89.03.24 DIP THE FLAG INTERVIEW(前編)
掲載誌:CHROTUM・P増刊号/たむたむQ

─まず最初に、新しいドラマーの大原さんに質問ですが…

山路(以下Y):照れるなよ(笑)。

─DIP THE FLAG に入ったきっかけは?

大原(以下O):誘われました。
Y:あれ、そんな簡単なものかい?
O:それは…(笑)
Y:いきさつがあったでしょ。
ドラムがいなくなっちゃった時に、誰かいないかって時に、何人か候補がいたんだけど、どれもこれもとんでもない人ばっかりで。

─オーディションとかやったんですか?

Y:やんないよ。

─みんな友達とか…

Y:そうだね、やんないよね。人づてに。「このこがいい」とか言って。スタジオ入って。スタジオ入っただけの人もいるし。それで、スタジオ入ったきりで、それっきり連絡してない人もいるし。そんな時に、「実は…」と、伊藤がドラムの奴がいいんじゃないかと。みんなで合わせてみたら、なんとかまあ。やっぱ、“ベスパ”に乗ってたと言うところが非常にひかれたっつーかね(笑)。

─じゃあバンド歴は?

O:ビーンカーズってバンドと、企画やってました。JAMで。
Y:えっ、ウソ。ノブオちゃんのバンドで?知らなかった。えっ、何、バンド集めてたの?凄いじゃん。だって、何もしなさそうで…

─DIP THE FLAG に入ってみてどうですか?

O:ああ、面白いですね。
伊藤(以下I):童話の感想じゃねえんだぞ(笑)。
(一同爆笑)
O:なんで、なんで、だって…。
Y:筋書きとねえ、「面白い」「楽しかった」しかないの。

─(笑)

Y:「感動した」とか「泣いた」とか…。本当に。だからね、「刺激される部分が多い」とか…。
I:だから、いいんだよ。
Y:「俺ってまだまだ下手だなあ」とか(笑)

─(笑)

Y:やっぱり…「伊藤さんのBassには教えられる部分が多い」とか、そういうの無いの?
O:あ…、ある。

─DIP THE FLAG に入る前にLIVEを見たことはあるんですか?

O:2回だけ。
Y:あ…、あるんだっけ。ノブオちゃんね、俺がまだ全然知らないときに、JAMで話しかけた事あるよ。
O:えっ、本当?
Y:いや、覚えてる。でも、それとノブオちゃんの顔が一致しないの。その時はなんかね、頭が“あふろ”みたいな気がするんだけど。

─山路さんと伊藤さんのことをどう思いますか?

O:素晴らしい人だと思います。

─またまた…(笑)。

Y:感想文…(笑)。
O:だからね、こうゆううまい人達とやれて幸せです。

─なんかセリフ読んでるみたい(笑)。

Y:お前、書いてきたんじゃないのか、どっかに。これさー、ジョーカーあり?(トランプやってる)
I:なしだよ。
Y:いいよ、いいよ、どんどん聞いて。

─4/10にコネカバザールから発売される12inch singleについて聞きたいのですが、曲は何が入っているのですか?

Y:凄い長い曲と、凄い苦しい曲と、凄い新しい曲だね。

─(それらの曲は)LIVEではやっていますか?

Y:LIVEでは全部やっている。

─具体的に曲名は?

Y:「口紅」って曲と。長いってのが「口紅」って曲と、苦しい曲が「夢が見た」で、そんで新しい曲が「Water Colour」です。

─その3曲についてコメントして下さい。

Y:ポン!

─ポンですか(笑)?

Y:どうゆうふうにコメントするの?

─「レコーディングで苦労した」とか。

Y:「口紅」は、一発録りの生(=LIVE)と言う感じで。で、ピアノとオルガンを…。アコースティックギターもはいってる。でねえ、、15分に及ぶ……

─割礼のような(笑)

Y:でもね、ビートルズの「ヘイ・ジュード」みたいな(笑)。

─ピアノとオルガンは誰が弾いているんですか?

