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優しい光

7th Single
優しい光
Victor Entertainment (INVITATION)
VICL-35049
\1,200(税抜)
1999/04/21
JAN:4988002383030

1.優しい光
2.夢も見なくて
3.Waiting in the Wings

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伊藤英嗣
 感動的だ。これこそ、時代が求めるものなんじゃないか。
 誰の心にも届く“うた”、halは常にそれを追いつづけてきた。10代そこそこの少女が、である。デビュー当時はスウェディッシュ・ポップ・アーティストとの、次に“ネオ東京”派ミュージシャンとのコラボレーションで話題を集めた彼女が、今度はアメリカ・ワシントン州シアトル周辺でのレコーディングを行った。何のつながりもないように見えて、この流れには必然性がある。それは、あくまで本当の“うた”を探す彼女の、魂の旅なのだ。
 今やすっかり定着したスウェディッシュ・ポップは、もともと英米日本といった音楽先進国にはない素朴な歌心を持っていたからこそ、広く受け入れられることになった。多感な女の子が出発するには最適な場所だっただろう。そして彼女は自分の足元を見つめ直す。自分の住む、日本という場所を。その大地を踏みしめたまま一歩踏み出し、彼女は純粋な“うた”の核心に迫ることを選んだ。
 今回プロデュースを担当したスティーヴ・フィスクは、もう20年近くシアトル周辺で活躍してきたシーンの立役者だ。少し前、グランジ・ブームの聖地として話題になったシアトルだが、隣町オリンピア(スティーヴの本拠地)も含めれば、実は長い間、素朴な“うた”を育んできた地域なのである。halも大ファンというスコットランドのバンド、ティーンエイジ・ファンクラブのシングルをリリースしたり、あのベックがメジャー・デビュー前にわざわざ訪れレコーディングしたレーベルもシアトル周辺にある。
 “うた”そのものの魅力を際立たせるためには最適の場所ではないか。そして、他ならぬベックの新作が暗示していたように、虚飾のない“うた”がこの先ひそかなトレンドとなる、そんな予感を覚える今だからこそ、halの新作の素晴らしさも一際輝いて見える。