Column J
VOL.10

 

 当事者とファンの関係
 
 先日、舌癌のため40歳という若さで亡くなった、元チェッカーズのドラマー・くろべえさん。彼の「送る会」の発起人に、高杢さん、鶴久さんが入っておらず、同席も拒否された、という話題を見まして。思うことがあったので、ここに書いておくことにします。私は、年齢的には恐らくビンゴでチェッカーズ世代なんでしょうけれど、当時、我が家ではあまり音楽番組その他、TVを見せてもらえなかったので、正直あまり詳しくはありませんし、特別にファンだったわけでもないので、これから書くことはあくまでも、報道されているものを見て感じたことです。その点はご了承くださいね。

 本当は、少し前にツヨっさんソロコンでの発言に対するマスコミの反応を見、また、光一王子が珍しくも、J-Webの「Show must go on」で正直に語った文章を読み、更に、ファンの皆さんの各サイトでの反応をあれこれ拝見した時点で、フツフツと沸いてくるものがあって書こうかな、と思っていたのです。が、王子があのように思っているならば絶対に大丈夫だろう、と信じることができたので、ひとまず思いとどまっていたのでした。

 彼ら(チェッカーズのことね)に実際どの程度の確執があるのかわかりませんが、ファンという立場から見て言うならば、「大切なメンバーが亡くなったときでさえ、同席すら拒否するくらいの確執って一体どんなモンだよ!」という感じです。本当にくろべえさんを思うなら、彼を思って「送る会」を開くのなら、本当に彼が喜ぶようにしてあげてほしい。例え、天国の本人には届かないとしても。最後のお別れの時くらい、メンバー全員揃って送ってあげてもよかったんじゃないの?それすらできないってどうなのよ。人の死ってもっとずっと重いものなんじゃないの?と、思ってしまいました。例えば、彼ら個人個人の間にどんないさかいや確執があろうと、それは人間同士のことだから致し方ないと思う。だけど、チェッカーズの元メンバーとして動くのであれば、そこにはチェッカーズを愛するファンがいるわけだから、個人の感情よりも、メンバーとしてファンの気持ちも考えて行動して欲しかったなぁ、と。そう思うのはファンのエゴでしょうか。

 解散したグループのファンは、当時の(解散する前の)グループをそのまま記憶に残して、いつまでもグループを愛していくもんなんです。解散後の活動を応援していても、そこにはやはりグループとして活躍していた、という原点があるからこそで。ありきたりな言葉で申し訳ないですが、「永遠」なんですよ。フミヤさんは藤井フミヤとして活躍していても、「チェッカーズのフミヤ」なんです。私にとって、俊ちゃんが、いつまでもJr.の俊ちゃんとして記憶に残り続けるように。もし、そういうファンをウザイと思うようなタレントさん(ミュージシャンでも)がいるなら、それはとてもかわいそうだな、と私は思いますね。どれだけ自分がファンに愛されていたか本当には理解できていないってことですから。そういう意味で言うと、今回の彼らが改めて浮き彫りにした「確執」とやらは、ファンの気持ちをないがしろにしているなぁ、と思わずにはいられませんでした。せめてもの救いは、「送る会」へ高杢さんと鶴久さんも何とか参加が認められたことでしょうか。

 書くまいと思っていたけど、ついでだから書いちゃえ。

 ツヨっさんソロコンから発生した例の話。どうして二人組みにはそういう話がつき物なんでしょうねぇ…ソロ活動したってええやん。戻ってくる場所があるから別の場所へ飛び込める、ってこと、どーしてわからんのかねぇ、世のアホったれ達は。「何の話」と思った方、今の文章から推測してください。色んなファンサイトさんを巡ってきましたが、多くのファンは「大丈夫」だとわかっているようなので安心しました。マスコミなんかに惑わされちゃいけません。私たちには、せっかくJ-Webという場所もあるわけですし、彼らだけを信じていけばいーじゃないですか!好きなんだから。応援したいんだから。ね?

 そんな噂を聞いていたら、思い出しましたよ。私ね、長らく(10年くらい)CHAGE&ASKA(以後、C&A。チャゲアスって略し方は嫌いなので)のファンをやっていたんですけれど、同じようなことがそりゃもう、ウザイよってくらい何度もありました。あれって、最初に言い出すのは誰なんでしょうね?それぞれがソロCD出したら言われるし。ソロツアー始まったら言われるし。ライブの時の顔に流れた汗が「決別を決めた涙だ」とか書かれたりね。バカか、と。それでも不安になって、そういうウソっぱちに一喜一憂するのがファンなんですよねぇ、悲しいかな。当時の私も勝手に気を揉んでましたが、結局は彼ら自身が発する言葉を信じて、ずっと好きでいたような気がします。

 二人組みと言えば、ワタクシ、B'zも好きです。そりゃもう、松本さんや浅倉大介氏がTM NETWORKのバックにいた頃から。でも、考えてみたら、ここってそういう話、全く聞かないですね。それぞれソロ活動もバリバリしてるのに。何でだろ。二人が無駄に多くを語らないのがいいのかしら?それとも、B'zとしての活動が常にトップレベルをキープしてるから?ファンにとって不安要素が少ないということなんでしょうか。

 そういえば、B'zって全くレコード会社移らないですよね。C&Aなんていくつ変わったか…そういうことも積み重なると関係してくるのかなぁ。というのも、って、こんな話しちゃいけないのかもしれないけど、まぁ結構昔の話なので、勝手に時効ってことで。C&Aは、当の本人はものすごく仲良しなんですよ。高校時代からの付き合いなので、誰よりもお互いを分かっていて。もういいオジサンな年齢ですから、一緒に遊ぶとか、そういう仲のよさではないんでしょうけど、少なくとも二人の間には何の問題もないんです。が、しかし…仲がよくないのは、実は周りのスタッフ。。。個人活動増えるということは、CHAGEさんにつくスタッフとASKAさんにつくスタッフが分かれる、ということでもあり。何をどうしたんだか、次第にスタッフがCHAGE派とASKA派に分かれてしまったんだそうですよ。本人たちの預かり知らぬところでね。聞いた時には、「ウソでしょ〜」と思いましたけど、確かにある時期から彼らの音楽が変わってきたことには気づいていて、その変化が私には「良いもの」としては受け入れられなかったので、次第に彼らの楽曲への興味が薄れて今に至るわけですが。後から、デビュー当時からずっと二人と共に音楽を作ってきたプロデューサーがその頃辞めてしまったと知って、「そういうことか」と納得した記憶があります。

 二人組みって、何事も二つに分かれてしまうからALL or NOTHINGみたいな、究極の選択になっちゃうんでしょうね。個性のある二人であればなおさらかもしれません。でも。二人揃ってこそ、という大切な部分を忘れないで欲しいですよね。Kinki Kidsなら「s」であったり、CHAGE&ASKAなら「&」の部分を愛してくれるファンとスタッフがたくさんいれば、きっと大丈夫なんだろうと思います(思いたいです)。
 


2004.9.14


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