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weekly short short March 2002
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3月もまとめてドンッ!
とうとう大学を卒業することになった。浪人し、留年するという長きに渡るモラトリアムを終え、ようやく社会の奔流へと漕ぎ出でるとこになったのだ。なんてな大げさなことは微塵も思っていなくて、就職はアルバイト感覚だったりする。ってか、ぶっちゃけ変わらんでしょ。
卒業式は武道館で行われた。卒業式に武道館を使う大学は多いと思う。うちの場合は特に、武道館まで歩いて行けるくらいだから、武道館を使わないという選択肢がありえない。
卒業式当日、同じく卒業することになっている時間にルーズな我らがDonelsメンバーは、早めに集まることにしていた。余裕を持って間に合う時間に集合時間を決めておいたのだ。
当日はDが最初に到着していた。その後、あっきーにパゴさんにと、ここまでは集合時間くらいには着いた。余裕を持って間に合う時間である。
が、しかし、ヤモトが来ない。とにかく電話をしてみる。
「ヤモト、いまどこにいる?」
「いや、東京駅…」
説明しておくと、東京駅から武道館までは結構時間が掛かるのだ。武道館の最寄り駅は九段下駅。ここは地下鉄しかない。JRの最寄り駅は飯田橋。飯田橋から歩いて10分以上掛かる。しかも、東京駅から飯田橋までは乗換えが一回あって、結構時間が掛かる。
まあ、そんな説明はどうでもよくて、とにかく、結構時間が掛かるのだ。
「どうすんの。間に合わないよ」
「ま、待っとって…」
その一言で、ボクらは延々とヤモトを待つことになった。
卒業式の会場には、ある時間を過ぎると入れないことになっていた。たとえ、それが卒業生だとしてもだ。そうなると、ボクらはあせるべきなのだろう。しかし、そういった空気はまるでない。Dはだるそうにタバコを吸っている。
「嫌がらせのようにヤモトに電話しようぜ」
あっきーはそう言った。
「ヤモト、いまどこ?」
「あ、まだ、御茶ノみ、」
プチッ、と微妙な途中加減でこちらから電話を切ってみたりして遊んでみた。
「ヤモト、いまどこ?」
「あんなあ、駅降りて向かってる。いま、なんか走ってるんやけど、ええと、警察病院が、」
プチッ。
ヤモトが到着した頃は、武道館に入れる限界ぎりぎりの時間であった。しかし、座る席がなかったので、結局父兄の席に座ることとなった。息子や娘の卒業の晴れ舞台を見に来た父兄と共に式の様子を見守ることとなった。
卒業式への参加意識ゼロ。
(2002/05/18)
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