「J-POPの分類試論」読みました。 大まかに言って納得です。 ただ気になる点が一つ。 ギタリストの「技量」とドラマーの「テクニック」はおなじです。 いやそんなことではなく。 こんなこといっちゃうとHP自体否定してしまうことにもなりかねませんが、私はジャ ンル分けというものにかねがね疑問を持っております。 音楽というものは、基本的には人間の内側から出てくるものであります。大きく構え てみましたが要は音楽というものはパクリを除くと基本的には全て新しく創り出され たものですよね。それにひきかえジャンルというものは、まあ具体的なものではなく 抽象的な概念といいますか、考え方です。それも対象があってはじめて機能するもの です。 何が言いたいかといいますと、音楽をジャンル分けして良いかどうかという話です。 ジャンル分けって、つまるところ何かを既成概念(または既知の物事)内に押し込め ることじゃないですか。これは音楽の持つ、またはそのアーティストが持つ可能性 を、若しくは限界を狭めることにはならないでしょうか。狭めるというとちょっとあ れですね。限界を作る、といったほうが良いでしょうか。 尤も、ジャンル分けが便利であることを否定するつもりはありません。CD屋さんに 行って目指すCDがどこにおいてあるか、ジャンルで絞ってかないと時間かかっちゃい ますもんね。ただ一方で、音楽は娯楽、よくても芸術ですから、便利にする必要がな いといえば無いんですけどね。 というわけでジャンル分けの弊害というんですか、あるアーティストが路線変更とい うか毛並みの変わったのを作るとたいてい最初は叩かれますよね。 話は変わりますが「最近のリスナーの動向」についても記述がありましたね。 日本では絶対にはやらないといわれてきたヒップホップが流行になって、(好き嫌い は別にして)ちょっと変わってきたかな?ぐらいには私も思いましたけど、ただ単に 現代の「普通」の基準がちょろっと変わっただけであるように思います。 現代の日本の若者(参考までに私は22歳。つい最近まで学生でしたが、ここでは主 に高校生を念頭においてください)の間では「普通」は嫌われる、というか、嫌わず とも「自分は普通じゃなくてちょっと変」みたいなのがはやっていたと言うとおかし いですが、はやっていました。これはおそらく今でも続いています。つまり「普通」 の崩壊ですよね。でも一歩引いて見てみれば何の事はない。「普通」の基準が変わっ ただけなんです。 実際「普通」じゃない若者がどれだけいるかというと多く見て1割でしょう。 要するに「普通」のシフトチェンジがJ-POPに関しても起こった、というところなん じゃないでしょうか。一言で言えば普通の歌に飽きたと。つまり普通=古い。 なにやらまとまりが皆無ですけど感想は以上です。