Y:平井って人だよ。普段はWALT FALLでピアノ弾いてる人。で、“夢が見た”は…あれは結構すぐ終わったよね。終わらなかったっけ?
O:トラックダウン…
Y:あっ、トラックダウンでちょっと手間どっちゃったんだけど。トラックダウンで時間がかかったので、エンジニアの野沢さんにちょっと申し訳なくて。“Water Colour”はタンバリンが入ってるんだよね。タンバリンマン(笑)が入ってて、最初はなんか全然下手くそで、なんかずれちゃってて(笑)。でも、最後は合って。だから苦労した。あっ、それから声が苦労した。声が全然続かなくてねえ、わけて歌ったりとかした。

─タイトルの“鰓”って漢字はどう読むのですか?

Y:本当の事言っていいんだよね。「エラ」。

─「エラ」?

Y:エラ呼吸の「エラ」。いいんだよね、全部言ってね。(と、伊藤さんに聞く)ジャケットの絵を伊藤がかいてるんですよ。魚の絵なんだけどね。で、テーマが「エラ」なんだよね。んで、レコードの題どうしようか、って。“口紅”ってのはあんまりつけたくなかったから。で、「“エラ”にしようか」とか話してて…。で、その日はこれでおわって、次の日ノブオちゃんから電話かかってきて、「凄いことを発見した!」とか言って、「“エラ”っていうのはってのは魚へんに思う、って書くんだよ。かっこいい〜。」とか言って。それでこれにしたの。英語にすると、ちょっとポジパンみたいだったから。
O:「GILL」とか…。

─ポジパン(笑)

Y:英語にしようかな、って思ったんだけど、英語にしてみたら(ポジパンみたい)だったのでやめて、で“鰓”なの。“エラ”…。

─最近のDIPの曲は、何か以前と比べて明るくなったような感じがするんですけど。

Y:それは気のせいだと思いますね。だって曲増えてないもん。

─だって、“Water Colour”とか…

Y:えっ、1曲だけでしょ?

─“ブレイン”(2/22の1曲目)は?

Y:あれは人のバンドの曲。「SLUDGE」って言う…。

─ああ…。

Y:“Red Cross”って曲もあるけど。
I:“DIZZY1”は?
Y:ん?“DIZZY1”でしょ。あれは、むか〜し作った曲だから。前のバンドの時に作ったの。
I:“DIZZY2”は?
Y:2は4人時代の時に作ったの。

─じゃあ、DIPの曲を1曲1曲コメントして下さい。“SLUDGE”。

Y:“SULUDGE”は、「ジャジャッ、ジャジャッ」って…
I:ちゃんと言ってってのは、そうじゃなくて(笑)。
Y:何を言えっつーの。
I:“SULUDGE”はね、最近やりやすくなってきている。
Y:あってきた。
I:うん。あってきたし。わりとリズム隊があってきたし。…お前は!(大原さんに)
Y:何も考えてない。

(大原さんはぼーっとしている)

─(笑)

ノブオちゃんはね、都合が悪くなると、鼓膜が開いちゃう人だから。

─(笑)えっ、みんなは、みんなは!?

Y:何言ってんの(笑)ノブオちゃん、特にだから。
I:…だから、最近気持ち良いって感じじゃない?
Y:“SULUDGE”はやっぱ、基本。基本の曲なんだけど、一応。

─“生”

Y:“生”?“生”は最初にコード進行が1つだけあって。
I:そうゆう話なの?

─いや、別になんでも…。

Y:そうやって出来た曲。

─ギターがDOORSのような感じ。“THE END”のような。

Y:イントロ?

─イントロとか、間奏とか…

Y:ああ…、そうだね。

─“Mirrors”

Y:この前グルーバーズとか言う…
I:いいんだよ、いいんだよ!
Y:“生”にそっくりなイントロがあって驚いた。“生”が始まるのかと思って。

─(笑)グルーバーズ?

Y:うん、あのインドみたいなのあるじゃん。あれをやってたの。

─(笑)へえ〜。

Y:それで伊藤はね、絶対グルーバーズのギターが俺のギターを見てまねしているって言い張ってきかないの。

─(笑)一応確かめに行かないと…(笑)。

Y:まさかこれ、載せないよね。
I:だって、グルーバーズ偉いもん(笑)
Y:(原稿を)見る時にカットしちゃう(笑)
I:(マイクに近寄って)まねしてる!!

