4曲目は『O.L』です。
この曲にも、筋が2つ存在しています。2つとも、男と女の関係を浮き彫りにしていきます。
1つ目は、『煙たげな店』『ガードの下』『錆びた匂い』『汚れた壁』『影絵』『途切れのない
歓びの場所』などで象徴されている、「都会の中の恋愛」というものです。もちろん、題にも
表れています。ここでいう都会とは、単に東京だとか大阪だとかの都市を指すのではなく、
東京という都市が持っている、雑然とした、下世話で、壮大な社交場といった感じのことを
表しているのです。
2つめは、『互いを知り合う』『新しい何かが見えて』『咲き急ぐ』『種を蒔いてく』『花』などに
表れている、「新たなる始まり」というものです。知り合ったばかりで、まだお互いのことを
よく知っていないとき、相手のことを美化して考えていることがよくありますね。それに、
そういうときって、早く知りたくてたまらない感覚にとらわれたりしていますね。それが
当たり前なのですが、洗練さとはほど遠い、野性的といっても言い交わりになってきます。
このふたつは、相互に補い合って、今ならあまりお目にかからないような関係を見せて
くれます。それがどう言うものかというと、
「都会の中の恋愛」+「新たなる始まり」=
「恋愛をたくさん経験してきた同士、大人の恋愛を始めようとしている2人の関係」
というものです。
私の個人的な思いなのですが、どうも、こういう関係の中に破滅的なものを見て
しまうんですね。でも、そういう恋愛ほど、美しい恋愛関係はないのだと思います。
男と女のルールを守りつつ、その逸脱を楽しめる人と過ごすひととき、私は結構好き
なんですけどね。中学生とか高校生には真似できないような、大人の恋愛という感じに、
そそられるものがあるんですね。
で、1つ思ったのは、「これは果たしてそんな曲なのだろうか」という疑問です。聞かずに
理解するのですから、当然聞いていません。詞の考察だけで、どこまで想像できるのか、
1つの限界にトライしているおおばかもののたわごとということで。
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