J-POPリスナー研究所所長のtursiops(ターシオプス)です。 一応今回はふりがなもつけてみました。 >椎名林檎がロックであるとされるのは、やはりそのスタンスにあると思います。 >言葉ではなんとも言い切れませんが、陳腐に聞こえることを厭わずに敢えて言うな >ら、その独自性と反社会的な存在(とみられていること)を自ら受け入れ、それを >誇っているような点であります。 >反社会的というのは別にアナーキストとかいう意味ではなく、彼女自身の表現を借り >るなら「あばずれ」的な印象を他に与えているという意味において、です。 > ロックが「反社会的」をキーワードにしているのはそのとおりです。しかし、 椎名林檎は反社会的な存在とは言えないと思います。 はん 【反】 (名) (1)「反切(はんせつ)」の略。 (2)〔哲〕 ある肯定的主張に対立する否定的主張。反定立。アンチ-テーゼ。→正反合 (接頭)名詞に付いて、それとは反対である、またそれにそむくなどの意を表す。 「―作用」「―定立」「―ナチ」「―主流」「―革命」 goo大辞林第二版からの検索結果 反社会的と言うからには、社会に対して立ち向かっていく必要があると私は考えています。 「あばずれ」的な印象というのは、周りの社会がよくないものと見なしている生き方の 1つにすぎません。反社会的というからには、「私の生き方は世間に認められるべき である」とか、「こんな習慣は理不尽であり、変えていかなければならない」という 立場をとっていただきたいのです。 椎名林檎は自分の生き方を「社会的に認められないもの」と見なす女性を描き、そう しなければならない理由を切々と歌ってきました。しかし、「正しい街」で自分の 過去をよくないことと振り返ったり、「勝訴ストリップ」のように、キーワードを 「罪と罰」とするような歌からは、社会に対して戦いを挑むような態度は私には読み とれませんでした。 現に、「本能」を見たファンがコスプレで椎名林檎と一体化しようとしたのを見て、 なんか違うと思う、と語り、それを重荷と感じていることから見て、自分の生き方を 決して肯定していないことは明らかです。 社会に認められない自分の苦悩、社会に認められるような生き方をできない自分、 そういった姿を美しく、かつ甘美な幻想として復活させたからこそ、私は椎名林檎を 慕ってきたのです。 「自分の歌を聴いてくれるファンの子に対して責任を感じている」と語った 浜崎あゆみにこそ、私はロック的な生き方を感じます。彼女の場合、「自分は ピュアに恋愛したいのに、いろいろなものに押しつぶされがちです」みたいな メッセージを感じます。こちらの方が、椎名林檎のメッセージよりもロックに近いなと 私は思います。 >ロックにとらわれない、ということは逆に何でもアリ、ということで、私はポップス >こそ何でもありの世界だと思います。だからもともと音楽的に何でもありであるはず >の椎名林檎を捕まえて「椎名林檎=ロック」で規定することは間違いであり、ポップ >ス的な要素がより濃くなった「勝訴」が一般人からの評価がいまいちだったのはここ >にある思います。これは言ってみればリスナー側の一人相撲であり、安直なジャンル >分けの弊害ともいえると思います。 「勝訴ストリップ」っていまいちな評価だったですか? 私はそうは思わないですけど。 ダブルミリオンはすごい評価だと私は思います。ひょっとして「無罪モラトリアム」より 落ちるのが早かったからですか? > >>彼女自身がジャンルを超えて自分の音楽を作るときには、確かにジャンルという >>ものが先入観を与えるものとして作用します。しかし、椎名林檎の音楽を評価する >>時には、彼女にないものをあるものとして見たり、彼女が持っているものを持って >>いないという判断をしたりすると、不当におとしめられたり持ち上げられたり >>する原因になるのです。 > >ここの部分はいまいちよくわからなかったんですが、不十分な理解しかない上での >ジャンル分けの否定、ということでしょうか。 そういう風に言えると思います。見る側が勝手に自分の見方を投影するのをやめて いただきたい、という思いがつい書かせてしまった部分です。 >いやいや、椎名林檎のことを語るのは楽しいですね。 とても楽しいです。また新しい「椎名林檎研究」をあげてみたいです。 >また、私は文章の長短にかかわらず書きながら考えてるんですけど(だからややこし >くなるんですけど)、tursiopsさんは考えてから書きますか?それとも書きながら考 >えていますか? まず、ある程度考えてから書き始めます。書いているうちに、文字になった部分から また考えを発展させます。書き終わったときに納得がいかなかった場合、また最初から 書き直します。 ↑あ、これって「書きながら考えている」ことになりますね。 > >以上、仕事中のKでした。 > お仕事頑張ってくださいね。 以上、卒業間近になっても仕事を探しているtursiops(ターシオプス)でした。 「J-POPリスナー研究所」所長 tursiops