─“Mirrors”。

Y:“Mirrors”はね…伊藤さんは?
I:ハハハハハ。
Y:何かないの?意見なし?
I:えっ、?こないだ(3/21)は気持ちよかったね。あの終わり方はえんじゃないかね。

─かっこよかったです。

Y:ほんとに?
最初は20分くらいあったんだよね。それで、切って切って短くして…。最初は「ジャージャジャ」ってのがあって、あれだけでもう20分位あったんだよね。
I:最近短いね。
Y:最初の頃は凄くゆっくりで、ハッチャキが入った頃は凄い速くてどうしようかと思って、ノブオちゃんが入ってからやりやすい速さになった。あれは3人になって初めての曲。うちのバンドで、一番難しい曲だと思う。

─“Mirrors”?

Y:“夢が見た”。
I:でも、どうだろう…。はまっちゃうからな。
Y:もう、ちょっとでも体調が悪かったりすると、もうボロボロ。ちょっと緊張したりすると、もう速くなっちゃって、しょうがない。

(一同笑)

Y:メトロノームでやると、どれだけ速かったってのがわかると思う。速い。だから、歌詞がのりにくい。

─“夜光少年”。

Y:LIVEの当日新井んちで作ったんだよ。
I:それ、他のミニコミで喋った事と同じじゃないかよ(笑)。

(一同笑)

Y:そうなんだよ。LIVEの当日新井んちで作ったんだよ。
I&O:新井んちじゃわかんない!!

(爆笑)

Y:ドラムが机叩いてて、俺と伊藤は一応ステージで弾けるように、何か知らないけど部屋の中で立って弾いてて(笑)。そんで作った曲。初めてのLIVEの時は、伊藤がリハからすっかり忘れちゃって、もうボロボロ…(笑)。
I:わかんないよ〜。そんなさあ、当日作った曲なんて。数時間前に出来た曲だよ、それをLIVE でさあ。
Y:ほんの4時間前に出来た曲。あの頃はそう言うのが非常に多かった。“生”だって、“SULUDGE”だって。“Mirrors”もそうですね。

─“Water Colour”。

Y&I:ノブオちゃんが入ってから出来た曲。
Y:歌詞だけあって…。

─10/2(at.Lamama)にやったのは?

あれは“DIZZY1”ってやつでしょ。あれが“Water Colour”。あの時、前のVOCALのコが付けた詞しかなかったから、ちょっとあった詞で間に合わせたから。で、その時“Water Colour”って詞があったから、付けたの。だから、本当の“Water Colour”は今の。あの曲はあの曲でまた、新しい詞が付くと。当分はやんないよね。やる?
I:やろうね。
Y:やりましょう。

─“DIZZY1”。

Y:「チャーラーチャーララー」ってやつでしょ。あれは“Water Colour”って前のバンドの時に作った曲で、あん時もLIVEの直前に作ったような記憶が…。
I:うん、そうだね。
Y:それがね、そん時はみんなが話しているような所で俺が弾いてて…I:「いいね」とか言って。
Y:そうそうD、出来た曲。BUZZCOOKSの曲を“作りながら聴いた曲”。
I:ハッハッハッ、聴きながら(笑)。
Y:そうそう、その頃は曲を聴きながら作る、ってのが結構多かった。

─“DIZZY2”は。

Y:あれは、あの頃LORDS OF NEW CHURCH ってのを聴いてて出来た曲かな。「ジャンジャランラララ〜」って言うフレーズがあって、あの原曲みたいなのがね、俺がちょっとLOV-INのVOCALの人とやっていたバンドがあって、その時にその曲をやってたんだよ。
I:やってたの?
Y:やってたの。そのドラムがex.リザードのベルという人なんだけど。I:あの時やってたっけ?
Y:やってたんだよ。ほぼ原曲に近いようなの。あれはわざとね、あのバンドであの曲をやるのはもったいないと思って、ちょっと変えたの。ちょっとかっこ悪く変えて。

(一同爆笑)

Y:「出来たよ〜ん。」って持ってったの。で、改めて自分のバンドでやったの。あれは未だに詞が無い。

─3/21の最後にやった“合い言葉は消えちゃいました”は?

Y:“合い言葉は消えちゃいました”ってのは、たまたまあの時の気分で付けた題で、あれは、P-MODELの“ANOTHER DAY”って曲の中で、「合い言葉は消えちゃいました」って言うセリフが出てくるんですけど、「本当に消えちゃいました」だなあ、とか思ったから、“合い言葉は消えちゃいました”って感じで。本当はちゃんとした題があるんだけど、あんな曲のくせにPUNKみたいな題だから言いたくない(笑)。
I :な…、何!?(笑)

─えっ?

