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■06.望遠鏡の向こう側で
 作詞:hal/作曲・編曲:関淳二郎
 (from 2nd Mini Album "all kinds of crayon")

 1997年11月にリリースされた2nd Mini Album「all kinds of crayon」のM-6に収録されている楽曲。ファンの間でも人気の高い曲となっている。なおそのミニアルバムでの作詞は、すべてhal自身が手がけている。

夏の日のドライブ。
助手席から見る景色、暗くなっていく空の色、太陽と月の光の違い。
思い出は車に乗る度、懐かしく、愛しく思います。
いつかはそれを運転席で感じ取ってみたいです。
「all kinds of cyrayon」フライヤーの本人コメントより

(2nd Mini Album「all kinds of cyrayon」での作詞について)
「私は、空想するみたいにして詞を書くことができないんです。別に熱いメッセージってわけじゃないにしても、自分の思っていることをそのまま書くようにしてて…。でも自分で作詞することによって、今までよりもみんなに伝わるものが大きいはずだし、歌にも説得力が出てきたと思う。それは実際にレコーディングしてみて、すごくよくわかった。なんか自分の体の中から歌が溢れ出てくるような感じがして、すごいなぁ〜! って」
HMV the music master [ISSUE 62] (HMVジャパン)


■07.color as beginning
 作詞:hal/作曲・編曲:大橋伸行
 (from 3rd Single "color as beginning")

 1997年9月にリリースされた3rd Single。1997年10月リリースの2nd Mini Album「all kinds of crayon」からの先行シングルであり、同アルバムのM-7にも収録されている。シングルとしては初のhal自身による作詞となっている。大橋伸行(pate)の曲に、森竜彦をエンジニアに迎え、バックバンドにはニール&イライザやYoshieを配しており、渋谷系のエッセンスを散りばめたサウンドアプローチが垣間見える仕上がりとなっている。

(3rdシングル「color as beginning」について)
「詞作りは難しかったです。曲を聴いてその曲の雰囲気で書くんですけど、今回は“夏の終わり”をテーマにしようと最初から決めてたんで、それらしい言葉とかを探してくるのがたいへんでした。空想の中でものを書くのが苦手なので、夏の思い出とかを出していったら、夏のことがからっぽになっちゃいました(笑)。でも私の思い出がいっぱい詰まってるので、いい詞ができたと思ってます」
CD HITS! [Vol.5] (学習研究社)

「はじまりは色」という意味のタイトルです。
物事には全てそれにあったカラーがあるような気がします。
例えば別れや切なさがブルーであるように。しかしそれは、人によって異なってくるものです。
子供の頃、日が沈むまで遊んで次の日の約束をした。明日が来る前最後に目にする色は夕焼け空の深いオレンジ。
「はじまり」とは「おしまい」と交互に行き交う言葉。私にとってのはじまりの色は、昔見た景色や空の色を思い出すような、そんなオレンジです。
「all kinds of cyrayon」フライヤーの本人コメントより


■08.ラブレター
 作詞・作曲:渡辺慎/編曲:高野勲
 (from 2nd Album "ラブレター")

 1998年3月にリリースされた2nd Albumのオープニングナンバーでもありタイトルチューンでもある。ホディランのワタナベイビーからの提供曲となっており、実際にワタナベイビーの元に送られてきたファンレターをテーマにして作られている。
 これ以降もhalとワタナベイビーの関係は続き、一緒にライブを行なったり、ベイビーの音源に参加したり、後に再び楽曲提供をしてもらったりと、親交は続いていくことになる。

「渡辺(慎)くん(ワタナベイビー)が自分のところに実際に来たファンレターをモチーフに書いてくれたんですけど、その内容が本当に心のこもったラブレターという感じだったんです。それで、アルバムのタイトルは何にしようと思った時に、今の自分を一生懸命に出したアルバムなので、自分のことを本当に好きな人たちに聴いてもらいたいし、それだけ愛情も入ってる。だから“これがみんなへのhalからのラブレターだよ”っていうのと、手紙だから返事(意見や感想)も欲しいなっていう意味でアルバムのタイトルにしました。このアルバムは自分でも本当に好きで、halじゃなくても上坂晴子(本名)としても、すごく好きなんですよ(笑)」
MUSIC-GUIDE [1998年4月号] (ミュージックガイド社)

「最初は彼(ワタナベイビー)が『ファンレター』というタイトルをつけてた。でも自分が大好きな人に一生懸命書いた手紙だし、だからこそちゃんと見てほしいって気持ちってあるじゃないですか。それでタイトルを『ラブレター』に変えたいという話をして…」
CDでーた [1998年4月5日号] (角川書店)

