俺は今、アイドルやってるごくごく普通の高校生。
ごく普通でもないか。(笑)
でも、最近仕事が忙しくて学校もろくに行ってない。
俺には、彼女がいた。
その子の名前は、上田智衣。
智衣は、歳は離れてるけどしっかり物で可愛い!
まさに、俺のタイプだった。
智衣には俺が告った。
それは、俺がまだアイドルになってすぐの時だった。
俺はいつものように高校に通っていた。
智衣は中学だったけど、俺が通ってる高校のすぐ隣だった。
俺達はいつも一緒に学校に行っていた。
智衣:「おはよう!和也!」
和也:「おはよう!じゃ、行こっか!」
智衣:「うん!」
そんな会話はいつものことだ。
学校は別々だけど、昼休みになると会いに行くのが俺達の生活!
智衣:「じゃ、昼休みにここで待ってるね☆」
和也:「おぅ!じゃあな!」
智衣:「じゃあね!」
俺は、智衣とは大の仲良しだ。
でも、最近その気持ちが好きという気持ちに変わろうとしているのが、
自分でもよく分かった。
昼休みまでなかなか勉強に集中できなくて、いつも先生から怒られてる。
俺にとって、智衣と会う事はすごく楽しみだった。
待ち遠しかった。。。。
〜〜〜〜〜〜 昼休み 〜〜〜〜〜〜
キーンコーン(かねの音)
和也:「あ!昼休みだ!智衣に会いに行こう☆」
そう。やっと来た!
俺が待ちに待ってた昼休み!
智衣に早く会いたい。
俺は、智衣を待たせないように走って行った。
その時はまだ智衣は来てなかった。
もう少し待ってよう。
そのとき、向こうから1人の女の子が走ってくるのが見えた。
智衣だ!!
和也:「智衣〜〜〜!!!」
俺はノドがさけそうなくらい大きな声で智衣を呼んだ。
智衣:「和也〜!ごめん!待った??」
和也:「全然!大丈夫!(智衣のためなら何時間でも待ってられるよ!)」
智衣:「今日さ、私の班、給食当番でさ〜。ほんと参っちゃうよ〜。(笑)」
和也:「(智衣、そんな笑顔で見つめるなよ〜。俺、目のやり場に困るよ〜。)」
智衣:「ねぇ、今から学校抜け出しちゃおうか?」
和也:「え?」
智衣:「ダメ?」
和也:「(そんな瞳で見つめられたらダメって言えないじゃん)いいよ!」
智衣:「本当に?じゃあ、今から行こうよ!」
和也:「おぅ!どこ行く?」
智衣:「じゃあ、お買い物したいな〜。」
和也:「いいよ!」
俺は、智衣と2人で学校を抜け出し、智衣が行きたいところに連れて行った。
そのとき、俺はふと気付いた。
智衣のことが好きなんだ。俺は・・・。
そのとき、智衣は洋服を選んでいた。
よし、告白しよう!
智衣:「ねぇねぇ!これ私に似合うと思わない?」
和也:「すごく似合う!やっぱ智衣は何でも似合うね☆」
智衣:「もう、和也ったら〜!(笑)」
和也:「ははははは!(笑)」
俺は智衣とこうしている時が一番幸せだ。
智衣と同じ空気を吸ってる。
同じ場所に居る。
同じように笑ってる。
そのすべてが俺には特別だった。
ただ、智衣と一緒に居るだけで嬉しかった。
智衣:「じゃあ、これ買う!」
和也:「いいよ!じゃあ、俺が買ってあげる!」
智衣:「いいの?じゃあ、お金は後で返すね。」
和也:「いいよ!俺のおごりだから!」
智衣:「ホントに?ありがと!」
和也:「どういたまして!」
智衣:「はははは!(爆笑)」
俺は智衣の笑顔で癒されてた。
よし、そろそろ告白しよう。
俺は智衣に告白する事を決心した。
俺達は買い物が終わったらカフェに行った。
智衣:「ありがとね!和也ホントに優しいんだから☆」
和也:「いいよ!俺のおごり!」
智衣:「うん!」
和也:「あのさ、智衣に話があるんだけど聞いてくれる?」
智衣:「うん!何?」
和也:「ほら、俺達って友達じゃない?」
智衣:「そうだね。」
和也:「そこでなんだけど、俺、お前のこと好きになったみたいなんだ。」
智衣:「え?」
和也:「だから・・・、俺と付き合ってください!!」
智衣:「・・・・・・。(泣)」
和也:「え?何で泣くの?俺、なんかひどい事言った?」
智衣:「ううん。嬉しいの。私も、和也のこと好きだったから・・・。」
和也:「ほんと?」
智衣:「うん!」
和也:「じゃあ、今日から恋人だね!」
智衣:「うん!」
俺達は、次の日も一緒に遊んだ。
そのとき、俺は誓った。
“智衣をどんなことがあっても見捨てない。
そして、ずっと一緒に居る。”
そして、その次の日も一緒に遊んだ!