Y:それは聞こえないように言ったんだよ。終わりの歌だよ、終わりの歌。終わりと始めの歌かなあ。あれは最初、ベクトルのレコ発の時、1曲目にやったんだっけ。…違うよ。
I :見てない。
Y:違うよ、見てないじゃなくて…
I:あっ、やった(笑)
Y:(笑)自分のバンドでだよ。

─(笑)

I:俺、居たんだよ(笑)。
Y:あたりめーだよ(笑)。横にいたんだから。それでね、伊藤が結構あの曲は良いとか言って。「少しだけ〜」の「け〜」のコード進行が革命なんだけどね。俺にとっては。「良い」って言うから、「じゃあ、ドラムとベースを入れてやってみよう」って事になって。詞はそのうち変わるかもしれない。あれはこの先やるかどうかわからない。やるの?
I:うん…
Y:やる?
I:やる!
Y:新たな形でやると思います。

─5月に大阪と名古屋へツアーに出ますが、その心意気を。

Y:やっぱ暑くなる前に行けて良かったな、って言うのだよね。
I:うん、雨も降んないし。

─対バンがSPEAR MENですが、それはどうですか?

Y:頑張らないとヤバいな、って感じかな。
I:気合入れて。
Y:気合入れないと。ツアーだからって、あんまり新京極ばっかに行ってらんないよね。

─(笑)

Y:修学旅行生とばっかり仲良くしてらんないね、って感じですけどね(笑)

(一同笑)

Y:コメ兵とかで安い服ばっかし買ってらんないね。
I:そうそう、おばちゃんにまじって。
Y:それでね、大阪に行って、俺のおばあちゃんちに行って、お風呂に入ってる場合じゃない…

─おこずかい貰ってくるんでしょ?

Y:それでおばあちゃんに…、えっ!?何で知ってんの?

─(笑)まあ、ちょっと人に聞いた…

Y&I:浜名湖で貝汁定食食ってる場合じゃないんだよね(笑)。

─(笑)

Y:あれは結構旨いんだけどね(笑)。まあ、気合という感じですか。どーんと。いかなきゃいかんぞ。新曲も出来る事だし。
I:今から?
Y:そう、深く沈む歌が出来るんで。新曲がね、すでに“深く沈む歌”っつーのが1曲出来ているんだけどね、最近レコーディングとか、忙しくて出来なかった。時間とられちゃって練習してる暇がなくてねえ。あともう2曲位形になりかけているのがあるんだよ。なかなか時間が無くて…って感じかな。
Y:大阪、花電車だって。

─名古屋がSPEAR MENで、大阪が花電車で…

大阪がうちとSPEAR MENと花電車で、名古屋がSPEAR MENとうちと、なんかLOOTSって言うHUCK-FINで推してるバンドかな。まあ、東京に帰ってきてからツアーの締めみたいなもので、5/21にLA-MAMAでやりますから。あれは、SPEAR MENとうちだけだ。

─今までで1番良かったLIVEは?

Y:ノブオちゃんが入ってからはこないだが…
I:いや、本庄がいた時からもこないだが1番良かったよ。
Y:本当?じゃ、こないだ。こないだってのは3/21の屋根裏です。技術的にちぐはぐな所があったりしたんだけど、気分的には1ばん良かったな。、と思いますね。

─影響を受けた人を3人ずつあげて下さい。

Y:やっぱ影響を受けた人はねえ…
I:大江(慎也)
Y:やっぱり片岡さん(SLUDGEと言うバンドの)だよね。片岡りーちゃん(笑)。あとは…、早川のよっしー。(早川義夫)
I:おおーっっ。

─(爆笑)

I:別に、それは音楽とかだけに限らないんでしょ?

─はい。

Y:誰かな…。今井。俺の高校の時の友達。

─伊藤さんは?

Y:プロレスの人とか出てきちゃうのか、奴は。
I:山口瞳さんですか、やっぱり。あとは…
Y:やっぱり女の人かな。
I:やっぱり、山口瞳。あとは思い浮かびません。申しわけない。

─大原さんは?

O:山路さんと伊藤さん。

─(笑)

I:なんだよ、こいつ。
Y:嘘ついてんじゃねーの。
I:あとは?
O:ドラムの師匠がいるんですけどね。今、ビーンカーズでドラム叩いてる人。

─最近好きなバンドは?