「ファンレターなのに、まるで彼女のような内容が、すごくベイビーっぽかった。『仕事から帰ったら必ずうがいして』なんてファンレター、私はもらったことないから、すごくうらやましい」
FLYER [1998年4月号 No.25] (PARCO・WAVE)

(自身のラブレターの思い出話について)
「小学校6年生のバレンタインデーにチョコといっしょにあげたことがある。それ1回だけです。え? これから……? 書かないかもしれないなあ、ラブレターは。たとえば、旅行に行ってそこから手紙を出すとかはあるかもしれないけど、ラブレターは書かないと思う。自分から告白するの……苦手なんですよ」
Pee Wee [1998年5月号 No.111] (ソニー・マガジンズ)

「いい曲でしょ? これはホフディランのワタナベイビーさんがファンからの手紙を読みながら書いてくれたの。自分のための一生懸命書いてくれたんだって思うとすっごいうれしいよね。私も小学校のときラブレター渡したことあるよ。バレンタインのチョコと一緒に“交換日記してください”って書いてあげたんだけど、“オマエなんか嫌いだっ”、バーンって投げられて。それ以来バレンタインのチョコあげてない(笑)」
JUNON [1998年5月号] (主婦と生活社)

ホフディランのシンワタナベイビーくんが自分のファンレターをもとに作ってくれた曲です。「仕事から帰ったら必ずうがいして」というフレーズが嬉しくてドキッとしますよね。私もいつかこんなファンレターをもらえたらいいな。
「ラブレター」フライヤーの本人コメントより


■09.もう青い鳥は飛ばない (Album Version)
 作詞・作曲:丸木戸定男/編曲:高野勲
 (from 4th Single "もう青い鳥は飛ばない")

 丸木戸定男なる人物による楽曲提供作品。この人物ついては、発売当時のどの資料およびhal本人の発言から、現在に至るまでいまだに明確な回答は出されていない。限りなく答えに近いものは、当時のアルバム「ラブレター」リリース時のフライヤーにおいて「下北系バンド“S”の中心人物である」と記載があるのみ。現在では、サニーデイ・サービス(当時)の曽我部恵一が丸木戸定男であるとの解釈が一般的となっている。
 曽我部氏は他アーティストのプロデュースや楽曲提供などでは本名を使用しているが、なぜhalにだけこのペンネームを使用したのかは、いまだに謎の1つとなっている。ちなみに曽我部氏の長女はハルコと名づけられているが、これについてもhalが関係しているのかどうか不明。
 なおこの曲には、シングルバージョン、シングルに収録されているシークレットトラックバージョン(Tambourine Mix)、アルバムバージョンの3種が存在する。

「私舌ったらずなしゃべり方するんですけど、今までは歌を歌う時は隠してたんですよ。でも今回は迫力も出さなきゃいけないし、投げやりな感じも出さなきゃって思ったから舌ったらずなところをわざと出してみたり、歌い方をいろいろ変えてみたんです。ヴォーカルもいいし、もちろん詞も曲もいい! いいですよ〜」
BARFOUT! [1998年3月号 Vol.31] (ティー・シー・アール・シー)

(PVの中でギターを弾いている件について)
「ビデオの中では一応弾いてたんだけど、途中でコード押さえるのが面倒くさくなって(笑)、適当にやっちゃいました(笑)。だって、コード気になっちゃって歌えないんだもん」

(シングルの「もう青い鳥は飛ばない」のジャケット写真が、少し怖い顔になっている件について)
「実は怖い人なんだよ(笑)。でも、なんかもう飛ばない、って感じでしょ?(笑) なんであんな顔になっちゃったんだろう(笑)」
composite [1998年4月号 Vol.2 No.3] (シナジー幾何学)

(作詞・作曲している「丸木戸定男」について)
「誰でしょう? 誰だと思います? いろんな説があるんですよ」

「「良い楽曲があれば名前なんて関係ない」っていう丸木戸さんのたっての希望で」

「丸木戸さんがレコーディング当日に「ごめんなさい。曲、出来なかった」とか言って、ギター持ってスタジオに来て。「一応作ったから、ここで弾くから。halちゃん、ここで覚えて」って言われて(笑)。デモテープない状況でレコーディングは進んでいったって言う(笑)。すごいでしょ? しかも、寝不足で調子が良くなかったみたいだったんだけど、「おなかすいたから何か食べよう」とか言ったら「僕、カレー!」っていきなりはりきっちゃって(笑)。カレー食べたらいきなり元気になって、はりきって(笑)」
unga! [No.57] (unga)

「デビューの時は私、ひねくれてたから自分の心情を出したくなくて、ずっと気持ちを風景だとか情景描写にして詞を書いてた。でも丸木戸定男さんと出会って『もう青い鳥は飛ばない』を作ったことで考え方が変わったんですよ。やっぱ、歌だなって。いい詞でいいメロディの音も大事だけど、もっと歌を聴かせたいなって思ったのね」
R&R News Maker [1999年6月号 No.129] (ビクターエンタテインメント)

