画家と画商モデル


  プロである以上、「お金」という問題はついてまわるものだと思います。逆にいえば、売上を無視して自分の理想ばかりを追い求めるミュージシャンはアマチュア的といえるのではないでしょうか?自分だけでなくスタッフやその他大勢の人をまきこんで音楽をやっているのですから、自分の理想と同じくらい売上は大事にするべきだし、そのためにタイアップをつけたり、TVに出たりするのは当然の行為なんじゃないですかね?

(オリコンウィーク ザ・1番6月21日号より抜粋)

 

1|トップページへ戻る

なかなか極端な意見ですねえ。しかし、いい意見です。

私は、音楽業界におけるアーティストの位置を考えるときに「画家と画商の関係」モデルを当て

はめて考えます。アーティストは画家、会社は画商と考えるのです。

 

このとき、画商は画家の描いた絵を売ってお金を得ています。また、画家は絵を描いて画商に

売って生計を立てています。画商は画家に絵を描かせるためにいろんな援助をおこない、画家

は時には表に出て自分の絵をプレゼンテーションします。

 

このモデルで考えると、画家が絵の売上を考えるのはナンセンスで、絵を描くことが第一の義務

となります。絵を描けないので描かない、ということもある程度正当化されます。画商は画家の

絵が売れないなあと思ったら契約を切って終わりです。また、いい絵であっても画商の腕次第で

売れたり売れなかったりしますから、いろんな方法で画家を売り込むわけです。

 

ですから、作品が売れるかどうかの責任はアーティストにではなく、事務所やレコード会社にある

のです。「お金」の問題はついて回りますが、それをアーティストが考える必要はまったくないわ

けです。だからといって考えなくてもいいということではありません。

 

プロであってもアマチュアであっても、自分の作品を認めてもらいたいでしょう。自分の作品を

どう広めるか、どうやって聞いてもらうかを考えなければそれこそアマチュアです。作品の売上

があがるのは聞いてもらった結果なのですからうれしいでしょう。

 

タイアップをつけたりTVに出ることに関しては、アーティストが考えても事務所やレコード会社が

考えても同じことです。ただし、いい作品を作ることと作品を広めることは別の問題ですから、

アーティストが面倒くさがって(あるいは能力がないので)考えなくてもそれはそれでいいんです。

 

私としては、自分の作品を広めることを考えているアーティストが好きです。そういう人を「作品を

売ることを考えている」だけで嫌っている人もたくさんいますが、私としては応援したいですね。

売るために普通では売れないような作品を作ることも含めて、売るための方法はたくさん

ありますから。

1|トップページへ戻る


E-mail address:tursiops@geocities.co.jp感想はこちら。またはブレーンストーミング会場へお願いします。