音楽を聴いて心の底から衝撃を受けたのは、このアルバムを聴いたときが初めてです。
ひょっとしたらあそこまで衝撃だったのは最初で最後かも知れません。
1曲目「mr.self deestruct」の一音目から釘付けでした。
何かを殴るような音のサンプリング。だんだんと殴る間隔が短くなっていき曲へとなだれ込む。
そして暴力的ながらも静かなヴァースからコーラスで一気に爆発。
I take you where you want to go! mr.self destruct!
特にギターの音が尋常じゃなくて、ハードなんだけどメタルっぽくはなく綺麗な音でした。
まだインダストリアルなんて単語も知らない頃です。
「The Becoming」には悲鳴というか呻き声みたいなものまで使われていて、
NINの作り出すその圧倒的世界観にあっという間に虜にされてしまいました。
最終曲「Hurt」の美しさは言わずもがな。ノイズの使い方が異様に上手いです。
それにしてもトレント・レズナーは音作りやライヴでのテンションばっかりが話題にされますが
色気のある声を持ったいいヴォーカリストでもあると思います。
そしてまた、この声がトレントが作り出す音と絶妙にマッチしていて、どちらが欠けてもNINの凄さはなかったでしょう。


この世には天才ってもんがいるんだなーと実感しましたよ。
ホントに一音一音から才気が溢れ出ていていました。

ブルース・リーの息子、ブランドン・リー主演の映画「クロウ-飛翔伝説-」には 「The Downward〜」の日本盤ボーナストラックである
Dead Soulsが使われてたんだけど、 このシーンがまたカッコ良いです。鳥肌が立った覚えがあります。

そんなNINですが2000年についに念願の初来日。
学校の始業式&テストをサボって東京ベイNKホールで2日も観たのは一生の思い出です。
二日目なんか最前列だったし。旅費とチケ代で5万はi ったけど。
ここではるばる沖縄(!)から来たとかいうアンちゃんと話したんだけど、
「君いくつ?」
「17です」
「へー。俺も前のアルバムが出たときに17だったんだけどさ、五年待ってるうちに22になっちゃったよ。ははは。」
(註:NINの2nd「The Downward Spiral」が94年、3rdの「Fragile」が99年リリース、と5年も待たせやがったワケです。)
なんて会話したことも覚えてて。なんて言うか、こういうファン同士の意識の共有とかいいなあとか思った覚えがあります。

あれ、「The Downward Spiral」についてだけ語るつもりがいつの間にかNIN思い出話に。
そんな私は最近じゃライヴ盤「And All That Could Have Been」のボーナスCD(特に後半)を愛聴しています。

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