I:う〜ん、なし。最近は良いの無いね。
Y:遠賢バンド。

─伊藤さんは痛郎が好きだとか…。

I:うん、痛郎は好きだよ。
Y:痛郎はね、姿勢が良いよ。バンドに対する(笑)痛郎こそ報われるべきだと思うんですけどね。俺なんかのバンドよりもね。
I:う〜ん、まあねえ。
Y:だってだって、頑張ってるんだもん。俺たちはさあ、全然頑張ってないからさ。
I:他に何かあったっけ?
Y:へたくそが結構面白かった(笑)。RCが好きだからかも知んないけど。
I:あっ、俺はねえ、マリア観音ってのを見てみたい。あれは何か、名前も良いしね。
Y:マリア観音ってのは九州にあるんだっけ?宗教でさあ、教会に祭られてて…
I:ああ、だから島原の方じゃん。

─キリシタン…(笑)

I:そうそう。島原はどこだっけ?
Y:島根県。

─違うって、長崎だよ(笑)

I:マリア観音ってのは見てみたいです。あとは見てみたいバンドなし。LIVEが入ったりすると疲れるから、そんなに行けない。
O:……たちくらみ。
I:たちくらみ、良かったねー(笑)。やっぱ、ドラムが良いよね。
Y:ドラムが良い(笑)。

─たちくらみ、といえばイカ天…

I:素晴らしい!(大原さんに)あんたがやってたの。

─そう言う噂が…

O:だって、友達なんだもん。
I:やっぱりあっちの方が楽しいか?

(一同笑)

I:何か、楽しそうなんだよね。
Y:若いからな、若いうちはああゆう方が楽しいかもしれないけど。
I:たちくらみ、やめちゃったんだよね。
O:いや、まだ…

(一同笑)

─練習風景はどんな感じですか?

Y:練習風景はね、(スタジオを)6時間とってあってね、俺がギター弾いてるときは伊藤が酒飲んでて、そんで、俺が酒飲んでたりすると、伊藤が弾いてて。
I:そうね、あんまりまじめにやんないよね。
Y:酒は、俺はあんまり飲まないけど、伊藤がよく飲む。夜中の12時から明け方の6時頃まで、一応。
I:とってるんだよね。で、やるのが2時間位。
Y:3人で音出してるのが、やっぱ2時間位。
I:1回通して終わる。
Y:3人がスタジオに入ってる、それが大事なの。俺達にとっては。それですでにえらいって言うかね。
I:えらいって言うかね(笑)。
Y:週1で集まってる、って事自体がえらい(笑)。

─普段はみんなバラバラなんですか?

I:そうだね、一緒につるんで遊ぶとかはないけれど、たまに会うとかは。
Y:新井んちに集まって…。
I:そうそう。で、LIVEとかで一緒になっちゃったりとかは…。
Y:でも伊藤はめったに行かないから、会わない。
I:でも最近行ってるよ。昨日も割礼行ったし。

─最近感動したことは?

Y&I:無い……
Y:ルースターズの解散LIVEかな。そんで、大江慎也と池畑が出てきた時に感動したから。みんなが大江の声が聞こえない位、大合唱だったからな。
I:俺ねえ、最後に花田がね、1人で歩いてった時。
Y:渋公の最後…
I:そう、渋公でみんなが挨拶しててさ。で、花田が2人だけで立ってて…。良かった、って言うか。
Y:あんまり感動した事ない。感動なんてのは、一生のうちで3回位しかないでしょ。ない。
I:そう?

─漫画や小説や映画などで、最近読んだり見たりしたものは?

Y:感動したよ、そういえば。“アドルフにつぐ”読んで感動したよ。それは1番最近、半月位前。あれはなかなか感動したなあ。

─どう言う所が?

