひと》、

未来《あした》という用例があげられます。

 

もちろん、歌として耳にはいるときには、感じはだいたい無視されます。このことは、詞を

見ないと分からないことなのです。しかし、単に「目」というよりも「瞳」とした方が、印象的

な効果が期待できます。「明日」といったら、普通は一日後です。しかし、「時代《あした》」や

「未来《あした》」とすれば、言外の意味として「現在以降の生きていく時間」という意味を

含ませることができます。

 

また、この曲では、空白ごとに現象の断片が記述されます。主題が主張めいている以上、

このことが意味を持ってきます。つまり、「あしたがどっちかわからないんだよー!」と

いっているだけだと単なるバカですが、

どうですか?結構まともなことをいっているように聞こえませんか?

 

ほかの曲でこういう構成をしているかどうかは何ともいえません。というより、この曲では

必然性があるけれども、別のテーマでは必然性がないと思われます。ただ、詩を読み、

曲を聴くと、「やっぱり詞といえども曲とは切り離せないなあ」と改めて思います。

作詞:井上秋緒 作曲・編曲:浅倉大介


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