11曲目の『HIGH PRESSURE』を考察したいと思います。
この曲には『夏』という言葉が8回使われています。他にも『空調』『海』『水着』など夏に
関係する言葉が多数使われています。そして、現実と理想を交互に描くことで、西川貴教
が描く理想の世界に対するあこがれをかき立てる構成になっています。特に、現実を
描くときには「これでもか、これでもか」という感じで多くの場面から描いているのに対して、
理想を描くときには繰り返しを使って印象を濃くしようとしています。
夏と言えばやっぱり「汗をかきながら何かをしている姿がかっこいいでしょ」みたいな
理想を考えてしまいますね。でも、そうではないことをさりげなくアプローチしています。
夏関係以外に多用される言葉として、『発情』『ヤラシサ』『素肌』『ダンス』『期待の楽園』
等の「女を求める男」的キーワードが挙げられます。このキーワードは基本的には
現実を描くときに使われていますし、理想を描くときにも何度か使われています。つまり、
こういうキーワードが歌世界を象徴していると言えるのです。
その裏返しで考えると、ここでの理想は「女を手にいれた男」ということになります。確かに、
そんな状態は幸せですし、いないと焦ってしまいますね。
それを考えると、ここでの主人公は「彼女がいない男」ということになりますね。ひょっとして
西川貴教自身を投影しているのかもしれません。『ウッカリ タカノリの 期待の楽園』
なんて言葉がさりげなく入れてありますし。
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