「その詞の世界観には、すごく影響されましたね。いままでは英語の歌詞も歌っていたりしたんですが、この曲で日本語の歌詞に対する意識が覆されました(笑)。それで、日本語とか、言葉自体をすごく大切にするようになりましたね。だから、今回の様な詞には、ほとんど英語を使わずに日本語を大切に使って書いていますし…。作詞(曲も)をしてくれた丸木戸定男さん(ある有名ミュージシャン。さて誰でしょう?)はホントすごい!って思いましたね」
MUSIC-GUIDE [1998年4月号] (ミュージックガイド社)

(以前のスウェディッシュ・ポップから変化した今回のサウンドについて)
「うん。だからこれは変化ではないと思う。中学時代に歌を習ってた時、課題で歌ってたキャロル・キングの曲が大好きだった。そういう自分の中にあるものが今回でまたひとつ出たっていうか。確かに今までは学生だったし、そういう意味での気持ちの変化はあります。今までよりもレコーディングにも深く関われたし。だから“成長”って感じなんです」
HMV the music master [ISSUE 65] (HMVジャパン)

「シンプルでしょ? メッセージソングなんだけど、暑苦しくないようにしました。やる気なーい感じで」

「東京のスタジオで。生楽器、生演奏にこだわってバンドサウンドっぽく作った。今まではほとんどスウェーデンだったから緊張しちゃった。同じアコースティックでもスウェーデンだとふわふわした感じなんだけど、日本だとざっくりした感じ」
CUTiE [1998年3月2日号 No.112] (宝島社)

「『もう青い鳥は飛ばない』を先行シングルにしたのは、今までの私の中でも一番強いメッセージを持った曲だったんで、それがどうみんなに聞かれるかを私自身知りたかったんですよ。ただ、アルバム『ラブレター』を聴いてもらえればわかるように、あの曲だけが今の私の心境を表しているわけではなくて。『ラブレター』に入っている音の全部が、今の私を伝えてくれてるんですよね。ほんと、今の私自身の全部を、このアルバムの中に詰められたと思う」
HMV the music master [ISSUE 67] (HMVジャパン)


■10.19
 作詞・作曲:岸田繁/編曲:hal, Steve Fisk
 (from 3rd Album "二十歳のころ")

くるりの岸田繁提供による楽曲。「19」と書いて「ナインティーン」と読む。1999年5月にリリースされた3rd Album『二十歳のころ』のM-6に収録されている楽曲。当時くるりもhalと同じビクターエンタテインメント所属であり、これ以降親交も続いた。なお1999年4月発表のくるりの1stアルバム「さよならストレンジャー」には、halもスペシャルサンクスでクレジットされている。

「岸田くんは、このアルバム(二十歳のころ)でどういう曲をやろうか? って打ち合わせをしている時に、たまたま「東京」っていうマキシをもらって聴いて、“これはすごい、ぜひお願いしたい”と思って。ちょっと、運命的なものを感じましたね」
CD HITS! [1999年6月号] (学習研究社)

(丸木戸定男やくるり岸田繁の詞と、自分の詞を比べてみて)
「やっぱり男性が女性心理を仮定して描いているから、凄くピュアで私には恥ずかしくて書けないかも。丸木戸さんの詞(アルバム2曲目「二十歳のころ」)は神のように崇めていますし、岸田さんの詞(アルバム6曲目「19」)もなんて純粋で美しいんでしょうと頭が下がります。日本語の美しさを凄く分かっている方々なんでしょうね。だからその2曲のアレンジは出来るだけアコースティックに、余分な装飾は排除してフォーキーな感じで作りました」
FOR THE TOP!! [Vol.2] (新星堂)

(Dragon Ashの降谷健志や、くるりの岸田繁に作家として参加してもらって)
「みんなすばらしい才能の持ち主だと思います。曲だけ書いてもらって詞を私が書いたんじゃ、彼らの世界観が表現できない。だからひとつの作品としてお願いして、それを私がシンガーとして歌うほうが美しいと思う」
"オリコン"ウィーク The Ichiban [1999年6月14日号 Vol.21 No.22] (オリコン)

「今回ね、私の敬愛するソングライターの人たちに同じテーマで詞と曲を書いてもらったんです。そうしたらドラゴンアッシュの降谷君は彼らしく前向きな曲を、くるりの岸田君もヘビイだけど深い曲を、プロデューサーのスティーブも素晴らしい曲を提供してくれた。みんな、きっと同じように感じるところがあるのかなって思いましたね」
R&R News Maker [1999年6月号 No.129] (ビクターエンタテインメント)

[ Part 3 へ続く ]