楽しい毎日が続いた。
俺は、このまま楽しい日々が続くと思ってた。
でも、現実は甘くなかった。
まさか、智衣と遊べなくなる日が刻々と近づいているなんて誰も思ってなかっただろう。
俺は智衣を家まで送っていった。
その日も智衣はいつものように笑顔で家に入っていった。
俺も、智衣の家の前で笑顔で手を振った。
次の日もいつものように俺は学校へ行くために智衣を待っていた。
でも、あいつは来なかった・・・。
何分たっても、何時間経っても来なかった。
俺は、風でも引いたのかと思い智衣の家に電話してみた。
その電話には智衣のお母さんが出た。
母:「もしもし。上田です。」
和也:「もしもし?あの、智衣さんとお付き合いさせていただいてます、二宮です。」
母:「あ〜、二宮くんですか?智衣からいつも話は聞いてますよ。」
和也:「あ、そうですか?あの、智衣さんは今日は学校、休むんですか?」
母:「・・・・・。(泣)」
その話をしたとき智衣のお母さんは泣き出した。
俺にはさっぱり訳がわからなかった。
和也:「あの、どうしたんですか?」
母:「あの子、もう、いなくなっちゃうかもしれないんです・・・。」
和也:「え?何言ってるんですか?だって、昨日まであんなに楽しそうに遊んでたんですよ?」
母:「二宮君は知ってると思いますけど、あの子、
生まれた時から心臓の持病を持ってるんです。」
和也:「え?智衣がですか?」
母:「聞かされてなかったんですね。あの夜、二宮君が家まであの子を送ってくれたでしょ?
それから、数分たったとき、突然あの子が倒れて。病院に行ったら。。。。」
和也:「病院に行ったら?どうしたんですか?」
母:「もう、長くてあと1日だって・・・。」
和也:「え?どうして・・・」
母:「あの子、前も心臓で何回か倒れたことがあったんですよ。でもあの子、
大丈夫だって言い切っちゃって。」
和也:「それで・・・。」
母:「もう、私はなにも出来ない。あの子には・・・。(泣)」
和也:「そんな事ないです!お母さんは、智衣さんの病気が治るのを祈っていてください。」
そして、俺は電話を切った。
あいつ、俺に心配かけないように必死で隠してたんだ。
持病の事。。。。
俺はあまりのショックで電話を落としてしまった。
そして、その場にしゃがみこみ力いっぱい泣いた。
俺は人の視線など気にはしなかった。
ただ、その時の俺には泣く事しか出来なかった。
でも、そのとき俺は気付いた。
俺は、少しでも、智衣の近くにいてやんなきゃ。
俺は智衣のお母さんに聞いて智衣の病院を教えてもらった。
俺は必死で走った。
俺といる時間が少しでも長くなるように。
そして、智衣が入院している病院についた。
そして、智衣がいる病室に入った。
そこにはいつもの笑顔の智衣がいた。
智衣:「和也・・・。」
和也:「智衣・・・、お前、なんで俺に持病の事言わなかったんだよ。」
智衣:「言えないよ。。。」
和也:「なんで?」
智衣:「だって、心配かけたくなかったから・・・。」
和也:「智衣・・・。だからってお前、こんなになるまで・・・。(泣)」
智衣:「泣かないで。お願い。私まで悲しくなっちゃうじゃん。」
和也:「ごめん。そうだよな。」
智衣:「ねぇ、お願いがあるんだけど。」
和也:「なに?」
智衣:「私、もう一回あのカフェに行きたい!」
和也:「え?」
智衣:「私にとって、あそこは思い出の場所だから。」
和也:「わかった。行こっ!」
智衣:「やった!」
智衣はいつもとかわらない元気だった。
まさか、もうすぐ死を迎えるなんてあの笑顔を見たら想像も出来なかった。
智衣は、最後の1日を思いっきり楽しみ、時間になって病院に帰った。
智衣:「あ〜、楽しかった♪」
和也:「そうだな!」
智衣:「また行こうね!」
智衣は無理して“死”と言う言葉を避けている。
そして智衣は続けるようにこう言った。
智衣:「ずっと一緒だよね・・・。」
和也:「何言ってんだよ!あたりまえだろ?ずっと一緒だよ☆」
智衣:「私・・・、私、死ぬの怖いよ!!(泣)」
和也:「智衣・・・・」
智衣はそのとき初めて口にした“死”という言葉を。
俺は、抱きつく智衣をきつく抱きしめた。
もう、絶対に死なせない。
でも、その思いはむなしくも崩れた。
智衣は俺に抱きついたままこう言った。
智衣:「ずっと側にいて・・・。」
それが智衣の最後の言葉だった・・・。
俺は智衣が俺に抱きついていた手の力がだんだん抜けてくるのを感じた。
そして、俺だけの力で智衣を支えていた。
俺は優しく智衣の顔にKISSをした。
最初で最後のKISS。
そのときは、もうすでに智衣の顔は冷たくなっていた。。。。
和也:「嫌だよ。もう一度笑顔を見せろよ!俺を残していくなよ。俺、
1人でどうしていけばいいんだよ!なぁ、智衣!教えてくれよ・・・。(泣)」
俺は、だんだん冷たくなっていく智衣に必死に声をかけて話した。
でも、もう智衣と一緒に笑いあうことはなかった。
同じ空気も、ましてや会話さえも交わすことはなかった。
でも、今は俺も、人気が出てきてファンの子が俺の支えになっている。
でも、一番は智衣、お前はいつも俺の心のなにいるんだよな。
いつも一緒だよな!
ずっと・・・・、このまま・・・・。
俺の側にいてくれよ!
−END−
モドル