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タイトル★笑顔を見せて

主演★桜井翔
書いた人★桜井
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夏の嵐の日・・・。君は雨と泥にまみれて帰ってきた。
その日から君の笑顔は消えた・・・・。

「敦美、早く学校行こう!」
「・・・・」
俺は桜井翔。彼女は如月敦美。俺の1つ年下の
幼馴染である。
「敦美ー、今日は部活ないからな。帰りも一緒に帰ろっか」
「・・・・」
敦美はあの嵐の日以来、俺とじゃべらなくなった。
誰の前でも笑わなくなった・・・。というより
感情を出さなくなった。俺の大好きな敦美の笑顔・・・・。
いつになったら見れる日がくるのだろう?
いつになったら前のようにいっぱい話ができるだろう?
俺はあの嵐の日以来、こうして毎日敦美に
話し掛けては返ってこない返事に耳を傾ける。
「そんじゃあ、放課後。ここで待ってるからなっ!」
「・・・・」
敦美はフラフラと自分の教室に入って行った。
「ふ〜・・・。もうすぐ1年か・・・」
こんな生活が続いてもうすぐ1年が経つ。
「よく続くね。」
「・・・二宮・・・」
こいつは俺の親友でクラスメートで何かと頼りになる存在だ。
こいつは全ての理由を知ってる。
「敦美ちゃん、まだあんな調子?」
「・・・。あいつのおばさんに聞いた話じゃ、
最近はメシもろくに食ってないって・・・」
「そっか・・・。ねぇ、原因ってわかんないの?」
「わかんないんだ・・・。敦美は何も話してくれないし、 ただ、しゃべらなくなった日に・・・・」
「何?」
「制服がボロボロになってたんだ・・・。敦美はまだ
中学生だったけど、制服が引きちぎれたり、泥まみれになってたり・・・」
「・・・・俺、少し調べてみよっか?」
「え?」
「俺の情報網を甘くみんなよ?任しとけ☆
できることはやってみっからさ♪翔までしけた顔してんなよ?」
「・・・うん。サンキュ・・・」
「今日、一緒に帰るんだろ?俺も一緒にいい?」
「オッケ」
二宮にはホント、感謝してる。俺が敦美のことで落ち込んでるとき励ましてくれるし、
最近敦美の変化がないことにイライラしている俺を見かねて、
調べるって言ってくれたんだと思う。
「・・・俺がしっかりしなくてどーすんだ・・・」
最近は敦美のおばさんも元気がなくなってきてる。
俺が頑張らなくちゃ・・・。

―放課後―

「あー、敦美?!ごめんなぁ、俺のが遅くなっちゃってな。
今日は二宮もいるけどいいよな?」
「敦美ちゃん、コンニチワ☆」
「・・・・」
「・・・さ、行こうか。今日は敦美の好きだったあっこの
ケーキショップに寄って帰ろうか?
「あ、俺も行きたい〜♪」
「よし、決定っ!!」
こうすれば気分が落ち着くかと思った。何度か敦美の好きな場所に行っている。
―いらっしゃいませ―
「敦美ちゃん、何にする?」
「好きなの食っていいぞ?俺のオゴリだかんな」
「まぁじでぇ?んじゃ、俺も〜♪」
「おいっ」
「・・・・」
カランカラン―いらっしゃいませ―
「・・・・!!」
「どれにしよっかなぁ〜♪・・・敦美・・・?」
「ぁ・・・・ぁ・・・・・」
敦美は真っ青になっていた。一点を見つめたまま・・・
「敦美・・・?どうしたんだよ・・・?」
「翔!敦美ちゃん・・・あの人見てる・・・?」
「え・・・?」
そこには不良っぽい少年が2、3人カウンターに座ってメニューを見てた。
「敦美・・?あの人たち知ってるのか?」
「ぃ・・・・いやぁぁぁぁっっ!」
「敦美?!」
「敦美ちゃん?!」
「いやぁっ!」
「落ち着けよっ!」 ―ガシャンっー
コップが割れた瞬間敦美はフッと意識がなくなったように
その場に倒れた・・・・。
                                つづく

モドル