Y:ハッハッハッハッ、やっぱ『アドルフがんばれよ』って所が。
I:ハッハッハッハッ…
Y:いや、でも感動したよ。思い出せないけど。1日でね、4時間位で、5巻一気に全部読んじゃったから、結構感動した。最後の40ページ位の所で、大詰めって所で友達から電話がかかってきちゃって、むっとしたんだけどね。

─(笑)

Y:いや、でも感動したよ。
I:わりとすぐ感動する方なんだけど、感動っつーか、『いいな』って言うか…。それは、物見たりとか何でもそう。
Y:なるほどね。映画何見たかなあ、1番最後に見た映画はなんだろう…。
I:全然進まないね、我々。5年に1回しか映画見ないからね。
Y:他に何見たかなあ…、“SID&NANCY”見たか。あれがまた、John Lydonが似てなくて、大笑いしちゃってね。まあ、後半は良くて、前半は大笑いで。

─大原さんは?

O:THE QUREの“IN ORANGE”
I:どう言う映画なの?
O:全部LIVEなの。

─伊藤さんは?

I:小説はね…。あんまり本とか読む方じゃないからなあ…。
Y:俺、半年前に“69”(村上龍)読んだかなあ。あれ読んで面白かったなあ。その前だと…
I:高校の現国の教科書(笑)。
Y:違うよ、もう3年位前に大学1年の時、大江健三郎があって、高2の時に“悪魔の飽食”とかで、中2頃になると、眉村卓とか言って…(笑)。
I:もっと前だと“モチモチの木”とかさあ。

(一同笑)

Y:もっと前だと“いやいやえん”。

(一同爆笑)

Y:それ位になっちゃうね。読まないんだよね。哲学科とか言ってますけど、全然本読まないから、申しわけなくて(笑)。
I:山口瞳の書いた本は結構読むから、まあ、それは感動と言うか…

─いや、別に感動とかそう言うのじゃなくて…。

I:『いいな』、って。

─緊張するとどうなっちゃいますか?

Y:わりとするねえ…。自分のバンドの時はあんまりウロウロしたりしない。

─人のバンドだとウロウロするんですか?

Y:人の時はあんまり緊張しないけどね。そん時は、直前まで人と話してたりするけど。人の弦を張り替えたりして、怒られたり(笑)。自分のバンドだと気の入れようが全然違っちゃうなあ。自分のバンドはあんまり動かないようにしている。いつも、なるべく追いつめてるとかしている。だからね、遅刻もその一貫って言うか…
I:それ、言い訳だよ。

─(笑)

Y:自分を追いつめるようにしている。遅刻は…
I:言い訳でしょ?
Y:ただ、単にルーズなわけで…。

─そういえば、1年間でなんかお客が増えましたね。去年も3/21に屋根裏でEFFECTとかとやった…

I:ああ、あったねえ。あの時は(客が)ステージを遠巻きに取り囲んでて…

─みんな座って見てるの。私たちも結構遠巻きにして見てたもん。壁に寄りかかったりして。

Y:あれじゃ、前に来るに来られないよねえ。

─この間の3/21は何か凄かったですよ。人がいっぱいで。

Y:良かった?本当?
I:そのうち飽きるよ。どれも、一緒だから。割礼なんて、ちょっとずつ違うんじゃないの?

─いや、DIPも少しずつ違いますよ。
(『音楽では何に影響を受けましたか?』と言う質問だったのですが、途中でテープが切れてしまって、途中からになってしまいました)
I:いや、“NEW YORK”(LOU REEDのNEW ALBUM)は良かったですよ。だからね、LOU REEDがあれば、あとはもういいんです。そんなにたくさん聴きたいのもないし。
Y:俺はまだ“NEW YORK”聴いてない。“BLUEMASK”を越えた?
I:でも“BLUEMASK”は好きだけど。何か今回ROCK'N' ROLLみたいで…。
Y:LOU REED良い?
I:あの声があれば、俺は別に…。

─ほう…。山路さんは?

Y:ROBERT QUIN(RICHARD HELL&THE VOIDOIDSのG)は好きなギタリストの1人ですから。
I:でもさあ、山路はあんまり新しいもの聴かないよね。
Y:新しいバンドでしょ、…レコードでしょ?最近聴く機会がないの。前は高円寺にパラレルハウス(レンタルレコード屋)って所に友達がバイトしてて、100枚以上借りたと思うんだけど。で、2〜3年前位は色々なバンドを聴く機会があったんだけど。
I:じゃあお前は今聴く機会があったら聴くか?
Y:あったらね。

─TELEVISIONとかは?

Y:TELEVISION?聴いてるよ。新しくないけど、RICHARD HELLがBASSやってた頃とかね。その位しか新しいの聴いてないよねぇ。

(吉祥寺デニーズにて)