第2話
6月13日 昼
先生「・・・・・で、このXをこれにかけて・・・。
じゃぁ、次の問題はぁ〜・・・二宮!!」
「・・・・・・・・・・・・」
相葉「おい!!ニノ・・・?ニノ!!」
「ん?え?っえ!?」
先生「二宮〜、お前やる気無いだろ?先生は悲しいぞ・・・。
まぁいいや、ここんとこテスト出すぞ!二宮は復習しとくようにな!」
ニノ 「え!?っあ、はい・・・」
キーンコーンカーンコーン キーンコーン・・・
何も頭に入ってこない。ただ、回っているのは『さき』それだけ。
ニノ 「これじゃぁ、前よりおかしくなってるよ・・・」
相葉「お〜い?お前今日何ボケボケしてんの?何かあった?」
(やっぱお前は俺のこと何でも分かるのな?)
相葉「・・・っちょ!何で無表情!?やっぱおかしいって!学校来る時スリッパ
履いて出てくるし、お前の母さん呆れてたぞ!授業中だって上の空だし。
今日のニノは一段と変だよ・・・。何か悩み事でもあるんだろ?相談くらいしろよ!
俺達親友だろ!!」
横を見ると、さっきまでいた親友の姿がなかった。
「って、ニノいないし・・・。どこ行ったんだよ〜?もう、俺馬鹿みたいだし・・・」
そう言って寝転がると、草の匂いと、青い空がめいいっぱい広がっていた。
ニノ 「はぁ〜。もうなんか眠くなってきた、マジ・・・」
屋上ではいつもは遠い空が近く見えてきて。今は梅雨のくせに
妙に晴れていて暖かかった。
だからなのか、俺は何時の間にか眠ってしまっていた。
そして、小さい頃の夢を見た。とても懐かしく、今ではもう忘れてしまっていた頃の。
和也「お母さんぁ〜ん、本読んで〜!!」
母 「ハイハ〜イ!またこの本?和くんはこの本が好きなのね〜??」
和也「うん!!大好きだよ!すっごく!!」
『White Dream』その本は俺が子供の頃大好きだった絵本。
今では、内容は愚か、題名さえも忘れてしまっていた。
全てが懐かしかった。その絵本、本を読む母さん、それを聞く幼い自分。
和也「早く読んでよ〜〜〜!!」
表紙をめくる時間も待てない子供の頃の自分。
いつしか、その子供と同じ気分になっている自分に気づく。
そして、母さんは微笑みながら読み始めた。
「『White Dream』 ―ここは何もかもが白くて、悩みなんか一つもない世界。
人々はそこを白い夢*WhiteDream*と呼んでいます。
昔から、『悩んだら『WhiteDream』に行きなさい』と言われています。
うさ太くんもその一人・・・
うさママ「うさ太〜、何してるの〜??起きなさい!!」
うさ太 「わかってるよ〜・・・」
★
コンコン!!パカッ・・・ジュ――――
うさ太「ママ〜、ボク最近真っ白な夢見るんだぁ〜。」
ママ 「あらやだ、うさ太ったら何か悩みがあるのね?」
うさ太「え!?何で分かったの〜??」
すると、横でニンジンをぱくついていたパパが言います。
パパ 「ん?あのな、ずっと昔から、悩んでる子は真っ白な夢を
見るって言うんだよ。『WhiteDream』って言う夢だよ。
うさ太はそれを見たんだよ。」
うさ太 「ふ〜〜〜ん。すっごいね!パパは物知りだぁ。」
ママ 「夢が終わると悩みが消えるのよ〜。不思議ね〜??」
「っあ、学校に行かないと!」うさ太は急ぎすぎて・・・
2人 「あぁ〜〜〜〜〜!!うさ太〜、スリッパァ〜!!」
★
先生 「・・・・・じゃぁ、くま太くん、2×8=?」
くま太 「えっと〜?16です!!」
先生 「ハイ!そうですね〜!次、うさ太くん、7×9=?」
「・・・・・・・」
くま太 「おい!!うさ太??」
「ん?えっ!何!?」
みんな 「あははははは〜」
先生 「こらこら、うさ太くん・・・・・。」
何でだろ?『夢』の中の人が・・・
★
トントン、トントン・・・
「お前やっぱここにいたのかよ!!起きろよ!!
次、みんなが大好きオ○○ンの英語だよ〜・・・vv」
「ふぇ〜〜〜??うさ太はぁ〜??」
相葉 「え?お前寝ぼけてんの?・・・とにかく、掃除まで休ませてやった
のにまだこれかよ!!ほら、ボケてないで早く行くぞ!!」
ニノ 「っあ、あぁ〜、うん。」
・ ・ ・ 同 じ ? 俺 は う さ 太 ? じ ゃ ぁ 結 末 は ・ ・ ・ ?
確かあの本は・・・あの子にあげたんだ!!
でも、引っ越しちゃって・・・。
キ―ンコーンカーンコーン、 キ―ンコーン・・・
ニノ 「っあ、あっぶね〜!!」
<つづく>
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小説にモドル