■□■□■□■□■□
タイトル★*White Dream*

主演★二宮和也
書いた人★まさ
■□■□■□■□■□


第3話

   6月14日 朝

ニノ「母さん?『WhiteDream』って何だと思う?」

母 「ん?突然何言い出すかと思ったら、それって、昔和也が
   だぁ〜いすきだった絵本の名前でしょ?懐かしい〜!
   あの本ちょっと大人っぽい話しだったのに、何で和也はこの本
   好きなんだろう??って思ってたから、よく覚えてるわよ?何で?」
ニノ「っあ、別に何でもないけど・・・。その絵本どこにあるのかなぁ〜?何て」
母 「あぁ〜、絵本?確かぁ〜・・・お隣にいた・・・そう!悠太くんに貸して、
   そのまま引っ越しちゃったから、戻って来てないんじゃない?で、何で?」
ニノ「え?なんか結末忘れちゃってさ、気になっちゃって!悠太ん家って何処
   行ったんだっけ?・・・っあ、別に取り返しに行くとかそういうんじゃないから」
母 「う〜ん、福ださん家は・・・ごめん!忘れちゃったぁ〜!そうそう、でもね、
   悠太くんの上にお姉ちゃんいたでしょ?和也の3つ下の。まきちゃん?
   あき?あれ?何だったっけ??・・・えっと・・・」

ニノ「・・・・・さ・・・き・・・・・」

   何だか不意にでたその名前。俺は、知らないうちに呼んでいた。

母 「っあ!そうそう、さきちゃんよ〜!!良く覚えてたわね〜、感心!」
   そのさきちゃんがね、○×女学園にいるんだって!すごいわよね〜!」
   
   明るく話す母さんの横で、俺の頭は真っ白になっていた。
   『さき』と『さきちゃん』・・・まだ同じと決まったわけじゃないけど、
   あの絵本は彼女のお気に入りで、本はまだ彼女の元にあって・・・
   思えば『夢』に出てくる人は、なんだか彼女に似ている気がする。
                   
                    何で?

   すごく胸が苦しくなって、気づいたら・・・
   朝食も途中のまま、学校に向かっていた・・・


                   *


   ガ ラ ガ ラ ガ ラ ー   ドン ・ ・ ・
   
   「はぁ、はぁ、はぁ〜・・・」
  
   誰もいない教室。少し蒸し暑い。席について眼を閉じる。
    
   絵本 悠太 俺 そして さき。 色々思い出す。
   
   楽しかった時 ケンカした時 イタズラした時・・・ 
   
            引っ越しの時・・・

   「・・・やっぱり似てる?○×女学院か・・・。歩いて20分かな?
    とりあえず行くかなぁ〜・・・」

   バタバタバタ〜〜〜・・・ガラー・・・

   「ニノ!先に行くなら連絡ぐらいしろって・・・!ん?分かった?」

   「 ・ ・ ・ ・ ・ 」
   
   「分かりましたか?二宮和也くん!!」

   「・・・なぁ、相葉?今日帰り付き合ってくんない?暇だったら」
   「え?別に良いけど、何処行くの??」
   
   「・・・歩いて20分の所」

                    *

   「はぁ〜〜〜〜」
   大きくため息をついて寝転がると、昨日と同じ空が広がっている。
   「何のために行くんだろ・・・??」
   『結末』?『本を取り返しに』?『さき』を求めて?

             ワ カ ラ ナ イ 

        でも      たぶん     『自分のため』

   しばらくすると、今まで澄みきっていた青空から水玉が落ちてきた。
   「つめてぇ――・・・やっぱ、梅雨なんだよなぁ〜」
   でも、その後に広がる世界は空からのプレゼントで生き生きしている。
   それを見ている人間も。 ジメジメしてても、本当はいい季節??  
      たとえ嫌いだって言ったとしても、本気で嫌いになんてなれない。
   それは、『17』という日が俺を迎えてくれたから。

                    *

    放課後

    ガヤ ガヤ ガヤ ガヤ ・ ・ ・ 

ニノ 「・・・相葉、行くぞ」
    終礼が終わると、友達と話していた親友に声をかける。
    
   「あははは〜>< ん?っあ、あ、あぁ〜、うん分かった!」 

   俺は、少し怖かったけど、すごく行きたかった。
   歩いて20分の場所へ。

                    * 


   少しの期待と、大きな不安を交差させながら学校を出る
 
   少しだけ雨が降っている

   しばらくだまったまま歩き続ける

   いきなり 「どうしたの?」 声がした。

   「・・・何でもないから。お前は、気にしないで俺に付いて来て
    くれればそれでいいの!!」
   
   「ん、分かった。・・・今日のニノはすっごい変だ。」

   自分が 『変』 ってことは、朝からずっと分かっていた。
   あまりにもそれが当てはまりすぎて、少し怒った感じで歩いた。


                     *


    15分後・・・
   「あ〜、もしかして、お前の行きたい所って○×女学園?」

   顔を上げると、道路の向こう側に○×女学園があった。
   「 ・ ・ ・ 」
   ちょうど下校時間らしく、たくさんの生徒が校門から出てきた。

   「おぉ〜!いっぱいいるよ〜!っあ!あの子すっごい綺麗!!」

   そこへ眼をやると、見慣れた顔・・・懐かしい顔・・・
   そう・・・『さき』の顔があった。

   「・・・・・さ・・・き・・・・・?」
   夢で感じた鼓動、同じ顔、同じ声。
   俺は夢中で姿を眼で追った。
   気づくと回りの音なんか全然聞こえなくなっていて、
   親友の慌てた声なんて耳に入っていなかった・・・

   「・・・さき!」
  
   何処からか名前を呼ばれて、
   キョロキョロしている彼女が見えた。
 
   その瞬間 ・ ・ ・ 
  

   「ニノ!危ない!!」

  
   
   「え?」

   

    キィ――――!!


   
    ドンッ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 


    何故だか、彼女と眼が合ったような気がした。



                        <つづく>



小説にモドル