初期ヴィジュアル系

〜旧勢力との連続性および断絶〜


小室哲哉が持ち込んだ「やっぱ音楽って、実力だよね。」というテーゼは、J-POP以前には

ロックミュージシャンが信条としていたものだったはずです。ギタリストの技量、ドラマーの

テクニック、ともにロックの世界ではバンドを評価する大きな軸になっていたはずです。

 

しかし、ロックの世界では尊敬すべき「楽器を弾ける能力」は、ダンスミュージックの

評価にのせると無意味なものになってしまいました。なぜなら、わざわざ自分で作ったり

演奏する必要は全くなくなってしまったからです。DJはいかに自己のセンスあふれた

セレクションを構成するかが基本であり、楽器を弾ける必要は全くないのです。

 

では、ロックミュージックは滅びてしまったのでしょうか。いや、ある進化を果たして、

TKプロデュースに対抗できる音楽になっているのです。

 

ヴィジュアル系というジャンルは、X JAPANから始まったとされています。X JAPANに

よって、ロックは進化したのです。1998年にSHAZNAが「ヴィジュアル系」の定義を

変形させるまで、ヴィジュアル系といえば「派手な格好をしているロックバンド」のことを

指していたのです。

 

しかし、ヴィジュアル系はロック愛好家には拒否され続けました。ロックなのになぜ

このようなことが起こったかというと、それまでのロックとは全く違うロックになっていた

からです。つまり、古い意味でのロックとは断絶しているのです。(だからこそ進化なの

ですが)

 

ヴィジュアル系としてメジャーデビューしたバンドには、ある特徴があります。それは、

楽器の技術や音楽のリズムなどではなく、バンドメンバーの個性で勝負しているという

点です。つまり、音楽以外の部分をも利用しているという点で、それまでのロックとは

明らかに違うものになっているのです。

 

そして、バンドメンバーの個性で勝負できることから、彼らはしょっちゅうテレビに出て

いますね。そのことも、反感を買う要因となってきたことは否定できません。テレビに

出ている=聞く価値なしという、反テレビ志向にも抵触していたわけですから、当然と

いえます。

 

代表的アーティスト:X JAPAN・GLAY・LUNA SEA・PENICILLIN・L'arc-en-Ciel・黒夢・SOPHIA

熱狂度:★★★☆☆(いまだに反感をかっているようです)

新鮮度:★☆☆☆☆(1998年以前の人しか入らないのですから、もう古いですよ)

統一度:★★☆☆☆(やめたり休止したり本当にいろいろありました)


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